詩人:アルバトロス | [投票][編集] |
14歳の君が愛しくて
僕は過去に嫉妬する
今を蔑め未来に恋せよ
意味のない使命を
背負いながら
重い重いと
しょっぱい汗を
流しては拭い歩くんだ
14歳の君が愛しくて
キラキラ輝いていたことに
いまさらになって
気がつくのも
歴史は繰り返すと
昔から言うから
光の中心はきっと
光の輝きを知らずに
闇を抱えている
それが愛しくて
僕は未来を夢見る
僕じゃなく君に微笑むよ
嫉妬に似た愛の形
裸電球に似た幸せの光
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恋は水色だという
朱く染まったほっぺた
夕闇に流れるピアノの音
無関心に吹いた北風
勝手に嫌ったこの街から
悲しみを取り除いて
クズだけが残された
僕だけがいた
ただいま
その言葉は久しぶりすぎて
何色にも染まらずに
いつのまにか消えていた
明日は早く帰ろう
恋は水色だから
未来が透けて見えるから
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僕の名前は・・・
記された事実は冥王星まで届く
隠された想いはブラックホールを突き抜ける
それはほら
足元に確かに刻まれるビート
あの・・・僕の名前は・・・
君から見た境界線
誰かに笑われた上っ面の生活観
通行人Aのセックスなんて想像したくもないね!
だから僕の名前は・・・
知ってるから黙れ
抱きしめてやるから来い
抱きしめてほしいから
ねぇどこにも行かないで
そう君の名は・・・
ゴーストノートを捨てないで
バラバラになった季節が
また繋がりはじめた
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落とし物には
気付かないのが一番いい
気付かないまま
死んでしまえば一番いい
宝物が勝手に
落とし物に変わるとき
僕は知らないうちに
悪意に満ちて
そんな悪意はオゾン層を
突き破ることなく溜まるから
僕の落とし物も
またキラリと光るのね
だけど落とし物には
気付かないのが一番いい
気付かないまま
死んでいくのが一番いい
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僕は偽善者なんだってさ
仕方ないよ
僕の根っこは
悪なのだから
必死で隠して生きていく
知らず知らずに奥深く
僕の根っこを
掘りかえすな
枯れてしまうから
掘りかえすな
僕の根っこ
とんでもなく悪
偽りなく悪
君が与えてくれた水で
咲かせた花は
悪気もなく咲く
君の横に咲く
君が笑った
僕も笑った
知らない誰かも
笑っていたとさ
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うまくいかないって
わかってる
でもうまくいくかもって
おもってる
どうなるだろうって
きたいしてる
こうなりたいって
ねがってる
すすめ、すすめ
ぼくらには
まえもうしろもない
みぎもひだりもない
すすめ、すすめ
ぼくらには
きのうもあしたもない
いまだけがある
うまくいかないって
わかってる
でもうまくいくかもって
おもってる
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どうでもいいことは
覚えてる
ちゃんと覚えてる
大事なことは
忘れてる
なぜだか忘れてる
どうでもいいことが
日常を埋めつくすから
大事なことが
埋もれてく
でも本当は全部
大事な僕の宝物だから
覚えてなくても
よく考えてごらん
ちゃんと覚えてる
忘れてるということは
覚えてるということで
覚えてるということは
忘れてしまうということで
悲しいけれど
それが生きてるということ
ちゃんと覚えてるんだもの
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何か違う
最近よく思うけど
何が違うのか
わからない
でも僕ら
妄想なのか
現実なのか
よくわからない
ぼやけた夕焼けの中で
手を繋いで
帰り道を歩けば
何も違わない
そう思ったりもする
それさえも
「何か違う」のならば
大人になるって退屈だね
君が言ってた
その言葉の意味が
わかる気がする
そうなんだ
何か違う
何か違うから
涙が出そうになる
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天然水でも雨水でも
喉が渇いていれば
それは美味しい
そうして騙されてきた
これからもずっと
騙されていく
僕はただ
渇いていた
汗ってどうやって
かくんだっけ
そんなんだから
安っぽい涙しか
溢れないんだ
そんなんだけど
涙は涙
しょっぱい味がする
君がここにいたら
君がここにいてくれたら