詩人:シンラ | [投票][編集] |
髪が随分伸びたね
ずっと
錆びた鳥かごの
中にいた君
細い腕が泣いていたんだ
何も言わず
ただ
耐えていた君
泣き出してほしい
僕も一緒に泣いてしまいたい
連れ出してあげたい
僕も一緒に行ってしまいたい
空から青い光が降る日
その鳥かごは
消えてなくなるから
遠くへ行こう
遠くへ行こう
もう二度と
黒い大人に捕まらないように
閉じ込められないように
怖くないように
空から青い光が降る日
君の背中が羽ばたくから
すぐに行こう
飛んでいこう
何があっても
君を守るから
詩人:シンラ | [投票][編集] |
膝を抱えた寒い部屋
息をひそめて泣いていた
きれいなものは悲しくて
フィルター越しの青い空
淋しい冬に
どうか花束を
凍える夜空に
流星の夢を
舞い散る雪が
桜になるまで
わたしの孤独が
いつか
あなたの日溜まりになるまで
詩人:シンラ | [投票][編集] |
そして
少年と少女は歩き出した
いつか見た
光射す丘を目指し
太陽のかけら
月のかけら
ひとつずつ握りしめて
森を越え
大地を駆け
海を渡って
約束の場所へ
僕はなぜ
生まれてきたんだろう?
僕はなぜ
大人になるんだろう?
解けない謎も君となら
きらめく宝探しだね
そして
少年と少女は歩き出した
いつか見た
光射す丘を目指し
詩人:シンラ | [投票][編集] |
星だって
ときには涙を
流すんだ。
やりきれないコト
いくつもあって
ふらふら夜を
彷徨った
薄紫の
煙を吹かした
北の空には
大粒の星
きらきら
雫。
泣いてるように
見えたんだよ。
詩人:シンラ | [投票][編集] |
5月にふたりでドライブするように
世界と一緒につながりたいのさ
夏の予感 緑のジングル
白いTシャツ 空に映える
おろしたてのスニーカー
駆けよる君が
眩しくて
なびく前髪
風との距離が
ちかくなる
クリームソーダをかきまぜるように
世界と一緒につながりたいのさ
詩人:シンラ | [投票][編集] |
孤独を知るとき
初めて自分の
存在に気づく
冷たい水に
かじかむ指
初めて自分の
温度を知る
ほんの少しの勇気があれば
涙をこらえて探してた
ほんのひとつの微笑みがあれば
涙は空へ
透けてゆく
そして
初めてひとの
温もりを知る
詩人:シンラ | [投票][編集] |
自分のこと
許せたなら
きっと涙
ほほえみになる
自分のこと
好きになれたら
きっと世界は
きらめくだろう
きっと明日を
愛せるだろう
青く晴れた
空の下で