詩人:和泉 | [投票][編集] |
¨今度¨というエサで
取り逃がした獲物は大きく
そして
¨あの時¨を取り戻そうと
水を睨む
逃した¨可能性¨は
得た¨可能性¨より
遥かに大きい と
エサがなくなった針は言う
詩人:和泉 | [投票][編集] |
はじめまして は
歩幅が分からず
新品の靴が少しキツかった
結び直すその瞬間に
見逃してしまいそうで
靴紐は解けかかったまま
はじめまして は
何度も訪れ
その度に歩幅調整
どうしても距離感
うまく掴む事 できなくて
もう白さを失った靴
万歩計じゃ計り切れないくらい
歩いて来たから
ボロボロの靴紐は
今ではしっかり
蝶へと成長した
詩人:和泉 | [投票][編集] |
鮮度を落とさずに
永久保存できる想いはないのだろうか
あの時 出会った気持ち
今でも感じられるのに
あの時のようには蘇らなくて
どうしたって
昨日の夜と目覚めた朝じゃ
同じでいられるはずもなく
抱き締めようとすれば
ひらり と宙を舞う
そんな想いを
現在進行形で未来継続はできないのだろうか
詩人:和泉 | [投票][編集] |
目に見えぬ恐怖に
常に背後を取られ
不安定な心を見つけては
隙を突っ付いて来る
崖っぷちに追いやっては
落そうと背中を押してくる
目に見えぬ恐怖なのに
足音だけが聞こえるのは何故だろう
詩人:和泉 | [投票][編集] |
明日から始めよう なんて
階段も昇らずに座り込む
逆上がりしても戻らない時間
退屈にあぐらかいて
何もわからないが口癖
腹ばいに探す逃げ道
免れようのない後悔
優しさばかりじゃない この世界
楽な地図なんてあげない
別れのバイバイを弱きボクへ