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高級スプーン似の部屋  〜 新着順表示 〜


[464] おとなのおもちゃ
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スーパーよりも
ウルトラよりも
あの頃の
篠原と〇もえが
デラックス最つよい説

ヒーローも
たまの休みにゃ
リラックス

じんるいを
守れなかった次の日は
某ちゃんねるは
見ちゃダメっくす?

誹謗中傷には喝采を

凹んだ時こそ
凸っきゃないぜ
♂だもの。。。



すぷを

2013/03/05 (Tue)

[463] 2月31日
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

3日経った今でも
部屋を出ていく後ろ姿
頭から離れないでいる

だから動けないでいる
あなたが見えなくなっても

どれだけ
思い出にすがったって
その背中には
もう辿り着けないよ

わかってる
わかっちゃいない
わかってる
わかってるけど
ねぇ

抱きしめたいし
キスがしたい
心から愛し
愛されたいのに

今更なんで気付くんだ
見失ってからじゃ遅い
なんてラブソングは
今まで何度も
耳にしてんだろ
どうして
学べなかったんだ

相思相愛って
なんだっけ
叶った恋を自ら破いて
振り出しに戻った片思い

3日経った今でも
部屋を出ていく後ろ姿
頭から離れないのに

あなたの顔が
思い出せなくて
泣けない
動けない
もう戻れない

2013/03/03 (Sun)

[462] ハイエナガール
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手懐けたハイエナは
虫も殺さない

彼は言う
父はずっと
強い母に付き従ってきた
それが
ぼくらの幸福なのだと
雌の尻に敷かれて
支えきれずに
潰れて死んでしまっても
構わない
だから
遠慮は要りません

彼はそう言って
痩せ細る四脚を畳み込み
尻尾を振った
はやくお尻を
お尻を乗せて下さいと
懇願する彼を蹴飛ばして
わたしは今日も
狩りに出掛ける

時は21世紀
頼りにならない雄ばかり
人類の未来は
女の力にかかっている
磨き抜いたこの牙で
狙った獲物を
捕まえなくちゃ

放置プレイで
喜ぶ馬鹿を
養っていくのは
大変なんだ
わかってくれたなら
次はお前だ

おとなしく死ね

2013/03/01 (Fri)

[461] ミリオネア
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人生ゲーム
開始時点で
手にするものは
自分では選べない

なんだこれ

イカサマしただろ
神さまよ
運命を
呪うしかない境遇

最初から不平等で
弱肉強食な世界は
貧しき民から強さを奪い
強者に更なる力を与える

置かれた身の上から
道化になる外
道はなく
おどけて笑う
内心は
人に見せられないな

嫌になる
それでも
気持ちで負けたくない
どんなに苦しくても
諦めずに挑み続ければ
いつか

いつかっていつだ?

考えろ
考えろ
今は待つのか
勝負にいくのか
知恵を振り絞れ

強敵との戦い
正攻法じゃ
相手にならない
いかにして
欺き出し抜くか
それが問題だ

勝ちの目はある
弱者にもきっと
考えろ
勝利の方程式を崩し
定石を覆す一手を

ここが勝負どころだと
決めたのならば
躊躇うな
行け

流れを切れば
自分の番だ
持てる力を出しきって
起こせ革命
勝利を掴め

恐れ入ったか
下剋上
大逆転
したかに思えた
次の瞬間

場に現れたのは
不敵に笑う
もうひとりの道化師で

どんでん返しを返されて
うなだれる
勝利した相手の
喜ぶ顔なんか
見たくもないけれど

舞い降りた
女神の足元が見え
爪先を向ける先
勝者が誰かを物語る

アア

次こそは勝つ
心に誓い
再戦を望むものの

次はあるのか
人生に

2013/02/16 (Sat)

[460] お前の詩
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お前の詩はつまらない

読んでも
感動できないし
読んでも
後悔しか残らない

どうして
そんなものを書いたの?

誰かに
読ませようと思えたの?

書きたいから
書いただけ?

なら
せめて
すぐにゴミ箱に
捨てて下さい

ちゃんとゴミ箱に
捨てて下さい

これ以上
目の前を汚さないでくれ

お前の書く詩はクソだ

いや
クソ以下だな

撒き散らされたそれらは
読んでも
なんの
肥やしにもならなかった

お前の詩を糧にして
もっと面白い作品を

面白い作品をこの手で
書きたかったのに

お前の詩を読んでも
カス同然の
こんなものしか書けない

いつになったら
芽が出るのか

いつになったら
花が咲くのか

いつになったら
種ができるのか

いつになったら
その種が

名前も知らない大勢の
ひとりの元へ届くのか

いつになったら
いつになったら

このままじゃ
したいになっても
ただのゴミ

誰の肥やしにもなれない

生きていても
あなたの視界
汚すだけ

なんの才能も
価値もないなら
この命

はやく捨てないと

そう思うけれど
捨てられない

紙もペンも命も自己も
部屋にたまったゴミも
ナニも

流しても流れない
詰まった便器

クソしか
流しちゃいけないのに

クソじゃないそれ
流そうとしたから

どこにも行かず
溜まり続ける

お前の詩は詰まらないのに

2013/03/01 (Fri)

[459] 抹殺の等式
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社会(学校+会社)+I
=0

学校=最高の場所
会社=最高の場所
社会−I=社会のとき、
Iが自殺した理由を
答えなさい。

このとき、
学校には
いじめや体罰
会社には
ハラスメントや残業は
なかったものとする。

2013/02/04 (Mon)

[458] わたし、脱いでもすごいんです。
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溺れる者は
細枝をも掴む

乱れた息を整えながら
枝の先に目をやると

そこには
痩せ衰えたババアが
立っていた

骨と皮だけの腕
けれども
振り解けはしない

血走らせた眼で見下ろし
ババアは鬼の形相で云う

にげるな
にげるな
かわまではぐぞ
にげても
にげても
はてまでおうぞ

ババアに罪を脱がされる
重さの分だけ罰を受ける

気の狂うような年月を
激しい痛みの中で過ごす

死んでも
死んでも
苦しみからは逃れられぬ

百年ごとに
綿で払った巨大な石が
磨り減り
消えてなくなるよりも
永い時間

地獄を味わい
うまれかわる

蝉の声
千より短い一生を

己を戒め
人のため
次は
実を手渡せるよう

乾いた衣服を着て
細枝を掴むまで

生を全うしようか

2013/02/01 (Fri)

[457] WORLD IS MIND
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野に咲く花が
一輪じゃないから
人の歴史は
終わらないでいる

それはそれ
地球丸ごと
養分にしてでも
綺麗な花を咲かせたい

隣で揺れる
一輪の心すら
知らない人もいる

少し前までお花畑
今や見る影もなく
そして
誰もいなくなった

2013/01/28 (Mon)

[456] ふにゃちん
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あなたは
みんなに笑いかけます
わたしは
みんなに入っていません
右肩から指先へ
指先から左肩へ
胸を前にして作られた
小さな輪の中にみんな
ふと
空を仰げば
外側からでもわかります
俯瞰する顔
太陽や神様気取りの
嫌な笑み
小さな小さな世界に入れず
私はほっとしながら
けれども
拠り所なく
安らかに眠れずにいます
太陽の見えない場所に
行けば凍えます
神様の見えない場所に
行けばもう
何を信じればいいのか
だから
離れられずにいます
けれど
歩み寄れずにいます
近付き過ぎると
囚われてしまいそうで
怖いのです
そして
輪の中から逃げ出した
わたしは二度と
戻れはしないのでしょう
己を最後尾に置いて
みんなの気持ち
考える努力をしない限り
風向きは悪化するばかり
逃げることからすら逃げ
ひとりでは息もできません
弱りきった息子の頭を
傷つけないよう
やさしく撫でてまた
現実を疎かにするのです
あなたの目が
ぎょろり
こちらに向くこと
内心びくびくしながらね

2013/01/20 (Sun)

[455] 美味しい世界
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人災か震災か
とあるこの世の終わり
わたしを除けば
無人の列島にて

瓦礫の街を抜け
陰る海辺にひとり
遠くを見ていた

人恋しいと嘆いてみても
漂着するのは死体ばかり
それも得体の知れぬ
百本足の巨大な化け物で

はじめは
恐ろしくも感じたが
何せ世界は終わっている
怯えることもない

それでも
震える身体の一部
空腹を満たすため
化け物の身を切り開き
眼球や腸を抉りだし
燃え盛る灰の山を背に
乾燥させて
いただきます

酒ならいくらでもある
百本足を肴に
ほろ酔えば
終末だって楽しく過ごせる

おかしな話だ
望みがすべて潰えた世界も
この目には美しく映り
幸せすら感じる

自然とこぼれる笑み
いつ振りだろうか
暗雲立ち込める空の下
とても晴れやかな気分

最後の一本を食べ終わり
わたしは酒を飲み干して
思う
あとは話し相手
美味しい世界を
共に味わえる友がほしい

海に向かって歩き出す

流れ着いた巨大生物
百本足の化け物の
足跡を辿れば
辿り着けるか
ここではないどこかへ

脱け殻の亡骸となり
今はわたしの腹の中
かつては母なる海の中
悠々と泳いでいたのなら
その姿
一度でいいから見てみたい

生きたお前に会いたいと
わたしは母体に入り込んだ

人生のスタート地点から
産道を逆戻りするような
懐かしさに襲われて
凍える
寒い
苦しい
生きた心地がしない

波にさらわれ
深みにはまり
わたしは母に溺れていく
酷い背徳行為の末
待つものは死か

胎児のように身を丸める
どこまでも昏い深海
進んでいるのか
退いているのか
それすらも不明瞭
意識も遠退く

だが不思議と
心は落ち着いている

暗闇の底
切り替わり
ハイになる
いつの日か味わった
幸せな気分が甦える
わたしは足を伸ばして
再び進み始めた

教わることなく
悠々と
恐れることなく
深海を
どこまでも
どこまでも

いつの日か
この美しい世界を
喰らい合える
お前に会えるまで
わたしは行くよ

ここではないどこかへ
か細い足でどこまでも

2013/01/16 (Wed)
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