都合よく大きな看板があって

あなたの今いる場所はココです　なんて

どこから来たかも

本当に行きたい場所も

全部書いてあったりして

ないない

ないよ　ないない

自分自身の今いる場所

自分でランドマーク

街道を急行するサイレンを合図に

コトリと睡魔が落ちてきた

書きたかった詩は消えたから

読みたかった詩も消えたから

僕が眠るには充分過ぎるが

余白と空白に言葉を預けて眠るよ

わからないままに目覚めたくない

ニンゲンデイルコトニツカレテモ

アユミヲトメルワケニハイカナイ

ミツメルコトガカナワナイノナラ

スベテヲウタニシルシテイタイヨ


文明に擦り減った部品は

軋んだ音で愛を詩にする

呼べど応えなき貴女へと

浮かぶことなきこの声を

君を知りたくて朝を迎えた

星に並んで
その存在を示す人間の欲望

巨大な飛行機が
今夜も星座を偽る

月を掠めて
君のカーソルは滑らかに

遅れてきた音階に
僕は詩を口ずさむ

青春で薄めたハイボールじゃ

君を飲み干せやしないのか

Straight No Chaser

そう　君を愛せたなら

そう　君を愛せるのなら

僕を許してくれるのだろうか

夜が暗いのは

君を見失わぬように
この目を見開いておくためさ

朝が眩しいのは

君を見つめて溶けてしまうから
目を閉じる合図さ

昼間は君の夢見て
ぬくぬくと寝ていよう

でも時々悩むのさ

朝から晩まで働いて夜に腐るのと
あの太陽に焼かれてハイになるのと

どっちがいいんだろう？

黒い翼のままに
叶うなら一緒に暴れたい

君のヒップに誓いのキスを

Vampire Days

『とりっくおあとりーと』

『おかしあげるからいたずらさせろよ』


　真顔でビビらせる

　大人の時間に子供はいらない

　僕の中の少年を

　なだめるだけで精一杯なんだ

生きるため

お題ひとつで三度の飯を喰らい


愛している

お題ひとつで三度の飯より詩う


笑って死ねたら本望だ