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詩奈の部屋  〜 新着順表示 〜


[197] 
詩人:詩奈 [投票][編集]


快晴の空に上の空
希望膨らむ心 空をきる

眠れない夜の暗闇が
作り出す空間
朝の光は簡単にバラす

たんたんと流れる日常
空っぽの世界が
欲したものは

僕の 僕の 感情
僕の 僕の なみだ
僕の 僕の えがお


快晴の空に上の空
希望膨らむ心 空をきる

朝早い時間特有のもやがかった空間
歩く先は光りながらもぼやけ

だんだんと変わる日常
空っぽの世界が
欲するものは

2011/03/09 (Wed)

[196] 吐き出したガムに降る
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吐き出したガム
味はなかった

望んでた未来
そこにはなくて
泣くように降る 雨

みぞれ混じりの雨が
ガムを濡らす

望んでたものなど
初めからなかったのかもしれない
ただの幻想だったのかもしれない

吐き出したガムは僕に似ていた

2011/03/08 (Tue)

[195] 人身事故
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人身事故。
人の死傷をともなう事故。


「お急ぎのところ申し訳ありません。」

人が一人死傷してるのに



「人身事故でさ〜止まっちゃって」

人が一人死傷してるのに


「あははは」

人が一人死傷してるのに



人身事故。
人の死傷をともなう事故。

2010/12/22 (Wed)

[194] p.
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風の音
きいていた

夢の中
ないていた

冬の色
こころしみた


「寂しい」は
「好き」と
よく似ていた

僕は
それを見極められる程
できた人間じゃ
なかったんだ


風の音
きいていた

夢の中
ないていた

冬の色
こころしみた

2010/11/28 (Sun)

[193] 後悔
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僕たちはいつだって
一番言いたいことは言えず

それは子供の頃最後に大好きなものを残していたのと似ている

残しておいた大好きなもの、最後の最後に
「食べないの?」
なんて誰かに食べられたりして、
食べとけばよかったと後悔する

僕たちはいつだって一番言いたいことは言えず
あの時言っとけばよかったと後悔する

2010/10/12 (Tue)

[192] リフレイン
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「わたし、金木犀の香りって嫌い」

この時期になるといつかの君の言葉がリフレインする
声さえもれそうな程切なくなるんだ


夜の静かさは冷たく、どこまでも金木犀の香りに包まれる
鈴虫の声は賑やかで、でも涙を誘う
人は人を求めるのだけれど、どうしたって埋まらない…寂しさ。孤独。


君は言った
「わたし、金木犀の香りってきらい」

それは寂しいと言えない、君の強がりだった

2010/10/07 (Thu)

[191] 探しているの、ずっと
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探していたの、ずっと

ぐっとくる瞬間は
どんな時だろう
嬉しい瞬間は
どんな時だろう



だけど
毎日は同じように
襲ってきて、
今日もアラームに騒がれ、
半目でテレビをつけ、
無表情に淡々と語られる
悲劇を聞き流し、
朝ごはんを食べ、
服を着替え、
家を出て、
駅までダッシュし、
満員電車に押し込まれ、
こんな日常は嫌だと
今日も思い、
同じように押し込まれた
サラリーマンと共に
ため息をはく。
昼間ぎりぎりのところで
乗り切り、
また夕方は
満員電車に押し込まれる。
吊り革で立ったまま寝た
OLの隣で
音楽を無心できくことに
専念する。



それでも
探しているの、ずっと
いつか、いつか、いつか
見つかるように

2010/10/04 (Mon)

[190] 鍵穴
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鍵穴から覗くボクの未来は
キミの未来は


秋が迎えにきたようで
旋律刻む
雨の日、傘の中
秋雨が奏でる


日常に溶け込んでいくのは
四季が変わるように
それは自然で

だからこそ今の季節が
ふとわからなくなったりする

鍵穴には鍵をさすしか脳のない僕は
鍵穴がみせる未来に
いつまでも気付かない

窓に写ったのは
傘もうまくさせず、
秋雨にぬれた、
ただただ情けない姿だった

2010/09/27 (Mon)

[189] 
詩人:詩奈 [投票][編集]


夏の夜の静けさで
昼間のけだるい暑さ冷やす

青々とした緑が風の奏でるリズムにのった

光る星は雲間に入り込み
時折輝くそれを見て
なんだか哀愁に浸りたくなるのだ

2010/08/02 (Mon)

[188] ゆらっと
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ゆらっとした日常がほしい
苛立ちのない
焦りのない
しがらみのない

大好きな人と
ただゆらっとした日常を生きたいだけなのに

ゆらっとした日々を当たり前と呼べる
そんな日常をただ生きたい

2010/07/29 (Thu)
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