詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
あるはずのない
吐息の色 心の雨
ニュートンを脅かす重圧
言い表せない 無常を
映せる限り搾り出したら
僕のやみを笑いに
ハッタリさえ 許してさ
遮二無二自分を押し上げ
笑うしか ないじゃんて
そうとでもしなくちゃって
感じてしまうんだ
闇は深く 深く病み
いつ止みやがるんだって
僕は不覚にも また深く
囚われの身を抜けられず
掘り下げたのは
いつかの自分の 落とし穴
確たる証拠を掴まなきゃ
ハマるのは 自分だから
助け出すのも自分だから
恥をかいても
汗かいて こんな詩書いて
諦めないで笑うから
怒らないでいて 君も笑って
それだけだから笑ってて
それでいいから
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僕は すき と言う
あいしている とも
君の返事はない
それでも僕は
時折訪れる
君の笑顔やしぐさが
逃げ出さない
この僕の想いが
細胞をことごとくすり抜けて
沁みこめばいい
君には君の
僕には僕の
許される分だけ
little message
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そのとき 僕は
君の一番の理解者でありたい
そのとき 僕は
間違いなく君のそばにいたい
そのとき 君が
泣き顔だったとしても
なに大丈夫さって
莫迦のひとつ覚えを繰り返して
躊躇うことなく
矛盾は微塵もない僕でいたい
それぞれの場所で
当たり前を消化しながら
そのときが いつ
訪れてもいいように
夜空にとけながら
ちゃんと君を好きでいるんだ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
星の数だけ 一生を歩き続けて
あますことなく あますことなく 眠りたい
最後の夜は 僕をひとつ余分に浮かべるから
君が数えて いつかたどりついたら
あますことなく あますことなく 笑ってほしい
夜空で会おう 瞳で語り明かそう
届かぬ距離も 見つめ合えれば 時を翔ける
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
今夜は
僕ひとりぐらい
サボってもいいかな
たくさんの星が降る夜
たくさんの願いが溢れる夜
今夜ぐらい
なんにも考えずに
流れる星を数えていたい
たくさんの祈りに埋もれ
僕の想いが消されて終わないように
星に願いを うぅん
星に願いを うん
やっぱり
君の幸せを掲げて
星に願いを あぁ
星に願いを あぁあぁあぁあ
それをいつまでも
眺めていられる僕でありますように
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
人の明かりの中じゃ
見えないんだよ
ときには文明を遠ざけて
寝転がる大地
僕が生きてきた中じゃ
いちばんのプラネタリウム
母校のグランド
独り占めした天球儀
たくさんの星たちと
子供たちが踏みならした場所で
サンドイッチの具みたいに
きちんと挟まって動けずに
見開いたまま眺めてる満天の星
瞬きを許さない
両手いっぱいに抱きしめても
零れてくからもう一度
手を伸ばして掴んでみても
届く訳ないってわかっていても
掴まえたいんだ
想いのままに何度でも
誰も
知らなくていいから
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
君の帰りを待っていて 夜を明かした
無事だったから安心したけど 寝そびれた
温めていたベッドに 君を押しこんで
僕の代わりに寝てくださいねと キスして
泣き声はやがて寝息に 安堵は渇きに
熱いシャワーを浴びたくて 開くページ
あぁやっぱり今日も僕は 詩いはじめる
全身に言葉を浴びて 熱くなる
あとはそれを書き残して 閉じるページ
賛否など気にするよりも 僕のために言葉を
今日も僕はここにいた それを残して
今日を進めよう おなかすいた おなかすいた
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衰えは 隠せない
頭も 身体も
くたびれてる自分を
こらしょって 何とかしてる
今日も風が 運んでくる
香りを追いながら
こんな詩を綴るのは
余りにも鮮やかな
記憶と共に
眠らせた情熱が目を覚ますから
鮮やかな 思い出
鼻先をくすぐる
窓を開けて 探したって
鮮やかに 遠い記憶