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里雨夜の部屋  〜 新着順表示 〜


[178] 匂い
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雨が香るこの街で

心と色を失った



空も

鳥も

花も

目に入るすべてのものが
灰色がかっていて

引力も

さえずりも

息吹も

何も感じない





ただ

雨の匂いだけが

強く


残っている

2009/03/04 (Wed)

[177] 君が好き
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君が僕と一緒にいるために
涙堪えているの
知ってるよ



僕だって
君と一緒にいるためなら
きっと同じことするんだ




でもね

悲しいよ

君が苦しみを隠して
笑っているの

僕が気付いていることを
知っていて笑うんだ












君が好き



だから

せめて僕の腕の中では
泣いてほしい

2009/03/03 (Tue)

[176] さよなら
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解放の合図

なのに

涙止まらない



どうして
こんなにも胸が痛いの?

2009/02/23 (Mon)

[175] 欲望
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たとえば
渇いた喉を潤す水でも

たとえば
枯れた草木を潤す水でも

たとえば
砂漠を潤す水でも



潤わない

潤せない

心の渇き



たとえば
誰もが涙する物語でも

たとえば
誰もが静聴する美声でも

たとえば
誰もが目を見張る絵画でも

満ちない

満たされない

心の飢え



貴方と出会ってしまって
貴方を知ってしまって
貴方だけを欲している
貴方しかいらない



もう

恋という
カワイイものじゃない

愛という
ヤサシイものじゃない



強くて激しい




心の叫び

2009/02/16 (Mon)

[174] 手のひらの傷
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後悔したの?

悔しかったの?

辛かったの?

苦しかったの?


どんな想いで
そんなに強く握っていたの?


ガーゼを赤く染めるくらいなら

僕を濡らしてほしかった

君の手のひらに傷を作るくらいなら

僕を傷つけて構わない





だからこれからは
僕の手を掴んでくれないか

2009/02/14 (Sat)

[173] 春の便り
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夕闇深い帰り道

頬を撫でる風の暖かさに

2ヶ月先の春を感じた

2009/01/22 (Thu)

[172] 最後の恋
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君の近くにいさせて

終わりを迎える

最期のその時まで

近くにいさせてほしい



恋人じゃなくていい

友達でいい


僕がいなくなっても

深くは悲しまず

そっと思い出に昇華して

遠い人にしてもいい



君への想いも

嫉妬も

羨望も

涙も

僕の恋は総て持って行くから



最期の時だけは

僕を

僕だけを

見ていて…

2008/12/31 (Wed)

[171] 星の光
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凛と静かな夜

仰げば一面の星


儚くて

今にも消えてしまいそう



お星様

昔と変わらずにいますよね

僕が見ているのは
貴方の幻ではないですよね

ちゃんとそこにいますよね




消えてしまったのを
僕が知らないだけですか?

2008/12/21 (Sun)

[170] なく
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世界にある総てのものは

眩しくて

どうしようもなく綺麗で



苦しくて

目が放せなくて



泣けてくる










あぁ

だから

人は生まれて

まず

力いっぱい泣くのか

2008/12/08 (Mon)

[169] くもり月夜
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厚い雲に覆われても

何処にいるか分かる

夜半の月



秋の夜の

ひんやり頬冷ます空気は

心地よくて離れ難いけど



厚い雲に負けない光が

僕の心まで暴きそうで

恐くて



潜んだ家の中

カーテン閉めて

布団被って...




どうか

暴かないで

2008/11/14 (Fri)
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