詩人:綾 | [投票][編集] |
解けない感情は
朝に預けて散歩した
流れたきら星は
空から逃げたのか
口にした願いは
言い切れずに
宙に浮いたんだ
ため息ついたら
表れるやるせなさ
燻る億の奧にある
あなたのこと
こんなに気持ちが
生まれたのに
抱えてばかりの恋は
太陽を忘れた空の空
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素直さに絡まった
気持ちが胸を締め付けて
呼吸も上手くできなくて
解いてみたら君のこと
もっと好きになった
泣いてもよかったんだ
笑ったらよかったんだ
陽がこぼれて
蒲公英が足元に咲いた
眠くなりそうな
日溜まりは君のようだ
風が吹いたら
一面に春が広がるだろう
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懐かしい風に
捲れてく日記帳
巻き戻った空気
すれ違った春と
読みかけの本と
特別な窓際の席
カーテンは優しい波
流れ込んだピアノ音
私の想いと彼の背中
送った季節が過ぎて
吹き抜けた風が捲る
真っ白なページに
書き足す毎日がある
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新緑の風を
車輪にからませて
木漏れ日の
坂道を下ってゆく
芽吹いた想いと
伸ばしかけの髪が
くすぐったいな
花唄ゆるり流れて
気持ちシャリリ前進
生まれたてって
柔らかいのね
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潮の匂いが風と戯れて
忘れない君になってく
貝殻から零れる波音を
聴くときには君の隣で
満ちて魅かれた僕ら
想像もしてなかったけど
手を繋いで歩くっていい
結ばれてる世界は
揺らめいて綺麗だね
境界線がなくなるまで
君を独り占めしたい
そんな気持ちで
月が丸くなるのを
素直に待っている
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和らぎの色合いは
体温みたいな優しい蜜柑
飴玉とけて夕焼け空
初恋みたいな味がする
伸びた影と帰ります
あなたの声が聞きたいな
風も葉も遊び疲れて
日々の営みが浮き立って
何気ない音や漂う匂いに
安堵する優暮れ間近
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肌ざわりやわらかな
服をさっとまとって
目覚めてくこの朝を
軽快に歩いてく
私を受け入れてく
自由に吹く風
気ままに去る雲
追い掛けて空中散歩
問い掛けて青空日和
背伸びして息づいて
涙して生きてきて
話して自然と笑って
また私に出会ってく