詩人:矢井 結緒 | [投票][編集] |
動力源さえ知らずに
ただ闇雲に手探りで
トコトコ動き回る
電池仕掛けの玩具
加熱するモーター
回転上がる胸の鼓動
継ぎ足しチャージ
満たせない心の空洞
いたずらに疲れ果て
最初から尽きるのは
知っていた気がする
淋しげに立ち尽くす
埃を纏って棚の上
ごめんね
思い出したよ
土砂降りの雨のあと
ふたりで見上げた
虹のArch
ありがとね
覚えているよ
辛いときはいつも
きみが灯してくれた
心のTorch
トコトコ
また動き出す
電池仕掛けの玩具
飛べないPenguin
詩人:矢井 結緒 | [投票][編集] |
コトバ尻捉えて
ストーカーまがいの
晴らすment
何を探して
かけるgoggle
見当違いの蜘蛛の糸
知れば知るほど
分からなくなる
調べた数だけ
遠ざかる真実
上滑りのboarding
癒せないboring
土足で踏み込む
他人の家
我が物顔の
破廉恥ment
何を目指して
かけるgoogle
尽きる事なき下衆の意図
Ads by Google.
詩人:矢井 結緒 | [投票][編集] |
海翔けるペングィン
羽は鰭にヒレ伏して
未練啼く空は見れん
擬似なる空の海水浴
水掻きは処世術の証
南極で対峙する難局
空中戦に明け暮れる
かつての戦友眩くて
大佐も頑張りたいさ
詩人:矢井 結緒 | [投票][編集] |
愛
どんなに月日
流れてmore
I don't
忘れない
Wash a rare night
汚れない
You go there night
オチつけないと
落ち着けない
いつもIt' s more
中途半端なtutor hamper
詩人:矢井 結緒 | [投票][編集] |
逃げれば追いかけ
向き合えば逃げ場のない
二本のベクトル
矢印で刺しあって
内向きに
囲い込んだ
耐震構造
三角の和は
いつも同じで
グラグラ揺れる
それぞれの
気持ちの値
代入しても
始める前から
知っていた法則
三辺の
ひとつが欠けて
魔法が解けたら
180度の視界
一辺はとうとう
くの字に折れた
詩人:矢井 結緒 | [投票][編集] |
ドキドキしながら
代わり番こに
コトバを突き刺した
ふたりの中の海賊を
解き放つために
哀しみや怒りを
先に飛び出させたら
勝ちなのか負けなのか
最初に決めておけば
良かったね
ふたりは
ケンカしたことがない
だから
仲直りもしたことがない
詩人:矢井 結緒 | [投票][編集] |
その子は
雨上がりの空の下
水溜りに
首を突っ込んで
冷たくなっていた
産まれた瞬間から
ママの乳房を
兄弟たちと争って
優しい気性と
引っ込み思案が
自律神経を狂わせて
毛は抜け落ち
所どころマダラに
地肌が見えていた
アタシは醜いから
ミルクを飲む資格がない
鳴きたくても
唇を噛みしめて
決して
声を上げなかった
次第に
痩せ衰えてく
小さな体に
病んでゆく自尊心を
無理やり閉じ込めて
涙で希釈する術を
いつしか覚えてた
消えたい
消したい
最初から
やり直したい
命の兆す
始めから
ママ
アタシ
ここだよ?
ここにいるのに
こころにいない
今度は可愛く
産まれてくるから
ママ
許してね
ママ
ごめんね
グッパイ、ララバイ
詩人:矢井 結緒 | [投票][編集] |
きみは小洒落た
デーモン・エンジェル
微笑みのトラップ
後引くドラッグ
降る雨に祈るアーメン
泣き邪鬼ってハレルヤ
雨上がりに架けた
恋慕ブリッジ
夢見心地に盗まれた
ぼくのハートは
相当ハード
タマシー抜かれて
抜けないアパシー
ヴィーナスの
ヴィールス・キス
看護婦さんの
オタンコナース
詩人:矢井 結緒 | [投票][編集] |
真夜中に目覚めた
乳飲み子のように
閉ざされたドア
握った拳で叩くけど
傷が増えてくばかり
その向こうに
何があるのか
わからないまま
焦りだけが
背中に付き纏う
あなたが選ばなかった
わたしを抱えて
ただ立ち竦んでいる
弱さはあなたに
辿り着くための
灯火ならば
暗闇でいい
見えないものなら
手探りで掴める
この覚束ない足取りで
闇と光を
互い違いに履いて
今歩き始めよう
踏み出さなければ
1ミリも動かない
あなたが作った
わたしだけ
いない世界で
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詰まらない
経験が
誇りのように
降り積もって
呼吸を困難にする
詰め過ぎた
知識が
拘束衣みたいに
締め付けて
思考を停止させる
怯えた両足は
自由を拒むけど
増殖する想いだけが
無闇に羽ばたいて
雫は乾く場所を探してる
Crying,flying,drying
From the dark side
暗いと泣いても...Cry