詩人:和泉 | [投票][編集] |
風化を求めたのでなく
ただただ永遠を願っただけ
永遠はない
延々と泣く
未知に溢れ
満ち足りず
風化を求めたのでない
ただ永遠という言葉の意味を知っただけ
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封筒から
ぱらぱらと
言葉が降る
それらは
港に辿り着けずに
舟の上
きらきらと
希望を反射させる水面に
言葉を泳がせよう
船上よりも
戦場よりも
風上を漂うほうがいい
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声を静かにノートに滑らせよう
まるで眠っていた水面に
波紋を広げるように
静かでもあり激しくでもある言葉を書き綴ろう
時計の針が何万回 旅をした頃か
古い時計がやっと止まった頃か
そうしたなら
時空移動したノートと再会しよう
詩人:和泉 | [投票][編集] |
星が流れた
しかし地に墜ちることはなかった
真昼の月に出会った
ひどく寂し気だった
白い太陽が笑った
その声に影が答えた
風が泣いた
一緒に連れさらわれた
雷が叫んだ
街は黙り込んだ
空が落ち込んだ
雨が優しく励ました
星が流れた
瞳を閉じて願うより
見つめていたいと思った
詩人:和泉 | [投票][編集] |
空白の余韻も冷めぬうちに
闇が裂かれた
寂しがりな言葉たちよ
君達がかき消されぬよう
僕らが大きな声で
叫ぶから
鏡のようなその瞳で
オンリーワンを捕まえておくれ
黒が光を受けて輝くように
その瞳が涙で溺れぬよう
空白の余韻を愛しく撫でて