詩人:どるとる | [投票][編集] |
恋しさにほほを
紅に染めていたよ
どんな小さな喜びも
見逃さないようになったのは
誰かを愛することを知ったからでしょうか
自分を愛することしか知らなかった僕に
あなたが教えてくれたのは人を愛することの喜び
すみれ咲く季節 見上げるほどに長い坂道
降るように 差す陽射し 七色に輝いて
いたずらに過ぎてく時間ならばいっそ
誰かを心から愛するそんな余裕が欲しい
ただ手をつなぐそれだけのことが 恥ずかしい
照れ隠しみたいにしてただ僕は幸せの中で笑った
積み重ねていく時間のぶんだけ歳を重ね
命の重さを身をもって受け止めている
いつものあのパン屋の角を曲がればほら
少しだけゆったりとした日々が送れるよ
おたがい忙しすぎて 大事なことが 見えなくなるまえに
すみれ咲く季節 見上げるほどに長い坂道
降るように 差す陽射し 七色に輝いて
眼差しを そっと 空に向ければ
幸せなんて いつの間にかすぐそばにある
ただ、気づかないだけ 本当の幸せはとてもありふれているから。
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降るように 刺さるように 落ちてくる陽射し
手を伸ばせば いくらでもつかめそうな太陽なのに
あなたはいつも遠くにあって指先さえ触れさせちゃくれない
拙い言葉をつなげていつの間にか 出来上がった
下手くそな メロディと詩に乗せて 空を飛ぶための羽にする
つま先から 踏み出すこの力強い一歩は
いつの日かあまねく世界を制覇するだろう
この手にありったけの光を集めれば翼になる
ほら できないことなんかきっと何ひとつないんだ。
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ただ一面の青の中を走る
リュックひとつ背負って走る
一人心を道連れに
流れる景色を飛ばしながら
砂漠の果てへ約束の場所へ
波をかき分け やぶを抜け
とんでもないことをやらかしてやろう
ほんの少しの出会いに浮わつきながら
残された胸に焦げ付いた想いは
いつかの名前も知らない気持ちに染まる
花は咲く 季節を選ばずそこに雨が降れば
生まれ持った力で殻を破りひとりでに歩き出す
このまま目も眩むような夏の真ん中へ
ドライブ・ア・ゴーゴー。
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積み重ねた嘘は脆くも崩れ去り
緑のなかを 潜り抜けてたどり着く
秘密基地で日が暮れるまで遊んだ
シャツに隠れた肌だけが白く浮いて
カッコ悪いと笑った君に僕も笑った
それはほんの少しの出会い
青ざめた空から降り注ぐ熱光線
昨日見た夢の続きと風鈴のささやき
花火が咲いた夜空の向こう
夏の魔物は ぱっと笑った
ただそれだけで僕の笑顔をさらってく
鼻緒を結んでまた 歩き出す
彼方に見える秋は 遠い夕暮れの赤に染まり
着物の裾を 風がからかう。
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優しさばかり求めていたら
痛みを知ることが嫌になった
花を愛でることと虫を殺めることの
違いがいまいちわからない
だから 間違いだらけの日々
胸に刺さった棘が抜けないよ
悪にもなりきれず正しさも貫けず
僕はただ 中途半端などっちつかずだ
いっそ悪魔になれたら いいのに。
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歩き続けて どこに行くんだろう
宛もないままで気まぐれな旅は続く
風の残したあしあとをたどればその先に
青い空が 広がって白い雲が流れてた
幸せはいつも 風の中 気づかずに通り過ぎてる
見知らぬ駅のベンチの下に咲く花
涙流さなければ 出会えないものを
君はたくさん持っている
人はそうやっていくつもの日々を流れるように生きていく
いつの間にかあんなに小さかった
君が僕の背丈を軽々追い越していた
言葉を覚えすぎて余計なことを知りすぎた
人をいたずらに傷つけて心を腐らせた
どうして 僕は 生きているのだろう
答え合わせしても わからないよ
答えなんてあるのかな
悲しみを知って 優しさを知る
誰かの痛みを肩代わりするように
伝わるはずもない痛みが涙になって
僕の心に深く突き刺さる
同じ痛みを感じれたならどんなにいいだろう
君のすべてがわかるのに
できないことばかり求めてしまうよ
焦りを隠せない
気持ちが伝わらない言い訳に
涙流さなければ 出会えないものを
君はたくさん持っている
人はそうやっていくつもの日々を流れるように生きていく。
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水平線から 波をかき分けて
太陽が ひょっこり顔を出す朝
夜明けの街 海鳥が鳴く 誰かのポケットに
輝く夢は そっとしまわれてる
コインの裏と表 見比べても 大した差違なんかない
今日と明日みたいに間違い探しなんかしても意味はないのさ
駆け出すその一歩で
世界はいくらでも変わってゆくよ
サイコロ転がすように 出た目の数だけ進むような
運任せの旅じゃない
明日何が起きるかもどんな天気かも
わからないから不安だけどそのぶん 楽しいのだ
ほらうかうかしてると 置いてっちゃうよ
もう夜は明けたんだ
地図を広げても どこにも載ってない
未来という島は 望遠鏡でも見えない
宝物だった日々は色褪せていくばかり
いつまでもきれいなままじゃない
まぶしくて それでいてどこか優しくて
そんな笑顔がいつもそばにあること
目の前にこぼれてる空と海の青
地平線なんてない この世は終わらない
道なんか必要ない 踏み出せばそこが道になって 僕をまだ知らない明日に連れてく
心の中に旗が揺れている 何かに恐れながらも 期待に満ちている表情で笑うのだ
いつの間にか こんなにも
たくさんの 光が僕を 取り囲んで
同じ空を見上げる 僕たちには迷いなんかない
目指すは ただひとつ
誰もいまだ知らない場所
手にしたことのない明日
駆け出すその一歩で
世界はいくらでも変わってゆくよ
サイコロ転がすように 出た目の数だけ進むような
運任せの旅じゃない
明日何が起きるかもどんな天気かも
わからないから不安だけどそのぶん 楽しいのだ。
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自転車のタイヤが回るように
すべてのありとあらゆるものたちが
ひとつのうねりの中で回り続ける
変わらないサイクルが世界を回してる
ああ 誰かが望むようなことはできないかも知れない
ああ 肝心なとこで怖じ気づいてしまうかも知れない
だけど
世界を動かすような ものすごいことはできない
だけどつむじ風くらいは 起こせそうな気がしてる
すぐそばにある誰かの涙ひとつぬぐえないやつになるもんか
この手の中で 大事に育てた心を 今 見せつけてやろう世界に
ものの見事に 生まれ変われ 殻を破って
飛び出してこい 金色に輝く勇気よ。
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途方もない旅の行程は
行き着く場所を知らず
宛もなく行ったり来たりを繰り返す
誰かがいつか歌っていたみたいに
僕もまた 同じ気持ちで
叫んでみるのさ 大きな口を開けて
愛してるだけで片付けられた愛だったり
正義という名の非道な暴力だったり
空を見上げれば 宿題は多いけれど
足元に咲く一輪のタンポポの花だったり
雨上がりに架かる七色の虹だったり
たとえば 街にあふれるありふれた優しさだったり
はからずもここにある誰かのぬくもりに
本当のことは あるのかもしれない
路線図に 走るいくつものレール
この電車はどこに行くんだろう
乗った覚えもないのに乗らされて
絵に描いたような幸せを求めるより
僕なら 線からはみ出したような
ときめきのために 走り出す
ビルばかりの東京の街に吹く風は
とても冷たくて弱い心をあざ笑っている
どこまで行けるかわからないけど行こう
昨日見たおかしな夢の続きだったり
ふいの思い出し笑いの理由だったり
たとえば 君とつないだ手の温かさだったり
頼りない背中 嘘ばかりの言葉
まだ薄らぼんやりとした曖昧な決意
大人になろうとするあまり背伸びするように あやふやな線を縁取る
青すぎて なにも知らない 僕はまだ卵の中さ
そんな僕を支えているのは 僕じゃなく僕以外のすべて
愛してるだけで片付けられた愛だったり
正義という名の非道な暴力だったり
空を見上げれば 宿題は多いけれど
足元に咲く一輪のタンポポの花だったり
雨上がりに架かる七色の虹だったり
たとえば 街にあふれるありふれた優しさだったり
はからずもここにある誰かのぬくもりに
本当のことは あるのかもしれない。
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通り過ぎていく 背中にそっと
呟いた言葉を 君はキスで かき消した
少し早い 桜の開花を期待しながら
年の終わりに そなえて支度する
変わらないんじゃなくきっと
変わろうとしないだけだと なぜ思えない?
でも変わろうにもどんな色に 染まればいいかわからない
だから何度でも 僕は 僕に 生まれ変わる
どっつつかずの想いと旅に出る
宛どもない旅の始まりは こんな雪の朝
君の顔はまるで季節外れの冬に咲いたひまわり
どんなに不利な状況でも 握り拳つくれるだけの力をくれるよ
あわよくば神様 この予感を嘘と言って
期待はずれの奇跡を待つだけしかない
このままどこまでも伸びた平行線
いつまでも終わらない工事のようだ
答え合わせをしていたら さっきよりも
迷いはさらに深くなってしまった
なにが正しくてなにが間違ってるか
そんなことを考えるからこんがらがる
明日のずっと先の今日を 考えていたら
今いる世界もさほど悪くはないと 妙な諦めに 説き伏せられる
駅前広場に 立つツリー 強くなりたいダンデライオン
駆け抜けていくのは 頼りない僕の小さな影
夜の闇に のまれて
あらすじもなにもない物語は 取り急ぎ続く
だから何度でも 僕は 僕に 生まれ変わる
どっつつかずの想いと旅に出る
宛どもない旅の始まりは こんな雪の朝
君の顔はまるで季節外れの冬に咲いたひまわり
どんなに不利な状況でも 握り拳つくれるだけの力をくれるよ
歌ってみよう 叫んでみよう 膨らむばかりの声を
アイラブユーと 言えれば カッコいい
今のところは
ラブアンドピースと言えれば それでよかった昔は。