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シンラの部屋  〜 新着順表示 〜


[117] メロディ
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途方もなく
小さな自分に
気がついたとき

途方もなく
大きなチカラに
ふれた気がした



空に青
あふれるイメージ

海を風
渡るメロディ



わたしの目を覚ます

光が
こぼれてる

2009/02/16 (Mon)

[115] 口笛
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本当は
うまく喋れるようになんか
なりたくなくて

ひとつ
言葉を覚えるたびに

ひとつ
何かを失くしてて



本当は
器用に笑いたくなんか
なくて

茶化したり
ごまかしたり

そんな術は
いらなくて



雨上がり

とおまわり

川原で口笛

微か

遠吠え






大海なんか
知らずとも

うたえる唄は
ここにあるのに

2009/02/18 (Wed)

[114] ガラスの魚
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ガラスの魚が泣きました

りんと音を立て
泣きました

彼の故郷は
湖の中

恋人は
上弦の月


夜の噴水
西の窓辺で

ガラスの魚が泣きました

2009/01/31 (Sat)

[112] 
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ほら
ほら

うつくしい
香りがするわ

はら
はら

涙が生まれた朝に



なんて
いいお天気

眠れぬ夜は
そっと明けた



はら
はら

涙の落ちた場所に

ほら
ほら

ちいさな春の息吹



みつけたんだ






乗りこえたんだ



やっとね


2009/01/30 (Fri)

[110] 草原
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優しいココロに

帰りたくて



今日もわたしは

草原の夢



踏まれても

抜かれても

草たちは

優しくて



けっして誰も

傷つけない



子どもの頃の

帰り道

涙でゆれた

青い夜



大人になって

しまっても

なんにも変わらず

そこにいる






どこまでも続く

草原で



光が踊り

風が歌い

雨がはしゃいで

空が笑って



天使が舞い降り



涙が

雲へと

すいこまれていく



2011/01/30 (Sun)

[109] 稲穂
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白い草履と長い三つ編み

麦わら帽子で出かけます。

鞄の中には
レターセットと水色のペン

それから切手を忍ばせて



一本道を
歩きます。



稲は青く
風に吹かれ

さわさわと緑
薫ってきます。






旅に出ようと
決めたのは

君への言葉を
探したいから



知らない町から
手紙を出せば

何かがほどける
気が したから。

2011/01/30 (Sun)

[108] マグカップ
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風の匂い
変わってゆく頃は

いつも不安。

いまも不安。



眠れぬ夜に
雑音混じりの
ラジオ抱えて

小鍋で
コトコト
ココアを沸かして

いつものカップを
温める



古い洋楽
流れてる



マグカップに
両手を添えて

不安な夜を
暖めて



だいじょうぶ。

だいじょうぶ。



きっとこうして
今までだって。

2014/10/16 (Thu)

[107] 空想カレン
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白いセーターを着た少年。

鯛焼き焼くのがとても上手。

カスタードを、たっぷり入れてね。

晴れた日曜日の、公園のベンチで食べましょう。



通りすぎてく青いバス。

とおくで雪の匂いがする。

人々は、コトコト歩く。

木枯らしは、カラリと舞ってく。



鯛焼きしっぽをかじりながら、ホットココアを飲みましょう。



誰かのチェックのマフラーが、木の枝に、結ばれている。



公園には、冬の天使が住んでいる。

2009/01/24 (Sat)

[106] スピカ
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入道雲が

ほんのり染まって

まぁるい月が

ぽっかり浮かんで






ポストへ歩く

ぼくと

その向こうに

きっといる

きみと






流れ星みたいな

ときと



2009/01/24 (Sat)

[105] うれし涙があふれた日
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優しいものだけ
拾っていこう

ポケットはこんなにも
小さいけれど



君に出会って
僕は変わった



木もれ日のような
世界にさわった






ありがとう

ありがとう






離れていても
想ってやまない






うれし涙があふれた日



2009/01/24 (Sat)
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