ホーム > 詩人の部屋 > ユズルの部屋 > 新着順表示

ユズルの部屋  〜 新着順表示 〜


[28] ブレス
詩人:ユズル [投票][編集]


深い息をついた
このまま朝の霧に沈んでみたい
うわべだけの言葉じゃない
桃色の頬を思いながら

究極の世界を求めたら
時計がさかさまになった
なにも見えないくらいに今
生きていた気がした

ゆめでもまぼろしでもなくて
薄汚れたものでもない
ただすこしだけ獰猛な
あたらしい恋をする

2008/04/16 (Wed)

[27] ポトフ
詩人:ユズル [投票][編集]


暖かい海に抱かれて
うとうとしながら
夢を浮かべる
揺れて朱くなる頬

窓辺にあらわれた
静かな雫たちにも
透明なけむりの中で
笑いかけましょう

心に染み渡るぬくもり
遠いふるさとの景色
なつかしい不思議な匂い
ああ ポトフ 君が好き

2008/04/14 (Mon)

[26] 明日は月曜日
詩人:ユズル [投票][編集]


適当なガラスのグラスに
なみなみと朱い色
カシスオレンジなんて
かわいいお酒しか飲めない

こんな程度ではもちろん
煩悩があらわれるわけない
それでも二日酔いには
やっぱりなりたくないから

かっこうよくなんてない
惨めな思いでまみれた
やさしさに欠けている
僕のこんな平凡な日常

小さなしあわせを集めて
見上げた月に酔いしれながら
そうだなあ また明日も
頑張ってみようかな

2008/04/13 (Sun)

[25] こえ
詩人:ユズル [投票][編集]


おなかがすいたね、
ねむたいね、

そんなどうでもいいような言葉でも、
それが、
あなたが呟く言葉なら、

わたしは、
それでじゅうぶん、
しあわせだったの。

2008/04/12 (Sat)

[24] 
詩人:ユズル [投票][編集]


ガラスに囲まれた 狭い花園で
私は 繋がれた糸をちぎった

眠ってしまおうとも思ったけれど
惨めな心が あがいてる
手作りの南京錠を 壊していく

遥か向こう 少し見える空まで
いばらの中を 耐えていけるかしら
白いワンピース一枚では
自分の血も さぞ目立つことだろう

ガラスに囲まれた 狭い花園で
私は 繋がれた糸をちぎった

2008/04/11 (Fri)

[23] スパーク
詩人:ユズル [投票][編集]


やってきた夜の淵
流れ星を探した
小さな光を追って
二人で駆ける

神様に出会った
二人は見た
心の重なりで
溺れていった

なにもいらない
世界の果てで
ただ抱きしめる
朝に包まれても

終わらないでいて

2008/04/09 (Wed)

[22] 背中
詩人:ユズル [投票][編集]


たまには 負けることもあるよ
それよりも 健気で綺麗な
君の瞳が 下を向かないように
ここで願っています

君にとっての 生きがいならば
それをずっと見ています
追い続けていて いつか
泣いて笑って 終える日まで

2008/04/09 (Wed)

[21] nothing
詩人:ユズル [投票][編集]


「綺麗なものが好き」
冷たい雨の中 凍えそうな
途切れた声の 行方を探して
泥だらけになった

遠い君が 求めたもの
切り裂くような 鈍感
ゆっくりなんて 待てないと
それも生き方だと 気付くまで

触れ合うことすら
許されないような
最初から そんな
悲しい 悲しい物語だなんて

ひたすら 追いかけるほど
きっと追いつけない
綺麗には 好きになれないよ
これはそう 還らない夢

2008/04/08 (Tue)

[20] 新しい空の下
詩人:ユズル [投票][編集]


可愛い嘘と クッキーを持って
あの丘を のぼろうか
季節が おどけてみせた
空だけが 待ってる

水色のくつが 跳びはねて
連れて ゆくのさ
ほろ苦い 甘い きらめき
僕だけが 知ってる

僕の手を握り返す 君は今知る

辿りついたほとりで
ふたりは はじまる
キラキラをまとった
ふたりが はじまる

2008/04/07 (Mon)

[19] 君の嘘
詩人:ユズル [投票][編集]


騙すとか汚いとか そんなんじゃない

君のついた 美しい嘘の裏側で

見つけたのは 途方もない優しさ

気付かなくていい それは暖かい

心が洗われたような気がしたんだ

余計な意地とか そんなものは

君の風で 遠い世界に飛ばされた

好きだよ 小さく掠れた声

精一杯 受け止めて


2008/04/06 (Sun)
366件中 (341-350) [ << 31 32 33 34 35 36 37
- 詩人の部屋 -