ホーム > 詩人の部屋 > ユズルの部屋 > 新着順表示

ユズルの部屋  〜 新着順表示 〜


[65] ライフ
詩人:ユズル [投票][編集]


苦しくってしゃがんでたら
水たまりに映った空が綺麗だった
立ち上がって歩いたら
また雨が降ってきた

ゆらぐ景色と
曖昧な地面のうえで
不安定すぎて
消えてしまいそうで

それでもたまに笑えて
いつまでも続く時間が
憎らしくも愛おしくもあるよね

愚かな僕たちだもの

平和がそそいで
窓をあたためても
幸せを探すんでしょ
いつだって

2008/07/15 (Tue)

[64] ナイトドリーム
詩人:ユズル [投票][編集]


夏の日差しは強すぎて
いつも日蔭を探してる
逃げ込んだその場所にも
太陽が追ってくる

いっそ失くしてしまおうか
涙さえ許されないなら
誰かたすけてくれないかな
光なんていらないから

夢に流されて
朱い火を消して

暗い暗い底のない
闇へと落ちていけたなら
それが叶わないことを
幸せというんだとしても

夢に流されて
朱い火を消して…

2008/07/13 (Sun)

[63] ルラ
詩人:ユズル [投票][編集]


星たちの川って
さらさら流れるのかな
キラキラ輝きすぎて
大変じゃないかなあ

遠い昔からつづく
恋物語なんて
日々には関係なく
けれどなんでだろう
会いたいね

ルラルラルララ
綺麗になって
飛び立つよ 今夜

ルラルラルララ
涙を抱いて
飛び立つよ 今夜

まっさらな闇を越えて

2008/07/07 (Mon)

[61] ドリームトレイン
詩人:ユズル [投票][編集]


透明な列車が夜を走る
ぼんやり光る月をあてにして
いつだって遠いね
すぐに潰れちゃいそうだね

やわな心を乗せたまま
闇を切り裂くというよりは
暗い暗い中にまじって
消えそうなこの列車

君のもとへ行けばいいのにな
ううん やっぱり君は
気付かないほうがいいな

星なら溢れてるけど
都会の光が恋しいなんて
壊れた扉とがたがたの窓
どこまでも降りられない

君のもとへ行けばいいのにな
ううん やっぱり君は
気付かないほうがいいな

愛しい君とは関係のない世界を
永遠を信じそうになるくらい
深い長いやさしい闇を
列車は走るよ

2008/06/29 (Sun)

[60] 天使になって
詩人:ユズル [投票][編集]


優しさも 怯えも
綺麗な指先で
まんまるな心のガラスを
そっとなでて
埃を払ってくれた

安らぎの世界で
胸を鳴らすひびき
掠れた歌声が ずっと
暴れ出す夢みたいな…

はちゃめちゃな時間
満ちる笑顔の先に
永遠だなんてさすがに
信じてはいなかったけど

砂漠で失った
ひとすじ気持ちが流れた
さようならを呟いた
心から「元気でね」
微笑んで飛び立った

2008/06/28 (Sat)

[59] マーメイド
詩人:ユズル [投票][編集]


透き通る青を越えたら
出会える気がしてた

びんに詰めて流したはずの
思い出を抱いてあらわれた

眩しいくらい輝く
長い髪にみとれて
まつげの先
太陽が照らす雫
優しいマーメイド

薄暗いちいさな部屋で
永遠の海を泳ぐよ

あなたはいつも笑顔で
触れたくてもとどかない

夢見るみたいに愛しく
僕の心掬い上げる
飛沫のなか白い肌
きらきらをわけてくれた
優しいマーメイド

2008/06/25 (Wed)

[58] 悲しみの淵から
詩人:ユズル [投票][編集]


みんなキラキラと
変わっていってしまう
君は言うんだ
眩しい太陽が痛い

閉じ込められていた檻は
いつの間にかがらんどう
取り残されて 鍵穴に触れて
悪い夢に堕ちていく

いつだってゆっくりでしか
歩けなかったんだもの
優しい水ばかり探していたから
今更怖いじゃない

君とふたりうずくまって
悪夢を共有したって
光に呑まれてくだけよ

不器用な右手ふたつ
空を切って 嫌になって
それでもここまで来た
言葉じゃなくたってわかる

切なくて苦しくて
曖昧なぬくもりで
空には届かなくても
それでもいつか
あの丘を越えるくらいに

2008/06/24 (Tue)

[57] 夜空人
詩人:ユズル [投票][編集]


真っ暗な景色に
光る星をぶらさげてみたよ

そうしたら
笑顔を見つけた

もっともっと星をちりばめて
見上げる瞳が嬉しくて

夜はほら 優しいのよ

灰色の雲にこしかけて
星屑の筆で描いてる

街はゆらいでて
切ない桃源郷
空からは遠いけれど…

わたしはふーっと
そっと息を吹き掛けるわ

流れてゆく光
祈りを受け止めて

夜はほら 暖かいのよ

2008/06/15 (Sun)

[56] 
詩人:ユズル [投票][編集]


古くて色褪せた
夏のくすんだ海を
終わるときまで
眺めていたい

傷だらけ
いつだって僕ら
キラキラな上のほうへ
深い闇から追われながら
手を繋いで泳いでいた

瞳の中
陰を見出だして
夢心地の
旅に泣いて

甘くてせつない
秘密の約束を抱きしめて

傷だらけ
いつだって僕ら
優しい涙で溺れながら
闇も光もない海を
手を繋いで泳いでいた

2008/06/10 (Tue)

[55] 真夏の夜のゆめ
詩人:ユズル [投票][編集]


滴る冷たい水に映る
虹色に輝く光と
透明なガラスの破片の
真ん中に立っている

細やかな歌声の響く
遠い神殿の中に
閉じ込められた想いを
決して迎えにいかない

恋が身体を焼き尽くすというなら
灰になって世界を飛びたいわ
あなたが遠すぎるなら
美しく燃え上がりたい

素敵な夜更けの
柔らかな瞳だけを
忘れないでいて

2008/06/06 (Fri)
367件中 (311-320) [ << 31 32 33 34 35 36 37
- 詩人の部屋 -