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ナナエの部屋  〜 新着順表示 〜


[52] 
詩人:ナナエ [投票][編集]

わたし

それは

笑顔の裏の涙と

めいっぱいの
弱気の強気と

絶望と紙一重の
希望と

そして欲望と

心うらはら
素直とは正反対の
造られた同情が

人間の形をしているだけなんだ

2013/01/05 (Sat)

[51] メッセージ
詩人:ナナエ [投票][編集]

言葉にするのが辛いほどの
経験をしたことがある?

そう聞かれたあたしは

即座に
「ない」と答えてしまった

それはとても心に残る
悲痛なメッセージ

だけどうらやましい
それだけの経験をしてみたいと思った

人ごとだから言えること

それはとても傷に触る
残酷なメッセージ


そしてそんなあたしから出た言葉は
あなたに捧ぐ
世界で唯一愛しのメッセージ

2013/01/05 (Sat)

[50] 音なし花火
詩人:ナナエ [投票][編集]

土曜の夜
遠くの空で花火が上がる

あたしは同じ空のもと
爆発音だけ聞いていた

日曜の夜
まだ少し明るい夕方の空で
花火が上がる

あたしは同じ空のもと
爆発音だけきいていた

月曜の夜
風も鳴らない静かな空で

あたしは
音なし花火を眺めていた

手元で輝く短い光
落ちては消える儚い光

だけどどんな花にもまけない
愛おしさをもつ

そんな音なし花火を

2013/01/05 (Sat)

[49] 消えない感情
詩人:ナナエ [投票][編集]

さびしいという感情は
遠い昔に消しました

人間はいつでもどこでも
やっぱりひとり

一緒にいたってひとりなの

なのにときどき思い出す
もう無いはずのさびしい気持ち

そうなんだ

消しても消しても
消えない感情

それはつまりひとりだけれど
ひとりじゃ生きれない人間のあかし

2013/01/05 (Sat)

[48] きらい・きらい
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きらいきらいの
とんでいけ

そんな感情いなくなれ

好きになると嫌いになる
自分が自由になれなくて


好きを嫌う

そんなわたしよ飛んでいけ

愛より自由をとるような
そんな自分よ飛んでいけ


2013/01/05 (Sat)

[47] 夢の足跡
詩人:ナナエ [投票][編集]

あたしが通ったそのあとに残る足跡

いつかその足跡に
少し大きな足跡と
すごくちっちゃな足跡が
並ぶことを夢に見る

一人で歩く今の道
自由で孤独な未知の道

夢見る姿はみるみると
道の先に見えてくるのか

それとも途中で
別の方向へ行ってしまうのか

夢の足跡は
あたしには似合わない
姿のような気がするから

2013/01/05 (Sat)

[46] 季節外れのスイカ
詩人:ナナエ [投票][編集]

あなたはまるで
季節外れのスイカ

暑いとき
必要なときに食べれない
そばにいてくれない

涼しくなった頃に現れて
あたしの体を冷やしてく

ちゃんと時期を合わせたら
もっとみんなに愛されるのに

せっかく
赤くて甘いスイカなのに

せっかく
優しくて可愛いあなたなのに

2013/01/05 (Sat)

[45] その気モチ
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あなたのそばに行きたくない

ただ傷つくだけだから

あなたにその気はなくても

あなたにその気はないのだから


もうこれ以上
あたしに傷を創らないで

あなたにその気がないのなら

2013/01/05 (Sat)

[44] あなたの酷い言い訳
詩人:ナナエ [投票][編集]

君にだっていつか
僕より大切にしたいものが
できるでしょう

それは時間が産み出す
小さなタマゴ

僕が今一番大切にしたいのは
君ではなくてそのタマゴ

中身を確かめたくて
あっためたりふんずけたり
色々試行錯誤中

君はそんな僕をみて
寂しいとか感じてるようだけど

仕方ないよ
今はそれが僕の一番だから

そんな僕を暖かい目で見てくれたなら

きっと僕は君の元に戻るよ

だって中身がわかったタマゴは
用なしだから

2013/01/05 (Sat)

[43] いなくなった私
詩人:ナナエ [投票][編集]

あの子を
見かけませんでしたか?

学校にいても
おうちにいても
街を歩いてても

どこにもいない
見つからない


あの子を殺して
笑う私

そんな私に愛想がつきたんだわ

私のために笑っていたのは
あの子のためじゃなかったってことね

八方美人な私は
あの子を
どこかにおいてきたことにも気づかないで

いまも笑顔を振りまいている

2013/01/05 (Sat)
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