詩人:詩奈 | [投票][編集] |
雨雲からのぞく星たちみたく
強く光れたら
今日を癒して
昨日に送る
昨日の過ちは
許していきたい
そして明日を思いやる
夜は暗いけど
暗いだけじゃないよ
今日も眠ろう
明日、雨雲からのぞく星たちみたく強く光れるように
詩人:詩奈 | [投票][編集] |
バスのなか
ゆれてゆらされ
夜の道路に街灯が光る
曇った夜空で
夏の風が吹くから
時折射す月明かり
街灯より月明かりが
温かいから
バスのなか
ゆれてゆらされ
夜の空に月明かり射した
詩人:詩奈 | [投票][編集] |
赤いビー玉に映った世界は
当たり前に赤く
じっと赤い世界に沈んだ
気泡が綺麗だと言って
ひたすらに数えてた
見えない気泡があるなんて
知らなかったの
夜の景色に
このビー玉が溶けたら
きっと
もっと綺麗だからって
わくわくして投げたのに
涙が止まらなかった
高くから落ちたら
割れるよって
誰も
教えてくれなかったから
ダメだよって
誰も
止めてくれなかったから
涙が
止まらなかった
詩人:詩奈 | [投票][編集] |
笑ったその夜ひとりうずくまってた
泣きたくて泣きたくて仕方ないのに
明日は泣かせてくれなくて
誰にも伝わらなくて
ただただ梅雨の始まりの音に耳をすましてた
詩人:詩奈 | [投票][編集] |
「今がピークだね」
繋いだ手をぎゅっとしてた
あの桜ももうとっくに緑だ
好きだと言うとすぐに嬉しそうにニッと笑うのに、
数時間後には不安になったと泣き出したりした
どうしようもできなくて、ただ手を繋いで眠ると
次の日必ず涙筋できちゃったと笑ってみせた
結末はわかっていたのかもしれない
「今がピークだね」
それは私達もだったのかもしれない
詩人:詩奈 | [投票][編集] |
いつもよりボリュームあげた音楽と5月の暖かな陽は
カラフルな公園を鮮やかにする
川沿を歩くたくさんの人生もまた、鮮やかで
むしろ、平凡さにたくさんのカラフルが描かれてるのかもしれない
ただ日々を愛せない私に
少し切なくなった
.
詩人:詩奈 | [投票][編集] |
鼠をライオンがくらい
そのライオンが死に、鷹がくらう
私は
そういう流れをただ見る、
ただ見るだけの
傍観者になりたい、
傍観者でありたい、
と思う。