詩人:umi | [投票][編集] |
「どちらさまですか?」聞いた時、電話の向こうで笑った気がした。
「お母さん居ますか?」と聞かれた時、何か優しい気がした。
聞いた事あるような、ないようなおじさんの声。
不思議な感覚。
ママに聞いたら
「覚えてない?あれはあなたのお父さん」
初めて聞いた。あれがパパの声。
ううん、忘れてたんだ。大きな手、大きな眼、大きな声。
パパ、私もうオムツをしてる赤ちゃんじゃないよ。
人を愛する事を知ったんだよ。
明日お嫁に行きます…
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雨が…
針の矢となって降る。
小さな穴がいっぱい開いて、一つの大きな穴になった時
そこから流れ出した愛はもう一度空へ帰る
そうして私は生まれ変わる。
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絡み付くこれななんですか?
まとわりついて重いのですが。
これ程の物が欲しい訳じゃない。
ただサラリとすり抜けて行く位のものでよかったのに。
貴方が選ぶのは私じゃない。
解っているなら離れて欲しい。
その10年の歳の差が私を傷つける。
その純粋な心が私には痛い。
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死にたくない。 彼女はそう言って死んだ。側には子供が佇む。 ご臨終です。と医者が告げた後、彼女はもう一度呼吸をした。 私はまだ知らない。
これ以上の母性を。