詩人:雨蛙 | [投票][編集] |
窓から射す朝焼けに
目を覚まし
光を反射させて
煌めく朝靄に見とれ
見つめて
見つめて
見付けたモノは
夢の残光
真上に昇った太陽の眩しさに
目を細め
降り注ぐ日差しを反射させて
輝く流水に聴き入り
聴き分け
聴き分け
聴き取ったモノは
時の音色
暮れていく茜空の美しさに
魅せられ
胸打つ想いが溢れ出し
言葉の糸を縒り合わせ
紡いで
紡いで
織りあげたモノは
詞の地図
夜空に浮かぶ月が
日の光を反射させ
輝く姿に
目を奪われ
包み込むように吹く風が
一日の終わりを告げる
想いて
想いて
辿り着いたトコは
光の明日
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窓の外に
昨日の雨の忘れ物
楕円を描く水溜まり
水面に映る虹空が
とても高く
澄み渡っている
冷たくなってきた風に撫でられ
ゆっくりと訪れた秋を感じた
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見上げた空は
雲に覆われて
微かな光すら遮られ
泣き出した空が
身体を濡らす
「止めてくれよ」
と懇願しても
聞き入れられる訳もなく
張り付く服をひっぺがし
グシュグシュと
靴を鳴らしながら
溜め息まじりに歩く
雨上がりの空は
雲間を割って
光が射し込む
見上げた雲間は
晴色を覗かせてる
「気持ちいいな」
自然と笑みが零れた
スポットライトの様に照らす光は
日溜まりの暖かさで
肌を包み込む
両手を一杯に広げ
ポカポカと降る
陽気を受け止め
静かな心で
空を見つめた
日々移ろい行く
空は気紛れ
貴方が見るのは
どんな空かな?
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思い出した様に
立ち止まった足
此処は何処へ続く道
尋ねても
答える者はいない
進むべき場所も解らず
宙を彷徨い
迷って悩んで
回り道
行き着く先は
誰のもと
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知っているよ
永遠なんて無い事くらい
でも信じたくなるんだ
大切な人達との今が
このままずっと続くって
それでも時間は
無情に過ぎてく
大切な今は
記憶の中
思い出へと姿を変えていく
止める事は出来ない
それなら
永遠と呼べるまで
思い出を大切に育てよう
今日も明日も明後日も
沢山の時間をかけて
大切な人達と
永遠と呼べる
その日まで…………
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愛する人よ
ごめんなさい
いつも同じ時を過ごすにつれ
隣に居る事があたりまえになっていた
大切さを忘れ
やがて肉欲に溺れ
想う事も忘れてしまった
愛する人よ
ごめんなさい
愛する人よ
ごめんなさい
優しさにあまえ
傷つけている事にさえ気付けなかった
大切さを忘れ
やがて情欲に流され
想う事を忘れてしまった
愛する人よ
ごめんなさい
愛する人よ
ごめんなさい
愚かな僕は
許されはしないだろう
当然の事だ
たくさん傷つけて
たくさん悲しませ
たくさん泣かせてしまった
それでも願ってしまう
愚かな僕を
許してほしいと
愛する人よ
ごめんなさい
失った今
本当に
君を愛し始めているよ
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踏み出すその一歩は
傷だらけで
歩みを進める度
血が滲む
痛みを堪え
何処へ向かう
居場所なんて
もう何処にも無いのに
逃げるように
傷だらけの脚を
引き摺って
何処へ…………
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喪ったあの日
僕の心弱くて
前に進む事など
出来なくて
何も掴めぬ僕の手は
力なく宙を彷徨う
希望は悉く崩れ去り
その欠片さえ
触れる事は無い
喪ったあの日
明日に向ける
眼差しは虚ろで
何も見てはいない
涙に滲む僕の前
微かに煌めく光は
醜く歪む
心に浮かぶのは
世界を呪う
言葉の渦
鈴虫の鳴く頃
喪ったあの日に
別れを告げて
今を精一杯
生きてみるよ………
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森の中 木々と一緒に
深呼吸
青い薫りと安らぎを
胸一杯に吸い込んで
心穏やかに眠れる様に
海の中 白波と一緒に
深呼吸
汐の香りと優しさを
胸一杯に吸い込んで
心安らかに夢見れる様に
風の中 夕日と一緒に
深呼吸
太陽の香りと暖かさを
胸一杯に吸い込んで
心強く明日に向かえる様に
大気と共に
自然を我が身へ
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僕の言葉は拙くて
今はまだ
伝えたい気持ちも
上手く言葉にならない
だから少しずつ
本当に少しずつ
大地に
風に
太陽に
世界の全てに
学んでいく
世界は
たとえ一欠片でも
欠けてはならない
この世界が
僕の言葉を形作る
今はまだ
拙いけれど
人との出会いに
日々の暮らしに
世の中の全てに
学んでいく
見えている様で
見えてはいない
とても大切なもの
この世界に
世の中に学び
伝えたい
今の僕では
拙いけれど
いつの日か………