詩人:チェシャ猫 | [投票][編集] |
例えば今神様がなんかスイッチ押して
この世界が変わることになったとしても
それは多分 僕とは関係のないところで動いてて
「いくらがんばったってお前一人じゃ何もできないよ」
なんて声が頭のどっかで響いてる
例えこの場所で僕がどんなに愛を叫んでみたって
あの星に向かってこの手を必死に伸ばしてみたって
誰の心も動かせなければ 星だってつかめない
そんなこと知ってるんだって
頭の中じゃ分かってるんだって
それでもまだ 彼かけた声は愛を叫び
伸ばした腕が星を捜してる・・・。。
例えば今なんか世界が変わるとして
偉い人たちが忙しそうにしてても
多分僕には関係のないことで
コーヒー片手に机に向かう僕は
なんとなく宿題でも片付けてる
例えこの場所で世界平和主張してみたって
赤い羽根つけて募金集めてみたって
「peace」って書いた看板には埃がかぶり
集めたお金は何に使われたかも分からない
それでも多分僕がこの場所にいることで
少しだけ・・・ほんの少しだけ世界は動いてて
小さな小さな花かもしれないけれど
確かな何かが生まれてる
だから僕は叫ぶんだ
その愛を その夢を その優しさを言葉に乗せて
今ここから・・・・・。。
詩人:チェシャ猫 | [投票][編集] |
小さい頃から目立つ存在じゃなかったし
みんなに頼られる人柄でもなかった
クラスの中心にもなれなかったし
人を笑わせることも上手くできなかった・・・。。
でも本当はヒーローになりたかったんだ
いつもテレビで見ていた彼らのように
突き上げたその腕は
少し頼りないかもしれないけれど
どこかで涙している誰かを
この両手で包めるように
気付いた頃にはもう
君の手は他の誰かが握ってて
差し出すその左手には
僕があげた空き缶のフタの変わりに
銀の指輪が眠ってた
でも本当は勇者になりたかったんだ
お姫様がさらわれたとき
危険をかえりみずに走り出す
彼らのように
君と一緒に新聞紙丸めて作ったおもちゃの剣は
君から目を逸らした僕の両手から逃げ出して
泣きながら手探りする僕には
もう見つけられなかったけど・・・。。
だからずっと君を見続けるよ
この両手で君を守ることはできないけれど
せめて君が泣きだしそうになった時には
君が見つけた勇者にそのこと伝えるよ
・・・君を守ってくれと・・・涙をこらえて
僕は勇者にはなれなかったから・・・。。
詩人:チェシャ猫 | [投票][編集] |
思わず零れそうになった君への思いを
僕はあわててポケットにねじ込んだ
どこに隠したのか分からなくならないように
目印の赤い糸をつけて・・・。。
いつからか大切なものは全部
ただただポケットにほうりこんでいた
気がついたその時にはもう
何がどこにあるかなんて
もう全然分からなくなってた
いつの日か全部並べて整理しよう
なんて思ってたポケットには
いつの間にか小さな穴が開いていて
気がついたその時にはもう
突っ込んだ手に触れるものなんて
何一つなくなってた
それでも僕が泣きながらかざした小指には
あの日の赤い糸が眠ってて
両手でたぐりよせたその先に
君への想いが残ってた
今君に伝えるよ
ポケットの中で擦り切れてしまったその言葉は
少しだけ頼りないかもしれないけど
差し伸べるこの腕は
多分君を支えられるから
だから今君に届けるよ
ずっとずっと隠していた
たいせつなたいせつなこの気持ち・・・。。
詩人:チェシャ猫 | [投票][編集] |
君に少しでも近づきたくて
そう思って軽い気持ちで使ったその言葉が
こんなにも君を傷つけていたなんて
君は僕が気付かないようにって
知らない顔して笑ってくれていたなんて・・・。。
君の昔の彼氏からメールがきたよ
ふざけんなよって
お前かっこ悪いぞって
涙で滲み始めた僕には
もうそれ以上読むことはできなかったけれど
ただ一つだけ
君に謝らなきゃって
そう思ったんだ。。
「ごめん」だなんて言葉
どれだけ並べたって多分足りないし
君の心に届かないけれど
それしか思いつかない僕は
震える両手でただ
「ごめん」て言葉を投げつけた。。
かっこ悪いね
女の子一人笑顔にできない
あいつの言葉がまだ
僕を締め付けて放そうとしないんだ
途中で切れた小指の糸が
まだ君を求めてるんだ・・・。。
今君のその手を離すよ
涙で濡れたその肩
抱きしめれるだけの強い両手は
もう・・・ないから。。
だからせめて僕は微笑って君に伝えるよ
「さようなら」
それと・・・ありがと。。
詩人:チェシャ猫 | [投票][編集] |
朝目が覚めると僕は涙を流している
何故って聞かれたって答えられない
怖い夢 悲しい夢・・・。。
それとももしかしたら
通り過ぎてしまったあの頃を。。
夜は静かに君の影を連れてきて
また僕にそっと微笑みかける
必死に耳をふさぐ僕の両手を
月の光はやさしく滑り落ちて・・・。。
「まだあの子を忘れられないの?」
そうだよそんなの分かってる
それでも僕は目をそむけなきゃ
この涙が
君を求めてまだ止まないんだ。。
この夜を越えて 月が隠れれば
多分君は思い出の中へと歩き去っていくけれど
その手握ろうと差し出した左手は
まだ手探りを繰り返しているんだ。。
朝目が覚めると僕は泣いている
右手はただ 何もない宙に弧を描く
頬に残る君の温もりを抱きしめて僕は
写真の君にキスをする
ただ その涙枯れないように・・・。。
詩人:チェシャ猫 | [投票][編集] |
すっかり見慣れたあの日の帰り道に
今一つずつ街灯がともって
気付けばまた頬を伝う涙にも
夕焼けの色が映ってる
君と会うのも久しぶりだね
微笑って僕を見つめるその瞳には
あのころの二人が並んで揺れている
だからほら
夜が夕焼けを包むほんの少しの間
あの日の君と手をつないで歩いて
見上げた空にはきっと
君色の星が泣いている
小指の糸が切れたあの日から
気持ちだけ置き去りにして
たくさんの季節を追い越してきたけれど
ずっと止まっていた時計は
今やっと動き始めたみたいだ・・・。。
だから今
花火が君の横顔を照らし出すほんの少しの間
気付かれないようにそっと
あの日途切れた小指の糸結びなおして
無邪気に微笑む君のこと
ただただ見ていたいって思うんだ・・・。。
ずっと消えない線香花火なんてないけれど
それでも僕たちは
差し出す右手を花火にかざす
夜風に吹かれて消えないようにと
照らし出された横顔
夜に隠れてしまわないようにと・・・。。
詩人:チェシャ猫 | [投票][編集] |
夜の囁きにつられてふと見上げたその空には
ほら あの日と同じ星達が
変わらずに僕らを見つめてて
手を伸ばせば この胸に抱けそうな気がして
幼い両手をそっと握りしめた・・・。。
どこまで走ってみても
僕の背中を滑り落ちる月の光のように
少しだけ近づいたと感じたその距離は
願えば願うほどまた遠くなり
もう絶対に離さないって 強く握り締めた
この両手をそっと開いた その時にはもう・・・
星なんてどこにもなかったんだ。。
届かない場所で歌えるほど
僕はロマンチスチストにはなれないし
一人の夜に星の瞬きを子守唄にして眠れるほど
そんなに強くもなれないけれど
それでもまた僕は祈るんだ
君といた夏 星空の下で
振り返る二人は微笑っているから
今もどこかでこの夜に抱かれて歌う君が
あの日のままであるようにと
零れた涙には月が微笑っているようにと・・・。。
詩人:チェシャ猫 | [投票][編集] |
右手には あの日失くした指輪があればいい
携帯には 君の声が残っていればいい
眠っていても涙が零れそうな夜にはまだ
伸ばした右手が君を求めて・・・。。
君と出会った日が嘘のよう
見上げた空はもう 手が届かないくらい高くなり
泣きながら瞬く星屑に
あの日の二人が重なり合っていた
「ありがとう」の夏は思い出の中へ歩き去り
「ごめんね」の秋がきた
零れた涙の分だけ時計の針を戻せたなら
君と過ごしたあの夜をもう一度だけ抱きしめて。。
その瞳には微笑った君が映ればいい
(例え彼女瞳に映るのは僕じゃなくても)
ただこの両腕で君を受け止められればいい
(例え君はそれを必要としていなくても)
誰かに電話したくなるような一人の夜には
思い出だけを抱きとめ・・・。。
多分変わらないものはないんだって
零れない涙はないんだって
そう囁いた君が今 夜に迷うなら
僕は過去に背を向けて
もう一度だけ君の手握り締めて
今君に誓うよ
ささやかなことだけど心から
君にとっての王子様にはなれなかったけど
星が滲んで見えないときには
隣にいるよって
今 君に誓うよ・・・。。
詩人:チェシャ猫 | [投票][編集] |
君といた夏 見上げたソラに咲イテいた
名前も知らない花と君を多分ずっと忘れない
思い出の中振り返る君は微笑っているから・・・。。
君を思うと眠れない・・・
なんて想い知らずにいたし
これからもきっとそうだけど
初めて見た誰かを キレイだと思ったあの瞬間だけは
ずっとずっと
君色に染まり続けている気がした・・・。。
同じ夜に同じ星に抱かれて同じ夢を見たとしても
その気持ち 言葉にできるほど大人じゃなくて
僕はただ届かないソラに手を伸ばした
小さな女の子が その小さな手を合わせて
流れる星に願うように・・・。。
君の事なんて全然知らなかった僕は
僕の言葉で流れる君の涙にも 気付かずにいて
もう取り返しがつかなくなった頃に初めて
この手から滑り落ちた 大切なものに気が付いたんだ
名前も知らないあの星が
耳元でそっと奏でる子守唄のように
君を抱きしめられていたら
・・・なんてもう遅すぎるけど
君といた夏 見上げたソラに咲イテいた
名前も知らない花と君を多分ずっと忘れない
涙で滲んだ星に
もう・・・君はいなくても・・・。。
詩人:チェシャ猫 | [投票][編集] |
半分の月が寝ている夜に
星を掴もうと伸ばしたその腕が
神話の世界へ届きそうで
君のもとへ届きそうで・・・僕は少しだけ微笑った
この小さな部屋からじゃ
四角に切り取られたソラしか見えないけど・・・。。
言葉にして君に伝えられるほど
ハッキリとした気持ちじゃないし
君の見つめる先に
僕はいないことだって知ってるけど
離れていたとしても願えばいつか想いは届くカナ?
思い続けているだけで満足できるほど
もう子供じゃないけれど・・・。。
憧れていた君のカタチは少しずつ変わっていき
もう手を伸ばしてみても届かないけれど
零れそうな涙をかくして微笑っていた君は
誰よりキレイに見えたから
多分ずっと君を忘れないよ
微笑って振った左手に
涙が零れても・・・。。
僕らの小指に誓いの糸なんてないし
多分これからもそれは変わらないけれど
少し照れくさそうに 昔の恋の話をする君は
誰よりキレイに見えたから
ずっと・・・ずっと君が好きだよ
微笑って振った左手に
涙が零れても・・・。。
happy birthday tomo
チャシャ猫より愛を込めて・・・