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詩奈の部屋  〜 新着順表示 〜


[126] コウモリすずめあたし
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たまに
泣きたい夜があって
でも
泣いたらいけない気がして
泣けない自分がいて

何でだろって
自分責めても
ちっとも楽にならなくて
頭まで布団かぶって
そのまま気付いたら
朝になってるんだ

決まってその朝は
晴れてて
あ〜昨日のあたし
バカみたい
ってなんだか
笑えちゃうんだよね


コウモリが夜を呼ぶように
あたしを暗くするなら
あたしはすずめを飼って
いつも朝でいよう


思い出したくて
思い出せない
切ない思い出たちも
いつか自分から
飛んでくるの
その時は
笑い飛ばすから


泣けない夜は
無理に泣かずに
きっと明日のあたしは
すずめに笑いかけてる





.

2007/04/16 (Mon)

[125] うまくいかない
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本当に泣きたい夜こそ
誰かに話せたら
いいのに

本当に言いたい事こそ
素直に伝えられたら
いいのに


うまくいかないね



.

2007/03/27 (Tue)

[124] 僕 2007.3
詩人:詩奈 [投票][編集]


空虚を旅しよう
僕が探すのは
このからっぽを
埋めるものだ
何だっていいよ
僕らしいなら

遠くを見たら
また少し違う
世界かもしれない

スタートラインに
立つと
なぜか泣きたくなる
悲しいんじゃなく
ただなんとなく

夢見てたいよ
変わってく未来に
手をのばして
掴んだもの
それが
僕なんだと思う

探して探して
そうしてる時が
僕なんだと思う

2007/03/27 (Tue)

[123] radioと紅茶とclover
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古びたradioからは
古びた曲が
切れ切れなくらいが
ちょうど

春の陽気に
白いテーブルがまぶしい

洒落たteasetの
紅茶は
ぬるいくらいが
ちょうど

夕焼けに近い空の下

読めない洋書を
めくる


四つ葉のclover
敷き詰めた芝生
願いは尽きないのに
ねぇどうして…



陰が伸びて
radioは終わり
紅茶は冷めきり
ただcloverひとつ
一番星に消えた





.

2007/03/25 (Sun)

[122] 月、嘲笑って
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月が笑って
嘲笑って

本物はいない




逆立ちしたピエロが
呟くんだ
「こうした方が
世界は鮮やかだ」


僕等は迷いながらも
それを知らずに
立派なふりだけ
上手くなる


貘に夢を食われ
僕等は
忘れてしまったの?


逆立ちしたピエロ
あいつ逆立ちやめて
泣いてたんだ
「こんな世界は辛い」
そう嘆きながら




月が笑って
嘲笑って

僕がいない

君がいない








.

2007/03/24 (Sat)

[121] すべりだいのてっぺん
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いつからか
何かに夢中になる自分が
怖かった
子供でいたくて
しゃがんでばかりいたけど
景色は
変わってしまうんだね


すべりだいのてっぺん
どんなものが見えたか
僕は忘れてしまったよ
ずっとそんな自分が
嫌だったんだ



立ち止まると
見えるものがある
歩いてる内は
気付かないのにね
きっとみんな
そんなものかもしれない

ブランコのこぎ方
僕はもう忘れたよ
きっとこうやって
忘れ物増えてくんだ



僕の忘れ物
さよならは言わない
だって全ては
今の僕に繋がっているから

僕の忘れ物
ありがとうを言おう
だって忘れたからこそ
今の僕になったから





.

2007/03/10 (Sat)

[120] 卒業
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始まりを覚えてる?
きっと些細なことで
きっと偶然が
重なっただけのことで

「忘れない」

僕は強く誓うんだ


夢を描いた空の下
太陽の笑い声
黒板は
くだらなく幸せなアルバム
走り回った中庭の
桜のつぼみは僕達だ


もう戻れない
懐かしさにも
くやしさにも似た気持ちが
見慣れた風景に
今更愛着なんか感じさせ
僕は黙って
唇を噛み締める
広がった晴れた空に
何故だか
感動してしまうんだ


きっと新しい世界も
またこんな世界だと思う
きっとまた繰り返そう
少しずつ進みながら


ありがとう
出会いが何より
僕を変え
ありがとう
出会いが何より
僕を知る

さよなら
きっとまたいつか
泣かない
別れじゃないから


写真が色褪せぬよう
夢を忘れぬよう
いま
終わりと始まりの境界線
飛び越える


始まりを覚えてる?
ねぇ今日
あの日と似た景色の中で
僕達、先へ進もうか







.

2007/03/03 (Sat)

[119] 変わったね
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「変わったね」

そう言った私が
変わってたのかもしれない



.

2007/03/03 (Sat)

[118] 躊躇
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ここが大事ってとこで
いつだって僕の足は
その1歩を躊躇して。
ほら
また誰かに
頼ろうとしてる。
泣きベソかくなんて
できない年のくせに。

歩けよ!
僕は僕の足に叫ぶのに
震えるだけで。
夢見てたいよと。

僕は僕であること以上の
何でもないのに
それすら
認められないんだ。

言わないで
時は経っていること。

未来はきっと
嘲笑ってなんか
いない。

わかってるんだ
知ってるんだ
やるべきことは。

あとはそう
実行するだけ。

その1歩を
踏み出すだけ。







.

2007/01/08 (Mon)

[117] 
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季節ハズレの花は
雨色で

迷い歩く僕の
目に留まる


真っ直ぐに
迷うことなく
落ちゆく景色は
憧れを覚える程で

傘を持ち
必死に
濡れまいとする僕は
かえって
バカみたいなのかもしれない


ビルの上は霞み
見えないけど
それで諦めるのか
のぼってみるのか

僕はきっと
決められない


僕はまだ
雨に濡れることは
できない






.

2006/12/28 (Thu)
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