詩人:雨蛙 | [投票][編集] |
遠い遠いあの頃
描いた夢をまだ見ていますか?
過ぎ去る時の中で
大切な想いが
夢見た明日が
色褪せ崩れて行く
遠い遠いあの頃
夢見てた場所に近ずけていますか?
戻る事無い時の中で
求め続ける心が
進むべき世界が
瓦礫の中埋もれて行く
遠い遠いあの頃
忘れかけてた想いを
見失いかけてた夢を
今
この手で拾い上げよう
遠い遠い明日を目指して
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虚ろな目をした天使
はばたく翼は傷ついて
紅に染まってゆく
紅い羽根は舞い
やがてその身を
太陽に焼かれようとも
高く高く空へと
一枚の羽根が風にのり
そっと足元へ舞い降りた
空を仰ぐ僕の瞳は
真直ぐに天使の背を
見送った
空を舞う紅い羽根は
雪の様に緩やかに
シンシンと降り続けた
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歪んだ感情論
垂れ流すnews
正常さなんか
遠い昔に消え去って
街行く者の瞳は
虚ろに揺れ
奥に潜んだ夢は
無残に色を失ってる
ぶっ飛びそうな頭抱え
速度を上げる車
何処へ行けば
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静寂の雨 降り続く中
すくいあげる言葉
声にするには拙くて
想い留めるには
はかなくて
零れる雫が 涙に似る
虚空の太陽 降り注ぐ中
照らしだされた言葉
伝えるには足りなくて
想い届けるには
脆過ぎて
零れる光が 心に似る
悠久の月光 舞い降りる中
水面に揺れる姿
映し出される想い
雫は波紋を 光は陰を
より濃く
鮮明な姿を見せる
醜いほどに 深い色で
残酷なほど 鮮やかに
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開け放った窓の側
外界から流れ込む
包み込む懐かしい香
また一つ季節が巡り
街を行き交う喧騒
耳にする音色は
何も変わらない
ただ貴方が居ない
僕はまだ変わらず
この街に居るよ
開け放った窓の側
外界から流れ込む
少し冷たくなった風
また一つ季節が巡る
街に揺れる影法師
瞳に映る風景は
何も変わらない
ただ貴方だけが居ない
僕はまだ変われず
窓辺の街を見ているよ
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僕が見る事の出来る世界は小さい
僕の知る事の出来る世界は狭い
けれど、小さい世界の沢山の命がある
その一つ一つに触れ
その一つ一つを想い
生まれる感情を
湧き出る言葉で
少しずつで良い
伝えあいたい
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彼方の丘を朱に染める
曼珠沙華
鮮血散らすよう
咲き乱れる様を目にし
何を祈る
彼方の道を黄金に染める
稲穂
風に揺らぎ
波打つ様を目にし
何を誓う
彼方の畔を桃に染める
秋桜
水面に映る
移ろう花を目にし
何を願う
彼方の森を橙に染める
鬼灯
風に奏でて
音響かす様を目にし
何を望む
彼方の野を藍に染める
竜胆
天を仰ぎ
懍と立つ様を目にし
何を伝う
世界を彩る命を知り
静寂の中
脈打つ鼓動
今、何を思う………
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気の良い奴らと
集まって
雨降りなんか関係ない
晴た気分さ
ぐだぐだだべって
歌い明かして
疲れたら飯喰って
また明日って
雨降りなんか関係ない
ぶっ飛ばして
楽しんだら
泥みたいに眠りにつこう
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雨の中
走る車の中
ラジオから流れる
懐かしいメロディ
今、何してますか?
心の中で問い掛けた
答えは無いけど
あの日の君が目蓋に映る
雨の中
走る車の中
ラジオから流れる
懐かしい歌
今、何してますか?
心の中で問い掛ける
答えは無いけど
別れの日の君の涙が目蓋に映る
忘れたはずの涙が一筋
懐かしい曲につられて流れ落ちた
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たった一人
ファイティングポーズをとって
君は
いったい何と戦うの?
大人の決めたルール?
上辺だけの人間関係?
そんな事をしたって
何も変わらないよ
皆に笑われ
それでも
まだ戦い続けるの?
たった一人
ファイティングホーズをとり続け
いったい何と戦ってるの?
変わらない世界と?
無関心な世間と?
何時まで戦い続けるの
もう誰も
君を笑う事は無いよ
それでも戦う事を
止めようとはしない
きっと君は
世に反し
不条理が在る限り
戦い続けるのだろう?