詩人:アルバトロス | [投票][編集] |
自分が嫌い
そう思う僕は
ナルシスト
自分を見つめる
ナルシスト
君が好き
そう思う僕は
薄っぺら
君を妄想する
薄っぺら
もっと君のためだけに
生きていたい
君を嫌いになるくらい
君を好きでいたい
自分が嫌い
そう思う僕は
嘘つき
君が好き
そう思う僕は
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戦争反対
世界を知ったかぶりして
世界に無視された
戦争反対
君を知ったかぶりして
君に無理させた
戦争反対
自分を知ったかぶりして
自分を無にさせた
「戦争反対」と
殴られたから
「戦争反対」と
殴り返して
無意味な表情が
辺りを見渡し
ほころびを探す
見つけた
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夜になって
部屋でひとり
ベッドに寝転んで
今から世界中が
眠りにつくのかー
なんて馬鹿なこと
考えてた
地球の裏側は
朝だって気付いた
地球って
やっぱりデカイんだな
うん
世界平和は無理だから
せめて明日から
優しい人になろう
みんなに優しく
地球に優しく
自分に優しく
全て愛する人にするように
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今日は晴れたから
ドライブに行こうか
どこか知らない街へと
ふたりで出かけよう
知らない街で
僕らはふたりぼっち
知らない君の表情に
僕は驚いて
また君に恋するだろう
知ってる声が僕を呼ぶ
目を開けると
君が笑っていた
ほら今日はやっぱり晴れだ
うん、おはよう
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遠い空に近い空
どっちも真っ赤に
澄んでいて
これなら明日も晴れるな
気持ちいい朝が待ってるな
初めて君と手を繋いだ
雲があくびしてた
昼下がり
ちっともロマンチックではないが
一生忘れることはない
君の背を追い越して
時間も知らぬ間に
追い越して
会うのはいつも夢の中
横には女の君が眠る
大好きだとか愛してるとか
何回言ったかなんて
わからない
同じ言葉でもそれぞれが
違う愛しさを持っている
君が横で目を覚ます
気持ちいい朝が待っている
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全てを打ち明けたら
心は楽になったけれど
君と僕の空間に
積み重なってそれは壁
隙間を埋めて
君と近づいたような
そんな気になったけれど
積み重なったそれは壁
君との会話に
こっそりと潜んでいた
隙間が恋しいけれど
君の声は僕の前で
失速して墜落し
積み重なってそれは壁
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ほうきで掃いた
ゴミの中に
キラリと光る何かが見えた
それはガラスの一片
僕はしばらく見つめて
それからそぅっと
それをポケットに隠した
人の悲しみなんて
そんなものだ
君をなくした今日だから
夕日が迫る今だから
僕はポケットの中で
ガラスのギザギザに
触れながら
宙ぶらりんな希望を
抱いていた
僕は今日夢を見よう
魔法のほうきで
空を飛ぶ夢を見よう
ポケットにはもちろん
ガラスの一片を潜ませて
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しょうもない文章で
君への想いを綴ったら
おやすみとだけ返された
しょうもない僕が
そこにいた
そんな自分が
何故だか愛しくて
笑えてきたから
とりあえず眠って
また明日しょうもない僕で
君を思い続ける
その繰り返しできっと
10年後もいられる
しょうもない僕だから
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戦争を知らない僕が
戦争反対だなんて
無理がある
君の全てを知らない僕が
君が好きだなんて
無理がある
だから僕は
無理矢理で生きてる
知ったかぶりで生きてる
正確に言うと信じてる
自分が為すことを
ただただ信じて生きてる