詩人:ユズル | [投票][編集] |
苦しくってしゃがんでたら
水たまりに映った空が綺麗だった
立ち上がって歩いたら
また雨が降ってきた
ゆらぐ景色と
曖昧な地面のうえで
不安定すぎて
消えてしまいそうで
それでもたまに笑えて
いつまでも続く時間が
憎らしくも愛おしくもあるよね
愚かな僕たちだもの
平和がそそいで
窓をあたためても
幸せを探すんでしょ
いつだって
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夏の日差しは強すぎて
いつも日蔭を探してる
逃げ込んだその場所にも
太陽が追ってくる
いっそ失くしてしまおうか
涙さえ許されないなら
誰かたすけてくれないかな
光なんていらないから
夢に流されて
朱い火を消して
暗い暗い底のない
闇へと落ちていけたなら
それが叶わないことを
幸せというんだとしても
夢に流されて
朱い火を消して…
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星たちの川って
さらさら流れるのかな
キラキラ輝きすぎて
大変じゃないかなあ
遠い昔からつづく
恋物語なんて
日々には関係なく
けれどなんでだろう
会いたいね
ルラルラルララ
綺麗になって
飛び立つよ 今夜
ルラルラルララ
涙を抱いて
飛び立つよ 今夜
まっさらな闇を越えて
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透明な列車が夜を走る
ぼんやり光る月をあてにして
いつだって遠いね
すぐに潰れちゃいそうだね
やわな心を乗せたまま
闇を切り裂くというよりは
暗い暗い中にまじって
消えそうなこの列車
君のもとへ行けばいいのにな
ううん やっぱり君は
気付かないほうがいいな
星なら溢れてるけど
都会の光が恋しいなんて
壊れた扉とがたがたの窓
どこまでも降りられない
君のもとへ行けばいいのにな
ううん やっぱり君は
気付かないほうがいいな
愛しい君とは関係のない世界を
永遠を信じそうになるくらい
深い長いやさしい闇を
列車は走るよ
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優しさも 怯えも
綺麗な指先で
まんまるな心のガラスを
そっとなでて
埃を払ってくれた
安らぎの世界で
胸を鳴らすひびき
掠れた歌声が ずっと
暴れ出す夢みたいな…
はちゃめちゃな時間
満ちる笑顔の先に
永遠だなんてさすがに
信じてはいなかったけど
砂漠で失った
ひとすじ気持ちが流れた
さようならを呟いた
心から「元気でね」
微笑んで飛び立った
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透き通る青を越えたら
出会える気がしてた
びんに詰めて流したはずの
思い出を抱いてあらわれた
眩しいくらい輝く
長い髪にみとれて
まつげの先
太陽が照らす雫
優しいマーメイド
薄暗いちいさな部屋で
永遠の海を泳ぐよ
あなたはいつも笑顔で
触れたくてもとどかない
夢見るみたいに愛しく
僕の心掬い上げる
飛沫のなか白い肌
きらきらをわけてくれた
優しいマーメイド
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みんなキラキラと
変わっていってしまう
君は言うんだ
眩しい太陽が痛い
閉じ込められていた檻は
いつの間にかがらんどう
取り残されて 鍵穴に触れて
悪い夢に堕ちていく
いつだってゆっくりでしか
歩けなかったんだもの
優しい水ばかり探していたから
今更怖いじゃない
君とふたりうずくまって
悪夢を共有したって
光に呑まれてくだけよ
不器用な右手ふたつ
空を切って 嫌になって
それでもここまで来た
言葉じゃなくたってわかる
切なくて苦しくて
曖昧なぬくもりで
空には届かなくても
それでもいつか
あの丘を越えるくらいに
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真っ暗な景色に
光る星をぶらさげてみたよ
そうしたら
笑顔を見つけた
もっともっと星をちりばめて
見上げる瞳が嬉しくて
夜はほら 優しいのよ
灰色の雲にこしかけて
星屑の筆で描いてる
街はゆらいでて
切ない桃源郷
空からは遠いけれど…
わたしはふーっと
そっと息を吹き掛けるわ
流れてゆく光
祈りを受け止めて
夜はほら 暖かいのよ
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古くて色褪せた
夏のくすんだ海を
終わるときまで
眺めていたい
傷だらけ
いつだって僕ら
キラキラな上のほうへ
深い闇から追われながら
手を繋いで泳いでいた
瞳の中
陰を見出だして
夢心地の
旅に泣いて
甘くてせつない
秘密の約束を抱きしめて
傷だらけ
いつだって僕ら
優しい涙で溺れながら
闇も光もない海を
手を繋いで泳いでいた
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滴る冷たい水に映る
虹色に輝く光と
透明なガラスの破片の
真ん中に立っている
細やかな歌声の響く
遠い神殿の中に
閉じ込められた想いを
決して迎えにいかない
恋が身体を焼き尽くすというなら
灰になって世界を飛びたいわ
あなたが遠すぎるなら
美しく燃え上がりたい
素敵な夜更けの
柔らかな瞳だけを
忘れないでいて