詩人:里雨夜 | [投票][編集] |
秋の赤や黄色は
あまりに
空
に
映えるから
遠くで遊ぶ子供でさえ
淋しさの中に映る
泣いてもいいですか?
秋風よ
その冷たい心地よい体で
包んでくれますか?
秋風よ
どうか一人の僕に
冷たいくちづけを...
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世界は数字や文字に迫害されている
暦を制定したユリウスやグレゴリウス
万有引力を導入したニュートン
今も世界の何処かで
未来の偉人たちが
世界を数字と文字に置き換えている
どうして
目に見えない事象さえ
数字や文字を当てはめるのだろうか
確かに
世界は数字や文字になったおかげで便利になった
しかし
便利になる度に
世界は失った
そして今も
未来の偉人たちによって
失われ続けている
世界は数字と文字に
殺され始めているのだ
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今はまだ夢を見させて
君じゃない人との
別の幸せがあるって
知ってるけど
まだ分かりたくないの
今は
君の好きだった歌を
涙にのせて呟くの
君との想い出を
生きていく支えにするの
いつか
新しい幸せを探しに行く
その日まで
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ふわふわ浮かんで
フッと消える
七色の膜の中
何が入っているのだろう
何を入れて膨らましたのだろう
破れて流した君の一雫
今も強く鮮やかに
僕の心を凌駕する
詩人:里雨夜 | [投票][編集] |
今年の秋の訪れは
暮れゆく陽の速さが
教えてくれた
空気の冷たさに肌を抱き
気付けば空は遥か上
黄金の稲も刈り取られ
聞こえてくる虫の音(うた)
流れる風に想い出乗せて
夜空の星に未来を願う