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詩奈の部屋  〜 新着順表示 〜


[157] 越えられない
詩人:詩奈 [投票][編集]


ビルの狭間からもれる夕日で影をつくる
逆立ちして思い出す夢はあの日本当は言いたかった本音たち

涼しくなってきた風
ロングになった髪
高層マンションになった空き地

思い出すことは後悔が多くて
変わらないようで少しずつ…
詞にないことほど今感謝すべきことかもしれない

言い訳が笑っていえる君はもう
克服したんだね

2008/10/13 (Mon)

[156] 月の唄に耳をすませて。
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月の声を聴いていたの

あなたへの唄だった

秋風がすすきを優しく撫でる
時折降る雨は強く、でも細かな粒

雲が早く流れ
星空は見えては隠れ

月は涙で滲んだ



「いつかは晴れますように。」

季節外れの短冊を夜空に掲げる
月の唄に耳をすませて

2008/10/06 (Mon)

[155] 大人になるということ。
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嘘のつき方覚えて

私は1つ大人になった



言いようのない疲れを抱え

私は2つ大人になった




子供心がわからなくなり

私はもう
戻れなくなった

2008/10/04 (Sat)

[154] 
詩人:詩奈 [投票][編集]


レインボーの縞馬に会う日まで
僕は夢を食べるだけの貘だった

空想や願望は嫌いだ
幸せなんて言葉は嘘くさく漂う
ただ淡々と1日をこなせばいいだけなのに
だから暑苦しい夢物語は僕が食らってやる

だけど縞馬は違った
夢を与えていた
僕にも
願うことが幸せだと微笑んだ

レインボーの縞馬に会った日
僕は夢を配る貘になった



.

2008/08/13 (Wed)

[153] 喪失
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苦しまぎれの言い訳
自分をも把握しきれずに
吐いて他人との距離を広める

冷たい視線
短い悲鳴
そこにしか快感を得られない

複雑なリズムは
逆に単調に見せて
惑わされる人間を嘲笑う
歪んでると言われ
それ以上に歪んだ

きっと許したかったし
笑いたかった
自分すら見失う前に



.

2008/08/12 (Tue)

[152] 生きにくい
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幸せには気付かないくせに
不幸せには異常に敏感に

嬉しいことは
素直に言えないくせに
愚痴を言うのはお手の物

当たり前に
生きにくい世界なのに
自ら死に行く人には
白い目をして

誰が崩したのか
いや僕が崩してるのか


ただ全身の血が
黒く下に固まって
動きたくなんて
なかったんだ



2008/05/27 (Tue)

[151] 晴れすぎている
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長袖は半袖になり
パーカーもいらない
晴れすぎている!!
リュックには
大きなぬいぐるみだけを
詰めて
あと大好きなキャンディ1つを
詰めて
旅に出よう
行き先は知らない
現実から離れたくて
人は旅をするのなら
必ずいつかは現実に帰る
ほら外は
晴れすぎている!!



2008/05/02 (Fri)

[150] 僕は風になりたい
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風に揺らされれば
僕らはすぐに揺らぐ

固くスーツ着た男が
「地球温暖化です」
と唱えれば
僕らはすぐにエコを意識

それから僕ら
平和は嫌いなようだ
ニュースで
いくつも事件が並ぶのは
僕らが求めるからだ
万引きくらいじゃ
誰も見向きもしないだろ

何の為に働くの?
老後に年金もらう為?
今を犠牲にして?

便利さに支配された僕らは
弱い
頭も悪い

風に揺らされるしかない
僕らが風になることは
選択肢にすら
ならないのだろう



2008/05/02 (Fri)

[149] 冷めたレモネード
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ほっとで作ったレモネード
冷めたせいで甘ったるい

急に鳴った携帯

私は出ない

冷めたレモネード
涙の味がした

世の中タイミングだ

追いかけっこして楽しむほどの余裕は
私にはない

思い出の曲はリピート3回目
点滅してる名前を見るだけで
苦しい

あの好きだったフレーズまでいったら出ようか
もう少し もう少し

「…っもしもし」
私に答えたのは機械音で
なんだか笑えた
やっぱり世の中タイミングだ

冷めたレモネードが
ただただまずかった

2008/02/01 (Fri)

[148] 忘れても刻まれていて
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大切な思い出が
何だったか
忘れた

机の奥底に石ころを大切にしまった気持ちは
もはや想像不可能
マジックで笑った顔になった石ころは
笑わされたまま薄くなっていた

ブランコが取り壊された日
僕は泣いたかもしれないし
拗ねたかもしれない



昔は忘れた


膝小僧のアザだけは
ずっと僕に刻まれて。


2008/02/01 (Fri)
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