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哀華の部屋  〜 新着順表示 〜


[27] 全部の"苦しい"
詩人:哀華 [投票][編集]

大丈夫
私が居る。

そう言って
冷たい雨のせいで
小さく震える肩を

傘もささずに
上から何もかも
包み込む様に
抱きしめた

あの日泣きながら
君のギターで
作った

あの歌をいつか…
この子にいつか…

聞かせてもいい?

これからも
ずっと足を
引きずるなら
少しでも
擦り傷を減らして
やりたいのさ

そう思うから

あの日泣きながら
君のギターで
作った

あの歌をいつか…
この子にいつか…

聞かせてもいい?

ごめんね。
抱きしめるしか
できない
あの時の私と
重なって
居たたまれない

この雨の下
貴女と一つだったら
もっと
もっと
"苦しい"が
分かるはずなのに

抱きしめたって
一緒に泣いたって

叶わなくて
もどかしくて

もどかしすぎて…

ねぇ。ごめんね。

貴女の
"苦しい"が

全部
分からないんだ…。

2004/06/12 (Sat)

[26] 君は幸多き人
詩人:哀華 [投票][編集]

忍び哀を信じる人
娼婦の愛と美の
その間に
歌う悲しい物語

君は幸多き人

愛を知ってる
ただ
それだけのこと

夜の間
一緒にいた
ただ
それだけのこと

私の事など
どうして
話尽くせましょう

一人の不幸せ者
生きるに疲れ
無駄に世界を
儚んで

旅にでるのさ

あっちの世界へ

そう
君の言う通り

この世のすべてに
いい事など
ありはしないんだ

2004/06/11 (Fri)

[25] 虚ろな手
詩人:哀華 [投票][編集]

大きな海も
この血で真っ赤に
染まるだろうか

雨はこの手を
綺麗に
洗うだろうか

この手は虚ろ
心の在る場所

真っ赤に塗って
分かるように
伝えてあげる。

2004/06/10 (Thu)

[24] どこを探しても
詩人:哀華 [投票][編集]

何のために
空は光って
何のために
土はあるのか

女は叫んで
子供は泣いて
犬は吼えて
世界は終わる

馬は跳ねて
小鳥は落ちた。

大好きだった

止められぬ
死に急ぐべく
息をしなきゃ…

黒い入り江に浮かぶ
船に歌う
星空の下
お墓を掘って
左手を埋めよう

栄光に憧れて
差し出した体は
茨の道で傷んで
腐って
戻らぬから

探して
探して
諦めた

顔がない
どこを探しても

君がいない
どこを探しても

2004/06/10 (Thu)

[23] あの華のように
詩人:哀華 [投票][編集]

近頃
優しい言葉や
不幸な話を聞く度
居たたまれなく
なるのです

私はそこで
思い上がりたくは
ないのです

向かい風に
真直に立つ
華のように

太陽を見て
笑いたい

きっと
明日は真っ暗で
一人歩く事にも
慣れてしまって

明日の
明日は灰色で
君のその声まで
忘れてしまって

私はそこで
自分が不幸せとは
思いたくないのです

独りきり
儚げに笑う
華の様に
強くありたいと
そう思うのです

独りきり
儚げに歌う
華の様に
優しくありたいと
そう思うのです

2004/06/09 (Wed)

[22] 愛しくてたまらないだけ
詩人:哀華 [投票][編集]

言葉だけじゃ
救えない
言葉以外でも
自信がない

それでも貴女が
必要なんだ

貴女の全部
受けてたい

こんな器じゃ
自信ない

だって
やっぱ
僕ってば

そんなに
そんなに
強くない

それでも貴女が
必要なんだって
自信無くたって
言えてしまう程さ

そうさ、ある日
優しすぎて貴女を
傷つけて
しまっても

変わらずずっと
貴女が必要

そんなある日は
この真っ直ぐな
気持ちだけで

涙を止めて
くれないか

真っ直ぐな
気持ちだけで

笑っては
くれないか

不器用な僕を
許して
理屈っぽい僕を
許して

必要なんだ
必要なんだ

貴女の側で
貴女をいつまでも
感じたい

理屈じゃない
ただ
ただ
愛しくて
たまらないだけ

2004/06/09 (Wed)

[21] 無責任と無関心
詩人:哀華 [投票][編集]

無責任な世界と
無関心な私に
降るものが

あるとするなら
あるとするなら

偽善の
そのまた先にある

大嘘つきの称号

よろしいんじゃない

素敵ソング
歌いたいだけ

よろしいんじゃない

夢見心地
漂いたいだけ

もう何も言わないで
車の中で
繋がろう

月明かりは
白い肌に照らされて
路傍の花をまた少し

明るくしようと
しただけさ

今聞こえたでしょ
頭の中の大声が

君がその手で

助けてくれないと
助けてくれないと

寂しくて
死んじゃうよ

君がその目で

見つけてくれないと
見つけてくれないと

悲しすぎて
消えちゃうよ

2004/06/09 (Wed)

[20] 水たまり
詩人:哀華 [投票][編集]

部屋の中心にできた
丸い水たまりに
手紙を沈めて

滲んでいく
文字を見ながら

ずっと
君の事ばかり
考えていたのさ

寂しい色の
カーテンは
少しだって
動かないし

空間は砕けて
気づいたら全部
ガラクタだった

目を開けたら
随分遠くまで
義足で歩いてた

そんな感覚で

水たまりの手紙

文字が滲んで

明日もその先も
見えないだけ

嗚呼いつか

笑えるといい

なんて言ってた
くせにさ
アンタ…

水たまりの手紙
涙で滲んで
目玉が滲んで

今日も見えない
ただそんだけ
ただそんだけさ

2004/06/09 (Wed)

[19] 小指の音
詩人:哀華 [投票][編集]

風が吹いてる
それで
剥がれかかった空が

そのままで
苦しみながら
歩けばいい。と
苦笑って

このまま…
このままで?

血が滲む小指
ギブスは
茶色く染まってて

生乾きの夕暮れに
唾を吐いた
泣いたら
泣いた分
強くなれるんだろ?

誰か
もうそろそろ
教えてよ

いつもの
風が吹くから
剥がれかかった空が

一瞬
汚れた気がした

すきま風
電車の中の
冷えない空調に
少し似てる温度

白と茶色の
マーブル模様
悲しい小指の
泣く音が聞こえる?
今すぐに
今すぐに

抱きしめたい
その全て

今すぐに
今すぐに

抱きしめたい
この全て

2004/06/08 (Tue)

[18] ぶきっちょな口
詩人:哀華 [投票][編集]

こんなにも大切
存在的な物が
こんなにも必要
その後ろの景色が

この手は明日
誰を触るの
この目は明日
何に頷くの

ラッキーだった。
変な台詞

今更オカシい
この頭の中に
気づくなんて

私も相当おバカさん
ねえ
笑ってみて
こんなにも憎い
ねえ
笑ってみて
こんなにも愛しい

最後笑えたらいい
そんな理想論掲げて
偉そうに語ったけど
やっぱり私に
できそうもない

陳腐な愛の歌
歌うアンタは
素敵すぎて

あの
死ぬほど綺麗な
夕日みたく
どう間違っても
アタシに似合わない

言えない
言わない
言わせない

そんなのが
ルールなら
初めから私なんて
必要ないじゃない

どうか分かって
ぶきっちょな口

この場所の
こんな独り言でしか
呟けないんだ


アンタが必要
側にいてよ
愛してる

2004/06/06 (Sun)
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