詩人:シンラ | [投票][編集] |
音は翼になる
線は未来を変える
ほら、君がまた笑った。
千年前の、鳥の声。
トキの水晶
廻る大地で、
何度も君を探して
巡り合って、
そうして僕は
ほら、
また笑った。
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世界は
美しく
素晴らしく
残酷で
哀しくて
花と毒と
爆弾とドーナッツ
異国の線路を
歩き続ける
見上げる空は
青と銀色
移り変わり
繰り返す
強い風が吹き付けて
僕は掴んだ
その銀色の
ひとすじを
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さびしくて
誰かに抱きしめてもらいたいのに
それが誰なのか
わかりません
誰にも必ず
運命の人がいるのだと
そんな
おとぎ話のようなコト
ひたすら信じて
歩いてきました
夕日のオレンジ
誰かと一緒に見たかった
満点の星
誰かと一緒に見たかった
笑い合える誰かと
泣き合える誰かと
想い合える誰かと
もう一度
歩いてみよう
まだ見ぬ誰かを
探し求めて
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青い夜
震える涙
すべて包んでた
思春期に
傷ついた心
水面眺めてた
どこにも誰も見えなくて
それでも誰かに逢いたくて
逢いたくて
泣きながら
でこぼこ道を
歩いてきたよ
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外に出てこぬ涙の粒は
ココロの森の
そのおくの
遥かで静かな湖で
優しい色を
湛えてる。
悲しく悲しく
哀しく哀しく
泣けたらどんなに楽だろうかと
腕を噛んで
過ごした日々
そんなときでも
どんなときでも
優しい涙を
湛えてる。
きみのココロの
森を歩いて
その湖の
きれいな水
汲んでこれたらいいのにな。
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かくれんぼしようよ
ふたりでいっしょに
隠れていようよ
薄い灰色の廃墟
汚れた花壇の
陰に潜んでさ
夜じゅう話をしていようよ
ココロは
いろんな国の物語を
知っているしさ
この花壇
ずっとずっと昔はきっと
楽園だったね
朝が来て
太陽がぼくらを見つけても
きみの傷が
いつか
ちゃんと治るまで
世界から
かくれんぼしてようよ
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静かに
時が満ちるのを
待っている
地中深くに潜った種は
お日様に会いたくて
青い空が恋しくて
風に吹かれたくて
うたを歌いたくて
ひたすらに
時が満ちるのを
待っている