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おかだまいの部屋  〜 投稿順表示 〜


[145] カラフル
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ぼんやりしてたら
さらわれたんだ


何かが焼けこげて
黒いカタマリが


マイナス8cmのピンヒール
足跡はダイヤモンド


ピンクの海の
底にしずむ珊瑚礁の
まばたきが見える


ぼんやりしてたらさらわれたんだ

2008/05/01 (Thu)

[146] カナリア
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ダダイストの詩人がさ

フラッと来てつぶやく

『考えるよりも感じろよ、お嬢ちゃん』


ダダイストみたいだなと
言われてるボーカリストはさ

『意味なんて何もない』と

めちゃくちゃカッコイイんだけどさ

たまに腹が立つ

うらやましくて


これまたアナーキストらしき作家の

小説とやらを読みあさる

私は理解不可能なまま

知ったフリしてアイツに聞かせる


何となく

好きだから

理由なんて

いらない

そんなもの

燃やしてしまえ


2008/05/01 (Thu)

[147] そら
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青は飛んでった

白を連れて

行っちゃった

僕は置いてきぼりさ

窓を開けて

メロンソーダぶちまけて

コーヒーで洗ったマグカップ

トマトの隣に埋めといた


大きく大きく

育ちますように


海が見える

青い一面と

白いカモメが



もう大丈夫

2008/05/07 (Wed)

[148] ばあちゃん
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ばあちゃんは
でっかいでっかい家に
たったひとりぼっちで
暮らしている


じいちゃんは
脳味噌がツルツルになっちゃって
ばあちゃんのこと
忘れちゃって
全部忘れちゃって
自分の名前しか知らない




しま猫のボンは
もう一か月も帰って来ないらしい


きっと来るときが来たんだと
ばあちゃんは言ってた



それで


とっても寂しいんだと


作り笑いでそう言った





僕のために作ってくれた味ご飯は
昔と全然変わってない

ばあちゃんの味がした

ちょっと甘めのばあちゃんの味


ごちそうでなくて悪いねって
気まずそうに笑ってるけど

ばあちゃんが一生懸命作ってくれたこと僕は知ってるよ

だけどなんか恥ずかしくておいしいって素直に言えなかった

僕の大好物だから作ってくれたんだよね



僕のお土産のアイスクリームを

ばあちゃんは固いって言いながら全部食べてくれた

冷蔵庫にはジュースがいっぱい入ってた


帰り際には
畑でとれた野菜を
袋いっぱい詰め込んで
それでも足りないだろうって
また畑に走っていって
仏壇のお菓子まで全部詰めてくれた



少ないけど電車賃の足しにしてと
用意してあった小さな袋には
体に気をつけてとえんぴつで書かれていて
僕は素直に受け取った

しわくちゃの千円札が五枚入っていた




僕はばあちゃんの毎日を知らない

ばあちゃんが好きな物を知らない

ばあちゃんの年もわからない

誕生日も知らない

下の名前も曖昧だし




だけど僕には生まれた時からばあちゃんで

これからもずっとばあちゃんで


たった一人のばあちゃんだから


だから


ばあちゃん
どうか長生きしてね
















2008/05/12 (Mon)

[149] 色のないせかい
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色の無い世界なら
やってけると思ったんだ

もうさ
何もみたくなかったんだろうねきっと

まだ何も見てはいないのに

少し触れただけで全てを理解したような

くだらないって笑ってみせて


色の無い世界なら
もう一度スタートできると思ったんだ

スタートとゴールは隣り合わせで
一度だってたどり着いたことなんてないのにね


何だってお見通しさ

その口ぐせはいつの間にか



色の無い世界なら
こんな自分も無色になれると思ったんだ


だから早く

連れて行ってよ

色の無い世界に

2008/05/16 (Fri)

[150] ルーム
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真っさらなノートをさ

うめつくすキミの心はどうしてここでしか開かれないんだろう


何も答えてはくれないさ

誰も聞いてはくれないさ

だけど僕じゃ不満なんだろ

なぐさめなんて必要としてない


むしろ幸せなんだろ


聞きたいのは僕の方

淋しいのは僕の方

2008/05/25 (Sun)

[151] 星のメロディー
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アンタに教わったギターを

センベツだとくれたエレキギターを

今でも覚えてる

初めてのメロディーを



あたしはずっと忘れない


ステージの上からの景色は

アンタが最高だと言ってたその世界は

アンタを思い出すだけのちっぽけな空間


ここから何を見てたの

もう聞くことはできない

答えはわからないままさ



星のメロディーを
あたしはうたい続けて

これからもギターかきならして

アンタが見ていてくれる事を願うんだろう


アンタに教わったギターで

センベツだとくれたエレキギターで

灰になったアンタに

うたい続けるんだろう

2008/06/08 (Sun)

[152] 無題
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キミは大人になんかなりたくないと言った

あたしはなりたくないものになどならなければいいと答えた

キミはつまらない人生だと言った

あたしはつまらないと思うならきっと何が起きてもキミにとってはつまらない出来事なんだろうよと答えた

キミは自分が生まれた意味がわからないと言った

あたしはこの世の中に意味のあるものなどないと思うと答えた

キミは死にたいと言った

あたしはキミが死のうが生きようがキミの自由だと答えた


自由なんだよ

空に自由なんてない

いつでもキミの隣にある

2008/06/15 (Sun)

[153] peace
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窓の外には燃え上がる戦車

毒だらけの水を
生きる為に飲む

幸せなど知れない子ども達が
今日も生み落とされる

愛する事を知りながら
殺し合う姿に

愛なんてないよ


そこには何も生まれない

知っているはずなのに

食べきれずに捨てたチョコレートケーキ


あたしに平和を願う資格なんてない

2008/06/16 (Mon)

[157] 無題
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自分がしたい事をすればいい


自分が見たいものを見ればいい


自分が聴きたいものを聴けばいい


自分が着たい服を着ればいい


自分が言いたい事を言えばいい


自分が行きたい所に行けばいい


自分が住みたい場所に住めばいい






周りの事考えんのは

その後



話はそれから

2008/06/20 (Fri)
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