詩人:哀華 | [投票][編集] |
水色
コートニー
這いつくばって
泥だらけの
世界を見た
夢色
ティーナ
転げ回って
焦げた世界を見た
足下を見て見ろよ
だんだん
沈んでいくだろう
君の見ていた
幻想は
儚くも散り
鳴きながら
とばされたんだよ
愛してる
その響きだけ
悲しく揺れる
キーホルダーみたく
滲んでしまうね
頭からつま先までも
疑ってしまうね
この世界も
この存在も
振れる感情メーター
鳴きながら
叫ぶ
馬鹿やろう
いつまでたっても
苦しいままじゃないか
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奴らまた
ずる賢さを増して
私なんかは
穏やかな朝を
待ってるだけの
臆病者さ
この世界の終わり
多分近いうち
笑い話に
なるだろうね
ならば出来るだけ
ふつうに生きてこう
誰にも
見つからないように
暗い暗いよるの隅で
君はそこで
わらってて
私はそこで
ないてるんだ
愛とかね
どうせ
どうせ
消えますから
それでも
それでも
生きるなら
ご勝手に
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夢は夢として
儚くも小さきものも
叶えられると
信じてた
だってここから
抜け出せば
きっと
自由に、自由に
飛べるはずなんだ。
君はやり方を
知ってるって
話だけど?
どんなだっけ
覚えてないよ
ジャニスみたいに
歌えたら
ジャニスみたいに
歌えたら
何か正しいかなんて
すぐにわかりそうなのに…
そうさBaby
目を閉じかかれば
彼女が
歌ってるよ
生きるのは
悲しいって
歌ってるよ
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塗れた頭に
こびり付いた
トイレットペーパー
残像のままに
沈まない太陽に
雨傘を開いて
馬鹿やろうと
叫ぶ
ほんとにさ
その小さな種から
花が咲くと
言われたとしたなら
君は信じて
金を払うんだろう
そして馬鹿丁寧に
種を蒔いて
花が咲いたら
喜ぶのか?
聞いてるんだ
こっちを見ろよ
脳味噌でもぶちまけてやるか?
そしたら
こっちを見るのかい
見てくれるのかい
そうだここは、
この世の果てて
この世は果てで
果てもなく
抱き合って
一つになろうか…
私には
なにがなんだか
頭が沸騰して
わからいけれど
私たち、今、
言葉の果て
ここに来て
音もない世界で
抱き合おうか
これでいいんだ
音もない世界で…
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曇っていた
視界さえ
壊れかけの
テレビの中の点滅
虚しく回ってる
まるで右足のない
バレリーナみたい
いつかみたいに
抱き合って
眠りたい
叶わない程に
悲しすぎて
私の右足も
多分もう腐ってる
引きずって
歩いても
上手く隠せない
暮れていく
紅茶みたいな色の
太陽の泣き顔
私に語りかけて
救ってよ
私に話しかけて
抱きしめてよ
音を立てて鳴く体
痛い
喧噪の中
朦朧とした意識で
ふらつきながら
ふらつきながら
引きずりながら
引きずりながら
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一人になりたいのなら
一人になれば
いいじゃないか
関係するものを
すべて断ち切って
一人で生きて
もしくは知らない所に
消えて行ってよ
オンザ・ロックの
ベルモットの向こう
グラスの底には
息苦しい言い訳と
冷たく暗い夜の
嫌がらせにも似た
そんな空気
置き去りにされて
いつしか
明かりも消えてく
この街の
片隅。
一頻り泣けば
いったい誰が
抱きしめてくれますか
一頻り泣けば
いったい誰が
見つけてくれますか
どんなに頑張ったって
最後はアザだらけじゃないか
見てみろよこの腕
惨めすぎて
笑えてくるだろう
中身は空洞
張りぼての皮膚
神経も
感情も
もう
何も、何も、
ないよ
詩人:哀華 | [投票][編集] |
自分で抱き締めて
壊れながら
糸は絡まり続ける
泣きたい夜は
数知れずで
あの頃
私の頭の中に
あったのは
いくつもの
"死にたい"だったと
今吐き出しはじめ
眠ることなど
できるわけもなく
君の目を睨んで
泣きじゃくり
あの女を恨んで
こう吐いてやるのさ
何故産んだ
何故産んだ
私など
何故抱いた
何故抱いた
私など
今度身篭ったなら
産むまえに
殺してくれ
頼むから
殺してくれ
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掲げた炎の奥
夢に見た風
私の目を潰した光
頭を抱え込んで
崩れ落ちた
膝をついて
思ったのは
幼き頃のあの記憶
澱んだ部屋に
少しの涙
夢に見た風
頭を吹き抜けて
私を撃ち殺して
消し去る
暗闇から
その中の茶色い
湿気を吸い込んで
明日など
思うこともないほどに
泣かせてよ
錆落ちた鍵
虚ろに
見つめる犬のような
この目
泣かせてよ
全部捨ててしまおう
追憶が降る
こんな夜には
夢の路が歪む
こんな夜には
酷く、酷く
こんな夜には
私の中を感じるんだ
こんな夜には
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叫びはまるで
雨のようで
日差しは微かな
願いのようで
目を閉じる
一人でも
息が出来ると
言い聞かせて
どこで何を
してたのなんて
聞かないで欲しい
長いその指で
永遠など
もう願わないで
ここは
不確かな世界だから
叫びはまるで
雨のようで
日差しは微かな
音のようで
うねっていくのは
髪の内側に
こもる熱で
溢れ出すもの
悲しさに変えて
微笑んでいた
辛くとも
繋がれた時
君は青く冷たい
海の中で
ひたすらに
寂しがって
苦しがって
形の変わった顔で
私を呼んだ。
紫の頬は
最後を思わせて
泣きながら
すがりつく手を
ただ冷やしただけ
いつの間にか
夕立。
あの日と同じように
言葉を濡らして
君を思い出させる
最後は
煙と同じ
空へ上って
二度と戻らぬ
水滴の跡
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蚊に刺されて
生きていたと実感
酒臭い
昨日の出来事。
そうだよ
ほんの五年前からの
出来心です
ヨーグルトに
混ぜては
みたものの
飲み込みきれずに
死体化
カルーアコークと
一緒に
壊れてった思考
がんばって
がんばらなきゃ
皆が望む程度の
良い人間に
ならなきゃだから
頭痛薬もさ
安定剤もさ
どことなく
治療目的な言い訳で
よしよし
シナプスを壊して
腎細胞も切り刻んで
超自然的に
眠って
逝こうじゃないか
壊れてる?
うん。多分ね。
それでいいのさ
結果的には
イカれてる?
そう。多分ね。
これでいいのさ
結果的には