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山崎 登重雄 の部屋  〜 投稿順表示 〜


[142] 晴天にヘキエキ @葛藤40
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


よく晴れた日に
清々しい青空に

爽やかな風の前に
窓を開け放ち
四角い構図の空間を見つめる

どうだろう

小さな窓から大きな世界に
繋がっているというのに
僕に触れられるのは小さな世界だ

窓辺に寄りかかり
少し身を乗り出し

大きく息を吸って
目を閉じて

意識を少しずつ前に

もう少し前に もう少し あと少し


今日はいい天気だ

2009/11/10 (Tue)

[143] 無 @葛藤41
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何も起こらない 残らない 生活
何も起こさないから 起きようがない
何も残さないから 残りようがない

自らのアクションで ストーリーはキラメクのに
いったい何が不満なの そして何に脅える

顕われないね 自分の本心
あたりまえさ 汚れてるんだもん

夢ではひたすらにもがき うなされて目を覚まし
現実もひたすらにもがき 疲れ果てて眠る

夢はどっち 今はどっち 正気なのはどっち?
何かを喚いて 何かを振り払う仕草で飛び起きる

その滑稽さに声を出して自分を笑う 笑ってしまう

その滑稽さに声を殺して泣く 不意に涙するのだ

2009/11/10 (Tue)

[144] 祈り @葛藤42
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尊極の姿 生命の発露

祈る なんと素晴らしい事なのか

子を思うように
親を慕うように
恋人を愛するように

すべて 祈りの 姿と 形

人は人を思えば思うほどに
世も国も思う

自然に自然に 思いはめぐる
人間にこそ許された 究極の業

人と生き 人と死ぬ
人の為こそ 我が身に徳が薫り
人絶やすことなく 絶えることなく
人は人を生み 育み 生きる

一番正しき 祈るという 人間の証

2009/11/10 (Tue)

[145] 君よ @葛藤43
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あれからどうしているだろうか
さいごにあったのはいつだったろうか
かわしたことばはなんだったろうか
わかれのことばすらおぼえていない
ひるだったのか
よるだったのか
たのしかったのか
つらかったのか
よろこんだのだろうか
つかれたのだろうか
なにをおもい
なにをかんじた
いまはどんなだい
なにをおもい
なにをかんじている

君よ

君よ

僕は

僕はね

2009/11/10 (Tue)

[146] 余韻 @葛藤44
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最後のフレーズを放ち
呼吸を整え 静けさをまとう
空気の響き 波紋が足を止める

その声が その弦が その鍵盤が

余韻のあとに訪れるのは
万来の拍手喝采か
怒涛のブーイングか

エンドロールが流れる
何人客席に残っているのだろうか

主人公の名は? 作者は? 監督は?
タイトルは? ストーリーは?
アクション? コメディー? ラヴロマンス?

何人の記憶に残っているのだろうか

2009/11/10 (Tue)

[147] 幸福のDNA @葛藤45
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D・どんな時だって
N・泣いたりなんかしない
A・諦めたりするもんか

二重の螺旋構造は功罪それぞれの記録
昔から言われる良心・悪心・神と悪魔の道標
なぜ善悪が並び記されるのだろうか?

それは悪を悪と知り善を善足らしめるために
功あれば記し罪あれば記し 過去 現在 未来
親から子 子からまたその子供達へと伝えゆく
表裏一体の永遠の生命記録なのだろうか

生命体の生存過程における存在を賭けた裁判記録
のようなものだろうか

すべての記録が包み隠さず記されているのだ
最期の審判と呼ばれるあたりは後者が正しいか

判決は 功あれば讃え奉り 罪あれば報い償う
自分の知らない罪もある業績もある

知らぬ罪で罰するか 知らぬ徳で悦べるか

生命の歴史の中でこれが一番怖い
表現できない 見えない不安 見えない脅威

2009/11/10 (Tue)

[148] 誰かの為にT @葛藤46
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す  好きなんだ
き  気まぐれに生きてきたから
だ  駄目なんだ
よ  夜も眠れないほど辛いんだ

き  君にいてほしいんだ
み  見つめてほしいんだ
の  望む事はただそれだけなんだ
て  手をつないでほしいんだ
を  同じ時間を過ごしたいんだ
に  煮え切らない俺を叱らないで
ぎ  ぎこちない笑顔でしか答えられない
り  理屈ばかりこねてるけど
し  静かに息を潜めてると
め  目を閉じていても君に包まれているのがわかる
た  ただそれだけで幸せ
い  いいだろ?

だ  大好きなんだ
い  いつも一緒にいたいんだ
す  すべての答えが待っているんだ
き  君じゃなければ駄目なんだ

2009/11/10 (Tue)

[149] 誰かの為にU @葛藤47
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き  君といたいんだ
み  未来を知らない俺だけど
と  ともに生きたいんだ
ふ  不思議な気持ちに支配されてる
た  堪えられないよ君のいない世界
り  理由なんか旨く説明できない
で  電話だけじゃもう我慢できない

い  いつも一緒にいよう
き  昨日も今日も明日もその先もずっと
て  手を離さないでしっかり掴むんだ
ゆ  指の一本一本までしっかり絡めて
け  汚れている?イカレテイル?
れ  冷静さえ遠い記憶の彼方
ば  罰は免れないことは判っていても譲れない思い

そ  そばにいるそれだけで生きていける強さになる
れ  レクイエムしか聞こえない世界だとしても
だ  抱いているのは俺で抱かれているのは君
け  敬けんな愛だと名付けてほしい
で  出口がわからない迷路だとしても
い  行き場のない落とし穴の中だとしても
い  いま目の前の君がすべてなのだから

2009/11/10 (Tue)

[150] 誰かの為にV @葛藤48
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


愛していると  誰もが
実に容易く  誰かに

ささやき継がれる
はかなき言葉

時に、愛と、
讃えられ

時に、ウソと、
口々に葬り去られる

破れて涙し
そっと見守りゆくは

愛か、ウソか、

死せるまで片時もその心を  離さず
今は語りべだけが伝える  その物語を

誰が愛と名付け
誰がウソと笑う

あなたは  愛か  わたしは  ウソか

2009/11/10 (Tue)

[151] 幸福のDNAU @葛藤49
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


逆らえない運命なのか ただ運ばれるだけの命か
ただ運ばれるだけの記録か 子々孫々に
だからこそ功を積み重ねていくのだ

人の本質は良心 親・子・恋人・国・命
愛しく思う人の心 一番もろく 一番強い
だからこそ功を積み重ねていくのだ

人間の秘術・秘法 人を思い祈る

すべてに思い祈り その本心から行動する事
すべてが功となり 記録されていくだろう

悪は消えない 存在するが善の証明に過ぎない
心して考えよ 判決のその時に宣誓も弁護もない

絶対の真実と向き合い善か悪かと聞かれるのだ
偽りのきかぬその時を 見えない脅威を

福のDNAを信じるべきだ
みな平等に保ち生まれた命
命は命で守り磨く以外にない

汗をかき 涙をのみ 息絶えるその時まで
使い切れ 命 頑張ったDNAを残せ

この記録が存在する限り 受け継がれる限り
永遠の生命の存在を証明し続けるのではないか

過去の歴史を塗り変え 未来を輝かしめん事を祈る

2009/11/10 (Tue)
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