| 詩人：杞柳 | ［投票］［編集］ |
願事 望み無し
待人 未だ来ない
失物 出やすい
旅行 差し支え無し
商売 上手くいく
学問 努力実る
相場 安定
争事 勝つが難あり
恋愛 思い届かず
転居 差し支え無し
出産 女子の恵みあり
病気 軽い
縁談 まとまらず
引き直し決行
意味など皆無で上等
| 詩人：杞柳 | ［投票］［編集］ |
一生懸命生きようとする歌が好きです
恐ろしい程不安定な
其の歌が好きです
死を以て生を掲げたっていいんじゃない
此処に居る事の偶然
あなた頭でしか解って居ない
一生懸命生きようとする歌が好きです
狂うまで自分を手探り
其の歌が好きです
此の世は何一つ正しくない
其処まで云えばわかるでしょ？
| 詩人：杞柳 | ［投票］［編集］ |
其の素晴らしい程
拙く間違いだらけの
母国語の使い方に鳥肌が立つ
もう此処に
正しく言葉を扱える人間は
居ないと云います
自由を履き違えた輩に
喰い荒らされました
どうぞ
母国の言葉を愛して下さい
古の歌人の如く
愛した言葉で
貴方を私に伝えて下さい
| 詩人：杞柳 | ［投票］［編集］ |
もし
此の声が
失くなって
しまうのなら
最後の一言は
大きな声で
君に
「ありがとう」
と
言うでしょう
きっと
此の一言に
込めた
無数の想いは
君に
一割も
届かない
構わない
最後の一言は
大きな声で
君に
「ありがとう」
と
言うでしょう
| 詩人：杞柳 | ［投票］［編集］ |
例えば死ぬ事で
自分の価値を知れると思った
例えば貴方の涙で
想いの度合いを測れると思った
判っている
如何視たって賢くない
判っている
為り振り構わず
居場所を求めて居るだけなんだ
| 詩人：杞柳 | ［投票］［編集］ |
世の中が
白と黒に
はっきり
塗り分けて
在れば善い
そうすれば
敵も味方も
一目瞭然
嬉しい時
思いやる
相手も
蔑む
相手も
哀しい時
縋る
相手も
憎む
相手も
一目瞭然
世の中が
白と黒に
はっきり
塗り分けて
在ればなぁ
何処まで
本気かは
自分でも
不明
| 詩人：杞柳 | ［投票］［編集］ |
メトロの終電にダイヴして
其れでも生きて居られたら
最後まで頑張ってみようと思う
電光掲示板は
秒読を開始
あたしの望みが叶うなら
此の詩がきっと遺書になる
幸い
君に「サヨナラ」とコールする程
勝手にはなれなかったよ
まもなくダイヤが乱れます
| 詩人：杞柳 | ［投票］［編集］ |
あたしを三十一(ミソヒト)に縮小するには
未だ芸が足りぬ
意気揚揚
首都を先導するは
十七の蜃気楼
風が赤みを差す季節
太陽やけに傾く午後
レントゲンに白い影
足掛け損ねた
三途のフェンス
あたしを三十一(ミソヒト)に拡大するには
未だ度胸が足りぬ
生キヨウヨウ
首都を旋回するは
十七の蜃気楼