詩人:哀華 | [投票][編集] |
この場所に
重きを置いて
取れない文字と
軽い発言と
君への思いを
近頃目に映るものは
全て
スローモーションで
何があっても
自分には
負けないなんて
やっぱり嘘で
なんか
やっぱり
なんか
喉に詰まった
雪玉みたいなもんは
取れなくて
溶けなくて
一人で居ると
本当に
死んでしまいそうになるから
近くに行きたくて
それさえも
許されなくて
存在自体を
否定された様な
そんな気がして
食い物なんて
飲み込めずに
水さえ
喉を通らぬ今
水飲まなくとも
涙は出るんだね
生きてんのかな
私
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憎たらしく
晴れていた
予報は外れて
頭ん中は曇り空
二度とは
触れられない時間
淡い夢も
崩れ去った午後
なんてこった
幸せになることさえ
もう望んでは
ならないなんて
貴方に
面倒だと吐いたのは
余計な心を
すり減らすこと
私が望まぬからさ
もうすぐに
何もなかった頃へ
戻るんだ
魂も肉体さえも
約二週間後の
笑い話
あんな奴もいたっけな
そう微笑んで
馬鹿にすればいいよ
私は最初から
居なかった
そんな感じでさ
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もう考えるのは
よそう
認めたくないさ
どうせならば
綺麗なままで
消えてしまえば
いいと思う
家に帰れば
深く深く
もう目覚めぬくらい
眠ろう
傷つけて
逃げてしまう
私をどうか
許さないで
疲れたんだ
本当に
深く深く
眠ろう
もう目覚めることのない様に
もう目覚めることのないように…
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恥じています
上手く表現出来ぬ事も
君を心底心配出来ぬ事も
友人を見殺しにした事も
薬物を乱用した事も
吸ってしまった事も
あの子を巻き込んでしまった事も
そして
産まれてしまった事でさえも
恥じています
許しを請うに
値しないのは
分かっています
ただ
守りたいものが
あるのです
認めたくないけれど
どうしようもなく
大好きな人たちが居るのです
少なからず
変わった自分が
ここに居ます
自由は義務で成り立つ
その言葉の意味が
ようやく
分かりました
申し訳ない
謝り倒したい
今は確かにそんな気分です
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抜け落ちてしまった
歯とか
焼いてしまった
頭皮とか
再生できない
何かを
出来るだけ
見ないように
生きてきて
狂っていた
一言で片付ければ
そんな程度の
出来事
すんなりと
認められぬ
私と私の中身とか
行かないでと
すがりつく
この腕だとか
どうしようもない
この存在だとか
全部
全部
間違いで
逃げていた私を
貴女が
受け止めてくれるのか
少しでも
認めてくれるのか
そんな事が
常に不安で
たまらなくて
一部です
間違いでも
まず
私は私を
認めなければ
愛することは
そこから
始まるのだから
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もう走らない
疲れている昨今
歩く足も
悲しげな腕も
感覚など無く
陳列された
チョコレイトにまで
吐き気を催す始末
人混みの中
一人立ち止まった体
誰かしらに
ぶつかった肩
私はいったい
何やってんだろう
小雨降り
歩き始めること
出来ず
にらみ合い
冷戦のごとく
分かったよ
私が世界で一番
憎んでいるのは
紛れもない
この私だ
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書き殴っていた
一通り見渡せば
そこには
円みたいな物が
溢れてて
実際
私の右手は
中を迷って
煙草なんか探してる
ポツリと
話していた
大体終わりだよ
なんて
待っているさ
その左手が
私なんかを
探すこと
信じて居るさ
このまま
落ちる事なんて
二度とないと
産まれたことさえ
慰めて
貴方は私を
その端から
落とすと言うの
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泣けない私
雨落ちる空
終わりなら
終わりで
またそれもよし
誉められていたい
慰められたい
正直なところ
明日も
分からない私が
どうして
貴方の事まで
分かると
言うんだろう
未熟な思想の
その後に
寂しい嘘が
見え隠れて
私はまた
泣けなくなって
今まで
話した言葉も
まるで
嘘の様になるんだ
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頭が
おかしくなりかけた
それは
昨日の夜のこと
息なんか
出来そうもなくて
記憶やら
現状やら
パニック的な症状
多分二秒くらい
消えかけた
少しだけ笑い声が
聞けたならば
すぐまともな頭に
戻れると思った
縋りたい気持ちで
もう沢山だ。
なんて嘘さ
いつの間にか
存在的なものが
大きくて
不覚にも涙なんか
溢れてしまって
音も立てずに
離れるような妄想
大好きかもしれない
もし
迷惑じゃなければ
そんな話
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これから飛び立つ
あの空は
夢に見たとおり
青かったらいい
消えない
愛情や
割れない
お皿や
変わらない
何かのように
私は
信じていたかった
たった
これっぽっちでも
変わらない何かを
それは
貴方であり
彼女であり
私自身でも
あったけれど
崩れ落ちる
音が聞こえる
言葉など
約束など
嘘ばかりだね
近くに居ないから
彼らを声からしか
知る術がないから
私は
私は
どうしたらいい?
紙切れのような
そんな存在感
薄っぺらい
水などで容易に
溶け出す様
分かっていたよ
私には私だけ
これから飛び込む
あの海は
夢に見たとおり
青かったらいい
青かったらいい