詩人:シンラ | [投票][編集] |
途方もなく
小さな自分に
気がついたとき
途方もなく
大きなチカラに
ふれた気がした
空に青
あふれるイメージ
海を風
渡るメロディ
わたしの目を覚ます
光が
こぼれてる
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本当は
うまく喋れるようになんか
なりたくなくて
ひとつ
言葉を覚えるたびに
ひとつ
何かを失くしてて
本当は
器用に笑いたくなんか
なくて
茶化したり
ごまかしたり
そんな術は
いらなくて
雨上がり
とおまわり
川原で口笛
微か
遠吠え
大海なんか
知らずとも
うたえる唄は
ここにあるのに
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ほら
ほら
うつくしい
香りがするわ
はら
はら
涙が生まれた朝に
なんて
いいお天気
眠れぬ夜は
そっと明けた
はら
はら
涙の落ちた場所に
ほら
ほら
ちいさな春の息吹
みつけたんだ
乗りこえたんだ
やっとね
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優しいココロに
帰りたくて
今日もわたしは
草原の夢
踏まれても
抜かれても
草たちは
優しくて
けっして誰も
傷つけない
子どもの頃の
帰り道
涙でゆれた
青い夜
大人になって
しまっても
なんにも変わらず
そこにいる
どこまでも続く
草原で
光が踊り
風が歌い
雨がはしゃいで
空が笑って
天使が舞い降り
涙が
雲へと
すいこまれていく
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白い草履と長い三つ編み
麦わら帽子で出かけます。
鞄の中には
レターセットと水色のペン
それから切手を忍ばせて
一本道を
歩きます。
稲は青く
風に吹かれ
さわさわと緑
薫ってきます。
旅に出ようと
決めたのは
君への言葉を
探したいから
知らない町から
手紙を出せば
何かがほどける
気が したから。
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風の匂い
変わってゆく頃は
いつも不安。
いまも不安。
眠れぬ夜に
雑音混じりの
ラジオ抱えて
小鍋で
コトコト
ココアを沸かして
いつものカップを
温める
古い洋楽
流れてる
マグカップに
両手を添えて
不安な夜を
暖めて
だいじょうぶ。
だいじょうぶ。
きっとこうして
今までだって。
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白いセーターを着た少年。
鯛焼き焼くのがとても上手。
カスタードを、たっぷり入れてね。
晴れた日曜日の、公園のベンチで食べましょう。
通りすぎてく青いバス。
とおくで雪の匂いがする。
人々は、コトコト歩く。
木枯らしは、カラリと舞ってく。
鯛焼きしっぽをかじりながら、ホットココアを飲みましょう。
誰かのチェックのマフラーが、木の枝に、結ばれている。
公園には、冬の天使が住んでいる。
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優しいものだけ
拾っていこう
ポケットはこんなにも
小さいけれど
君に出会って
僕は変わった
木もれ日のような
世界にさわった
ありがとう
ありがとう
離れていても
想ってやまない
うれし涙があふれた日