詩人:雨蛙 | [投票][編集] |
朝焼けに
月までもが
その身を染める
赤く紅く
紅葉の様に
楓の様に
紅き月は
その輪郭を朧気に
空の彼方へ
消えて行く
また
暗き夜を
統べる為
照らす為
深く深く
朝に沈む
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灰白色の雲の下
何処までも静かに
ただ静かに
降り続ける
孤独と優しさを
纏う秋雨が
想い人と重なって
心の奥がざわつき
どうしようもなく
逢いたくなる
身体に触れる雨粒が
細く冷たく
肌を流れ
ざわつく心を
優しく鎮めた
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轟音開花
花火が舞い散る
夏夜の瞬き
夕涼み
涼音風鈴
宵風が吹き踊る
夏夜の戯れ
夕涼み
遠音潮騒
細波が揺れ歌う
夏夜の幻
夕涼み
夕闇を彩る
夏色を心に刻む
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大切な人へ
ありがとうを言える喜びを
忘れないように
今日も笑顔で
僕は言う
「ありがとう」と
大切な人へ
おかえりを言える優しさを
失わないように
今日も笑顔で
僕は言う
「おかえり」と
大切な人へ
想いを伝えられる幸せを
今,誓うように
今日も心で
僕は想う
「愛しています」と
僕は想う
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雷神太鼓が
鳴り響き
曇天閃雷
乱雨を連れて
嵐が来るぞ
嵐が来るよ
雷神太鼓が
鳴り響き
暗雲散雷
猛雨を連れて
嵐が来るぞ
嵐が来るよ
雷神太鼓は
鳴り止まず
天雲万雷
豪雨を引き連れ
嵐は行くよ
嵐が行くぞ
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大輪向日葵
夏空の下
白雲の影で
一休み
薫る海風
波音の向こう
揺れる木陰で
一休み
砕けた夕凪
花火の彩り
祭り囃子の外れで
一休み
真夏の太陽
暑さに負けず
笑顔ではしゃげ
夏休み
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ふわりと心に舞う様に
そっと魂が震う様に
君が優しく謌うから
僕は君に恋をした
愛しくも切なくも
想いの全てが
君に染まる
今はただこの想いが
生涯最後の想いとなる様に
願う事しか出来ない
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夜の帳が降りる頃
ざわざわと音を立て
僕の心に雨が降る
焦燥に駆られ
夜闇を抜け
辿り着くのは
闇深き絶望か
闇晴らす希望か
今はまだ
雨音と共に
夜闇を行く