詩人:哀華 | [投票][編集] |
頭上雲流れ
呼ぶ
決められたことなど
何もないさ
夢馳せて
この思いは色褪せて
呼ぶ
世界中を待っていると
踏み出すのは
この一歩
貴方がいつか言った
その場所に行こうか
右側に突っ立って
動かない
自制心なんかと一緒に
信じている
その一言で
片づけられない現実とか
やるだけやるさ
その一言で
片づけられない気持ちとか
何か始めるべきだ
焦っている確かに
あの人の言ったことは
正論だもの
私の言ってることは
悪あがき以外の
何物でもないもの
歩き出す
ここからだ
きっと
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誓いの歌
伏し目がち
体のすぐ斜め横
醜く歪んだ花
螺旋の夢の中
死んでは生きる
繰り返しの笑い方
勿論すでに
呼吸などは
途切れ、途切れに
漂うだけで
そこで叫ぶ前に
すぐさま
未来を握りしめ
口の前で
潰しかかった頃
妙に
塩辛い手に気づいた
なんだか無性に
寂しくなって
足を折り曲げ
ひたすらに泣いて
滲む朱色を
体中で憎んだ夜
誓いの歌
辞めてしまおう
これが最後だ
捨ててしまおう
これが結果だ
決めてやろう
私はもはや
私ではないんだと
誓いの歌
もう死にたいなんて
言いません
たぶん本当さ
言わなくても
勝手に滲むから
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綴る事を
続けることで
自らの中身を
少しずつ
見つめて
ゆきました
それは
聞いて欲しかった
ではなく
自分自身に
言ってしまいたかった
そして
言ってしまったことを
後悔せぬよう
反復の惑いで
消せぬよう
規制的な空間に
刻んでいるだけさ
私にとったら
特別な物
他人に取れば
そんな程度の事
向上心がなければ
書くな
そう聞こえてしまって
切なくなる今
私が言ったのは
書くことになってしまった
説明やら
現状やら
なんやら
決意やら
宣言やら
そんな大そうな
もんじゃないのさ
いいかい
お姉さん
エンターテイメントなんて
望んじゃいないんだ
はじめからね
自己満足であり
自己確認であり
自己制裁
私にとったら
そんな感じ
伝わらずとも
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当たり前のことを
当たり前に詩にして
長々とした文ではなく
読み手が飽きない
そんな詩を書き続ける
そう書いていた
輩が居ました
一番最初に
読み手を気にするのが
そもそもの間違いで
書くという行為に
評価だけを求めたら
それは詩でも
文章でさえも
芸術でも
なくなってしまうさ
それを無理矢理
言葉にしたら
媚びる。
やたらと自慢気に
そんな感じ
見苦しいのよ
認められたいなら
認めなさい
自分以外を
1位になりたい
それも結構
1位なんて
元々ありませんがね
それで何か自分が
劇的に変わるとでも
お言いですか
幼稚園に
お帰りなさい
可哀想で
涙がでるよ
アンタ
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白い紙が
チラチラと見えた
重なりあって
無愛想で
振り向きは
しなかったけれど
なんだか
しょうもない。
そんな感じで
座り込んでいた
橙の長椅子
裂いた肉の様で
あしらった目の様で
たまらない
吐き気と
戻らない気持ちと
散々な話し合いで
もう興味がないよ
まったくだね
だって
そっくりそのまま
あの頃の私だもの
あの傷まるけの
腕なんて
瓜二つだしさ
私はこれから
どうしようかとか
あれがどうとか
それがああとか
もう彼女に聞くのは
よそう
重いんだ
きっと私の
存在さえも
ごめんね
気づかないフリ
ごめんね
ごめんね
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喉が酷く痛んで
なにかしら
つかえて
吐き出すことも
ためらわれて
私は目に
涙をためながら
薄青い雲を見上げ
出来るだけ普通に
笑ったふりをするのです
全て
上手くいく
全て
上手くいく
乗り込んだ
遅めの電車の中
空調が寒すぎた
そんな理由で
少し泣いた
電車を降りたなら
出来るだけふつうに
笑わなければ
何もなかったように
笑わなければ
上手くいく
大丈夫さ
そのうち全て
元に戻る
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息さえも沈む
たった
小一時間前の文字
滲み行く指先
顔の下へ重ね
うつ伏せて右を向く
手首から伝わる
定期的で
わざとらしい波
涙も
叫びも
歪んだ景色も
それとなく
過ぎていった
毎日だとて
嘘つきさ
私に言わせれば
置き去りにした影
そんなの
忘れた
もう覚えてなんか
いないったら
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結論として
私はそこから
消えて
しまうのでしょう
共に見た
あの空も
美しい音色も
夜だって
朝だって
終わることなど
知っているし
今だって
明日だって
過去になることも
知っているよ
叫んで
ここに居たいですと
泣けば
何か変わったと
思いますか
潔くさようならを
そんな臆病者の私
確かに
愛していた
あの小さめの机も
あの埃まるけの廊下も
あの窓から覗く
死ぬほど綺麗な
夕焼けも
そこに関わる
人、物、感情
全て
愛していた
あの場所に居たなら
どうしようもない
私さえも愛せる
そんな気がして
確かに
そんな気がして
どうしよう
たまらない
本当に
離れなければ
離れなければならないの…
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格好よろしい
笑い方
考えあぐねる程に
醜く歪むお口さん
つい先ほどまで
時間など々が
廻っていた様でして
今日も明日も全て
ひっくり
返しつつ
まるで洗濯機の
端くれみたくさ
意味もなくカチリ
繰り返す
物書き道具の先
どうやら
こうやら
似たもの同士ってわけか
ったく
しゃらくさいよ
アタシって奴も
格好よろしい
歩き方
一先ず右側から
いち、にぃ
やだよ馬鹿
面倒くさいやね
人間てやつあ
人間てやつあ
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笑うことさえ
今は意味を成さない
そこへ戻ってきた
情景と共に
線路の上へ
立ち竦む
幼き陰
まっすぐに
後ろを向き
夕映えに栄える
波のような衝動
許す事を
今、力に変えようか
六番目の扉
叩く拳は
赤く腫れ上がり
私は1人
愛を探し迷う
笑うことさえ
今は意味を成さない
泣き崩れてしまえば
誰か何か
言ってくれるのだろうか