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雨蛙の部屋  〜 新着順表示 〜


[115] 月の涙
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曇った窓の向う
夕闇の中
孤高に輝く月は滲み
その姿を白に隠す
本当の姿を確かめようと
月の輪郭に触れた
拭う指先を伝う流れは
窓へと移り
まるで月の泪の様に
流れてゆく
その泪を止めたくて
やさしく親指を滑らせる
ただ一筋の泪を
止めたかっただけなのに
いつのまにか
幾つもの泪が零れていた


ただ君の涙を止めようとして癒そうとして
沢山の人を傷つけ
涙させた
自分の姿に重なって
ふいに涙が溢れ
頬を伝い
月の涙と共に音も無く
零れていった……

2006/12/03 (Sun)

[114] 雨音の子守歌に包まれて
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遣る瀬ない退屈さに
沸き起こる焦燥
車に飛び乗り
あてどなく走る休日の朝
誰もいない湖の畔
ただ湖面を眺め
瞳を閉ざす


昼下がりの暖かな車内
パチパチと弾ける音に
目を覚まし
ただ窓を流れて行く
雨を見つめ
瞳を閉ざす


雨の奏でる子守歌に
包まれる宵闇の午後
風に軋む
この揺り籠の中
もう少し眠ろうか
そしたらきっと
明日も穏やかな心で
過ごせるだろう

2006/11/26 (Sun)

[113] 雨の冷たさに癒されて
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降りだす雨が
体を打つ
冷たい感触が
何だか
気持ち良くて
泣けない僕の代わりに
泣いてくれてるみたいだ

2006/11/26 (Sun)

[112] 大人になんてなれなくていい
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愛を語るには
足りなくて

夢を語るには
知りすぎて

それが
大人になるって事なら

僕は大人になんて
なれなくていい

ただ
がむしゃらに夢を信じて

ただ
真っすぐに愛を求めて

大人になんて
なれなくていい


愛を語るには
まだ足りなくて

夢を語るには
もう知りすぎて

それでも僕らは

歩みを止めることなど
できはしないだろう

大人になりきれず
子供でもいられない

たとえ儚く散ったとしても
純粋な想いを胸に
生きて行きたい

2006/11/24 (Fri)

[111] 蜂旋華
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華から華へと飛び旋回る

君はまるで蜂の様

身体に花粉を纏う様に

誰かの香りを運んでくる

君の奔放さが蜂の針の様に

僕の心をチクチク刺すんだ

僕は何も言わないけれど

とても悲しんでいるんだよ

2006/11/19 (Sun)

[110] 那由多の奇跡〜別れ〜
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ねぇ届いてたのかな?

僕の想いは
ちゃんと君に
届けられてたかな


いつも君を愛でるたびに
胸に宿る優しさ

いつも君に触れるたびに
胸躍る嬉しさ

いつも君が歌うたびに
胸に込み上げた愛しさ

君と過ごした全ての時間が
僕のなかに暖かい気持ちを届けてくれたんだ

君にはもう
会えないけれど

夜空に瞬くひかりに君を重ね
いつかまた
巡り合えたなら

聞かせて欲しいんだ
僕の想いが届いていたのかを

君に出会えた那由多の奇跡を胸に抱いて
その時が訪れるまで
この胸いっぱいの暖かな気持ちを
たくさんの人に届けていくよ


今まで一緒に居てくれて
ありがとう

2006/11/18 (Sat)

[109] 那由多の奇跡〜思い出〜
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ねぇ気付いていたのかな?

出会ったあの日から
いつも僕が
癒されていた事に


虹色にきらきら輝く眼差しに

腕のなかで眠る柔らかな寝顔に

寝返りをうち頬を撫でる姿に

君の無邪気な仕草の一つ一つが
僕の中の憂いや寂しさを
優しく癒してくれていたんだよ

泣きたい時も
笑顔の時も
君はずっと傍にいてくれた

そっと僕に身を寄せる君の頬を撫でながら
いつも僕はありがとうを
言っていたんだよ

ねぇ気付いていたのかな?
いつも僕が支えられてた事に

僕は君を癒せていたのかな?
支えになれてたのかな?

君の声が
その答えが聞きたいよ

2006/11/18 (Sat)

[108] 那由多の奇跡〜出会い〜
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ねぇ覚えているかな?
僕らの出会った
あの日の事を


銀杏の黄色が眩しくて

紅葉の赤が鮮やかで

雪の白が儚くて

月の光は朧げで

木々の囁きが寂しくて

音もなく降りだした雪の夜空

そんな全てが重なった
聖夜に那由多の奇跡が

君のもとへと導いたんだ


夜空を伝う
か細い歌声を辿り
僕は君を見付けたんだ
それとも君が僕を呼んでいたのかな?

ねぇ覚えているかな?
僕ら出会ったあの日ことを
僕は今も昨日の事の様に
鮮明に覚えているよ

2006/11/19 (Sun)

[107] 悪意に沈む想い
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悪意を奥底へ沈め

アナタを想をう

たとえどんな裏切りを受けようとも

悪意を奥底へ沈め

ただアナタを想おう

2006/11/16 (Thu)

[106] 君のなかへ
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差し伸べられた手も
振り払い

君のなかへと
溺れて行こう

誰の言葉にも
耳を貸さずに

ただ深く溺れて行こう

いつか本当のアナタへと
辿り着けると信じて

今日も明日も
その先もずっと
迷う事無く

君のなか
深く溺れ彷徨うよ

2006/11/14 (Tue)
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