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大示の部屋  〜 新着順表示 〜


[253] 精神の子
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もう一度
私の元へ、産まれておいで


早すぎる旅立ちを嘆きだけで
見送りたくないの


願い、祈りよ
どうかあの子に届いて

私の元へ、迷わぬように

愛しく暖かい胎動が
私の中に宿りますように


もう一度
私の元へ、産まれておいで

今度こそは

あなたの目に沢山の美しい景色がうつりますように


あなたに沢山の愛情を
与えることができますように


2009/07/29 (Wed)

[252] いつ
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いつの頃だろうか

みんなに平等に訪れるものは
この世を去る時が来るという
事実だけだ、と知ったのは

いつの頃からだろうか

その事実が重すぎて
周りに在るものがガラクタと
感じるようになってしまったのは


いつか、いつか、

必ずその日が来るのなら
大切なものは、ほんの少しでいい

かけがえの無い何かを

燃え尽きてしまわない、何かを

持って行けますように

2009/07/29 (Wed)

[251] 願い叶える石
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私は過去に一輪の花を見た

人工的なそれは私によく似ていた


砂漠に咲く花デザートローズ

形は薔薇に似ているけれど
花では無い

私も誰かに同じように
言われているのかも知れない

人の形をしているけれど
人では無い、と


デザートローズに
香りがないように

私には心が無いのかもしれない


私は本当に私?

疑問が付きまとうけれど
この存在を喜んでくれる人が
一人でもいるのなら

私が何者だってかまわない
あなただって
きっとそう思うはず

砂漠の花




ねぇ、私もあなたもあまりに脆い

何があれば強くなれるのだろう

いつかこの虚ろな心が満たされる

その日が来るまで


願い叶える石・デザートローズよ
私と共にいてください


2009/07/13 (Mon)

[250] 雲の上に祈りを
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何を願おうか



星も天の川も見えないけれど

雲海の上、星の中で

二人が手を取り合い
微笑んでいますように


偽善的かもしれないね


でも今は願い事は無いんだ

だから今夜は願いの代わりに
祈ってみたよ


来年も再来年も
あなた方が幸せでありますように


2009/07/07 (Tue)

[249] 夢花火
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青空 彩る一途の花

小さな水溜まりに映り
キラキラ弾けて揺れている

蜃気楼のような昼下り


夜空に散りゆく夢の花

今年の夢も見知らぬ人が
静かな空に蒔くのでしょう

切なさが染み込む夏の夜

一度きりの

一夜きりの

忘れられない光の花


2009/07/07 (Tue)

[248] 薄く、深い期待
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あなたは私の中にある

私もあなたの中にある

光の中の微かな影に怯えないで


私も闇の中の僅かな光に
戸惑いながら
今、手を伸ばしている


これが互いの干渉ならば

私という存在は必要だろうか?


今までは答え一つ出すのに
たくさんの比較が必要だったが

あなた一人が居れば、それでいい


あと少しで、きっと何かが変わる

真っ暗なここから
やっと動き出せる

この光が
あなたの影に繋がっている

今、そちらに行くよ

だから
どうか、怯えないで


2009/07/05 (Sun)

[247] もう一度
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私があなたに与えられるものは
もう、何もありません

あなたも、きっと

だから
ここで一度別れましょう

お互い、旅をして

たくさん学んで


その長い時の中で、またお互い
「逢いたい」と願うなら

もう一度、出会ったって

きっと誰も咎めない


いつか広い空の下の、どこかで

「久しぶりだね」と

手を繋げますように


2009/06/29 (Mon)

[246] 答えは、どこに。
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どれだけ泣いたら
悲しみは無くなるのだろう

どれだけ大声で叫べば
怒りは伝わるのだろう

どれだけ繰り返せば
間違いを改めるのだろう


一生をかけても
わからないかもしれない

何度生まれ変わっても
わからないかもしれない


でも
繰り返される過ちの中
諦めないで
しっかりと生きていけば
どれか一つは答えが見つかる


ヒントは、すぐ近く
自分の中に


答えは時代を越えて
人々の手の中に


2009/06/28 (Sun)

[245] 誰かがいて、私が在る
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今まで、私自身に疑問なんて
抱かなかった

与えられたものが真実であり
正義だった

欲しいものなんて一つも無かった



あの人には柔らかな心があるのに

何故私には、それがないのだろう

底冷えのする真っ青な死人の様な
この固い心

胸が熱くなるって
一体どんななの?

胸が痛むって
一体どんななの?

いくら探しても
私の中に正解は無いって
もう、わかっているのだけれど

あの人に答えを求めるのも
何だか、違う気がして



きっと今日もさ迷うの


いくら探したって
こんな歪んだ世界にも答えなんて
どこにも無いのに


今まで、私自身に疑問なんて
抱かなかった

与えられたものが真実であり
正義だった

欲しいものなんて一つも無かった

今まで私は、私ですらなかった

2009/06/15 (Mon)

[244] 心の隙間に思う
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目を離したら消えてしまうかも
なんて、自分で創りだした恐怖に
危うく呑まれそうになった

他愛も無いことに笑い合う日々を
過ごしていると、必ず来るという
永遠の別れが嘘みたいだね

その日が来る前に、お互い
どれだけの事ができるのだろう?

大切なもの分かち合って

困難すら笑い合って

たまに、そっぽ向いて

また、顔見合わせて

何度も繰り返して


そうこうしてると
いつか来てしまうんだろうな

別れの日

嫌だ、って叫んだって
引き離す誰かには届かないんだ


そんなときに、無理に笑えなんて

僕には、とてもじゃないけど
言えないよ

泣いていてもいいよ

怒っていてもいいよ

ただ、どんな終わりでも
最後に目にする顔は

どうか、君でありますように

2009/06/15 (Mon)
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