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夕凪の部屋  〜 投稿順表示 〜


[186] 
詩人:夕凪 [投票][編集]




忘れていた声を
聴いたんだ

夢の中だろうか ‥




残酷な程の
温もりを含む

強く優しい声を
聴いたんだ ‥




声は両手となり

この体を
抱き締めた ─‥




忘れていた声が
泣きながら

この体を
抱き締めた ‥




きつく
抱き締め返したら

私も
泣いたんだ ─‥




忘れていた声が

愛を
伝えにきたんだ ‥




愛を
忘れないよう

私を愛で

抱き締めたんだ ─‥。








2012/10/27 (Sat)

[187] 形なき強き優しさ ─‥
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逢いたいから
逢いたいから

あなたの写真を
抱き締め
目を閉じる ‥


心臓でもない
もっと奥の
それは心へと
温かく熱を伝え

気付けば涙となり
あなたの優しさが
蘇るのです ‥


形なきものに
触れる感触を

確かに私は
知りました ‥


それは同時に
触れたいと願う
純粋さこそが

得る事の出来る
感じる事の出来る

不思議な力だと
知りました ‥


逢いたくなったら
逢いたくなったら

私はいつでも
あなたに逢える ‥


私はいつでも
あなたの傍で
生きられるのです ‥


だから私は
寂しくとも
辛くとも

生きたいと
願えるのです ─‥


あなたが
教えて
くれたから ─‥


優しさという
強さが
光をもたらす事を

信じる勇気を
与えられたから ─‥


その優しさの分まで
生き抜くと

誓ったのです─‥。








2012/11/06 (Tue)

[188] 優しさが一番
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「優しさが一番」
幼き頃から
嫌というほど
母に言われてきた
言葉の一つ ‥


父と母の教えは
子供心に聞くと
まるで違っていた


父は、
強くあれと言う
すると母は
弱くてもいいと言う


父は、
常に歩めと言う
すると母は
立ち止まっても
いいと言う


父と母の教えは
まるで正反対な
気がしていた ‥


けれど、
2人の教えは
気付くと私の中で
結び付いていて

それは
長い歳月を
共に生き歩んだ
夫婦だからこそ
言える

信頼し合った
教えだと知った ‥




私は
母の教えが好きだ


皆、血を分けた
身内だと思って
優しくあれ。

どんな状況に
立たされても
ひたすら
正直者であれ。

全てに
飢えたとしても
決して人のものを
奪ってはいけない。

この3つが好きだ。


素朴で当たり前で
けれど大人になる程に
この3つが

難しく尊い事だと
思い知らされる ‥


だからこそ私は
この教えを忘れずに

母の遺影に
日々手を合わせ
約束する ‥


「優しさが一番」
特にこの言葉は
何百回聞いたか
分からない


母の生き様は
まさに
優しさそのものだった ‥

そして、
その優しさが
どれほど強いかを
証明して死んだ。


私にはきっと
生涯敵わないだろう ‥


それでも、
この3つの教えは
片時も忘れる事なく

私はこの先もずっと
生きていく ─‥。








2012/11/06 (Tue)

[189] 無限の希望
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二人目の甥っ子が
産まれた ‥

1000グラムと少し‥
一般的には
超未熟児とされる

けれど
我が家族は何も
怖れてはいない

一人目の甥っ子は
540グラムだった ‥
100%の確率で
何かしらの障害を
持つとされていた ‥

だけど
そんな100%を
跳ね返して
3歳になった甥っ子は
朗らかでやんちゃ
元気一杯だ


この世に
あるとされる
100%の絶望など
私には関係ない ‥

耐え難い
絶望とされる
苦しみさえ
糧にしてやろうと
思えるからだ ─‥


私は
絶望などいらない

綺麗事で構わない
希望を抱くのだ ─‥


何かを変える為
何かを得る為
何かを愛する為 ‥


私は全てを
希望で
受け入れるのだ ─‥


そんな生き方も
悪くないと

そんな生き方だから
好きになれる気が
してるんだ ─‥。








2013/01/29 (Tue)

[190] 今日という、今 ─‥
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ふと、考えた
数年後の自分 ‥

分からないと
思った



ふと、考えた
数ヶ月後の自分 ‥

それもまた
分からないと
思った



ふと、考えた
明日の自分 ‥

やっぱりそれも
分からないと
思った。






ふと、気付いた

人生は
そんなものだと ─‥






過去は
塗り替えることは
出来ない

そして
未来は全く
予測不可能だ






今を生きるとは
何だろうかと
考えた

それは多分
明日死んでも
悔やまないと
いうことだ ─‥



明日死んでも
悔やまない為の
今日とは
何だろうかと
考えた

それはきっと
今日が
幸せだったと
眠れることだ ─‥



幸せな眠りに
就く方法とは
何だろうかと
考えた

それは
今日という、今
笑っていると
いうことだ ─‥






つまりは
こういう事かと
笑みがこぼれた






幸せな人生とは

今日という
今この瞬間に

心から
笑えるという
ことなのだ ─‥。






過去は
塗り替えることは
出来ない

そして未来は
一寸先さえ
予測不可能だ






だから私は
眠りに就く前の
今日という今に

感謝の笑顔を
浮かべる
ことにした






ただそれだけで

なぜだか人生が
最高に幸せに
思えた ─‥。








2013/01/03 (Thu)

[191] 微笑み
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あのね ‥

微笑んでみて
欲しいんだ ‥



苦しくて
悔しくて

声を上げて
泣いた後でいい ‥



力なく
肩を落とし
うつむいたままでいい ‥

微笑んでみて
欲しいんだ ‥



馬鹿馬鹿しい
矛盾と理不尽に
苛まれても

わずかで
構わないから

微笑んでみて
欲しいんだ ‥



ただ微笑んだ
その一瞬に

呆れる位に
何かを許せる気が
するんだよ ‥



立ち上がれる気が
するんだよ ー‥。





2017/06/10 (Sat)
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