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山崎 登重雄 の部屋  〜 投稿順表示 〜


[132] 不誠実 @葛藤30
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


生まれてから今日までの来し方と生き様
一言に尽くせば不誠実

理由や如何 これ明白
足跡を見ろ 足下を見ろ この有様を見よ

我のみならず家族まで
我のみならず仲間まで
我のみならず国土まで
我のみならず至宝まで

不誠実

責任のなき生き様は
目を覆うよな 骸が相応しい

いまさら何を語りても
いまさら何を示しても
いまさら何を生み育むも

実無き虚空の哀れなりせば

2009/11/10 (Tue)

[133] 病 @葛藤編31
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山間に見える白い建物が
とても病院に見えてしまう

濃い緑 だんだんに淡い緑
合間に 真白く浮かぶ建物

空が青くても また灰色でも
建物は白く浮かぶ
夜中の闇にも ほの白く浮かぶ

眼前の大樹が高度な医療機器に見え始め
貼り付けられて 拘束されて
点滅する木の葉を目で追うと
僕の何かを測定していて…

何時間も何時間も検査され続け
明らみ始めてやっと開放され

ボクハ ネムリニ オチル

2009/11/10 (Tue)

[134] @葛藤編32
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『嘘吐きは泥棒の始まり』




嘘はいけない。

難しい。

やろうとしてできなかった。
嘘になるから。

できなかった。
嘘をついた。
つきたくなかった。
嘘をついた。

やった事も、できた事もある。
どんな真実があっても。

嘘にかき消されて見えなくなる。

この身の嘘は
一人歩きをし
人格化して
分身となり
我が身、我が心を、盗む。

2009/11/10 (Tue)

[135] DNA @葛藤33
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DNAの螺旋の中に生命の発生以来の罪を背負う

生命は次々と螺旋の中に新たな罪を生む

罪は情報化され刻々と蓄積を繰り返す

罪の大小浅深によって生命は変化を繰り返す

生命は社会を構築し生命は情報を社会に反映する

反映した情報に基づいて衰退と繁栄を繰り返す

情報は生命がもたらすもの以外はその効力はない

嘘に基づいた情報は災害となって被害を被る

生命は生命によってのみ浄化=罪の消去ができる

即ち個体を終結して浄化力を強化する以外にない

真実の価値ある情報は高度に集束し蓄積される

生命の本質に適うもののみが“遺伝”される

DNAは常に進化=最新情報に自動更新される

生命の実践経験が変化の源であり新しい記憶である

罪も罰も功も徳も生命の一本糸

どの色に捻じり連ね強く織り上げるか

生命尊し すべてに等しく



考:理解力と行動力は比例すべきものかと。
  何故に反比例するのか。 これが業。
  理解するほど強く一凶が出る。ここで皆負ける。

2009/11/10 (Tue)

[136] 連鎖 @葛藤34
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命は命を食み生きてゆく

枝を渡りながら虫をついばむ小鳥
社会を渡りながら人をついばむ人

子は親をついばみ 親となり子に食まれる

星は一個の生命体との地球ガイア説
私たちは食んでいるの? 食まれているの?

命 時間 思想  罪と罰

星に帰るの? 星はどこに帰るの?

思考千里を駆け 万理一心に集まれり

一心より生じ 一心により成ず

収めきれるか 命次第だ

2009/11/10 (Tue)

[137] ずるいよ @葛藤35
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夏のフリして 何食わぬ顔で

季節たちは秋の支度をしている

小さな体で木の幹をかじり虫が潜っていく

僕は見てしまった

木の葉が少しずつ黄色くなって落ちる

僕は見てしまった

ズルイよ 内緒で

2009/11/10 (Tue)

[138] バタフライ効果 @葛藤36
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アマゾンの奥地で
天文学的な数の蝶たちが羽ばたく

羽は気を動かし 波となり 風を生む

風は風を連れて また風を生む
この星が風をまとうのは蝶のひと羽から

僕の羽ばたきは 何を生んだ?

2009/11/10 (Tue)

[139] 手折りし者へ @葛藤37
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自らの欲望の為に
夢見る頃の 若き乙女達を

良純で有望な 若き青年達を
未来の希望 小さな宝物達を

すべて手折りし この罪は

虚しく響く 乾いた謝罪の弁

すべて手折りし この罪は

己のエゴの 醜態の具現

別れし者よ
生まれし者よ
育みし者よ
支えし家族よ 友達よ

手も足も 舌も腐ってる
俺は とっくに死んでたんだ

妄想の土台に建てた砂の城
妄想のユートピアを目指す泥の船

真実以外からは成功はありえない

2009/11/10 (Tue)

[140] もういいかい @葛藤38
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子供部屋に上がる階段の曲がり角。
少し広いその場所に彼は座り込む。
ひざ小僧を抱えて泣き出しそうな顔をして。
少し広いその場所で彼は俯いたまま動かない。

日没が近い。
さっきよりもオレンジ色が濃くなっている。
外は帰宅渋滞か車の音が騒がしい。
セミの声がヒグラシだけになってゆく。

ポケットラジオの赤いスイッチを滑らせる。
コードを伸ばしてイヤホンを片耳にねじ込む。

FENの一局専用ラジオ。
もう年代物のそれから流れてくる懐かしい音楽。
アメリカの古き良き時代が詰っている。

陽は山間に隠れて残像だけが鈍くかげる。
悲しげなヒグラシに早起きの秋の虫が混じる。

まるで廃人に限りなく近いパンチドランカー。
打ちのめされてもカウントもゴングもない。
このマットに沈んだまま永遠に眠りたい。

2009/11/10 (Tue)

[141] 逢いたい @葛藤39
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例えば逢いたいこんな時
想い人 恋人 大好きなあの人

例えば会うのは躊躇うこんな時
上位 恩人 お世話になりました

逢いたいのは ミレン
会えないのは シレン

深くはないが 不覚だ

逢えないのは シツレン
会ってしまうのは xxx

答えはもっとずっと先
何もないより はるかに有難い

感謝は 正気

だが 俺が正常だったら ここにいない

2009/11/10 (Tue)
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