詩人:雨蛙 | [投票][編集] |
青空を見上げたそこに
ヒコーキ雲
真っ白雲の道残し
遠くの空へ飛んでった
隊列組んだ鳥たちが
霞んだ雲道真直ぐに
遠くの空へ飛んでった
霞んで消える雲の道
ぼーっと見てたら
嫌な事みんな忘れてた
お空に向かって
明日も元気に
「おはよう」って
挨拶しようかな
詩人:雨蛙 | [投票][編集] |
僕のとなりの
君の笑顔
僕にはその笑顔の理由がわからないよ
僕はこんなに苦しくて泣きだしそうな顔なのに
「大丈夫だよ」
そう言いながら
君は笑顔で励ましてくれた
いつも僕と君とは反対
まるで天邪鬼の様
僕のとなりの
君の泣き顔
僕にはその涙の理由がわからないよ
僕はこんなに愛しくて顔が緩みっぱなしなのに
「いなくなるのが恐いの」
そう言いながら
君は泣き顔のまま僕をみた
いつも僕と君とは反対
まるで天邪鬼の様
僕のとなりの
君の悪戯顔
僕には紅く染まった頬の理由がわからないよ
僕はこんなに腹立たしくて怒っているのに
「ごめんね」
そう言いながら
君は悪戯っぽく僕をのぞきこんだ
いつも僕と君とは反対
まるで天邪鬼の様
僕のとなりの
君の怒り顔
僕にはその怒り顔の理由がわからないよ
僕はこんなに嬉しくて照れずにはいられないのに
「心配したんだよ」
そう言いながら
君は涙目のまま僕を睨んだ
いつも僕と君とは反対
まるで天邪鬼の様
僕のとなりの
君の寝顔
僕にもわかるよ
その幸せそうな君の寝顔
大好きな人のとなりで眠れる安心と幸福
「おやすみ」
そう言いながら
僕は寝顔を見ながら目を閉じる
いつも僕と君とは同じで
まるで天使の様な眠り顔
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日の出と共に
炎天下の元
集いて歌う
日の暮れるまで
気の合う仲間と
集いて歌う
風誘い奏でる音に
想いを乗せて
集いて歌う
高い高い青空に
飛行機雲が線を引き
木の葉もその身で
歌いだす
今日は晴れの日
流れる音に誘われて
集いて歌う
夏風の歌
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瞳閉ざしても
消える事のない世界
闇色の中で
思い描くのは
碧い春の花
木漏れ日の安らぎ
耳閉ざしても
消える事のない世界
静寂の中で
聞こえて来るのは
蒼い夏の波
潮香る情熱
心閉ざしても
消える事のない世界
虚無の中で
沸き上がるのは
紅い秋の風
木枯らしの憂い
自分閉ざしても
消える事のない世界
幻想の中で
溶け残るのは
白い冬の雪
舞い降りる憧れ
季節巡っても
消える事のない世界
極彩色の中で
育まれる感情の渦に
言葉を乗せて
詩を歌う
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今なら言えそうだよ
あの日の自分に
たった一つだけ
誰にも負けない想いを
忘れかけてた胸焦がす情熱
今なら言えそうだよ
未来の僕に
たった一つだけ
誰にも負けない想いを
魂に刻んだ熱い鼓動
今なら行けそうだよ
未知なる場所に
今持てる全てで
思い出を超えて
自分だけの場所へ
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淀む事無く流れる時に
叶うことのない
はかない願いを
君といる
この瞬間だけ
1分でいい
1秒でいい
その流れを緩めてほしい
君といる
この一瞬だけ
1分でいい
1秒でいい
永遠と感じさせてほしい
君といる
この刹那だけ
1分でいい
1秒でいい
今この時を止めてほしい
僕の願いとは裏腹に
君との時間は
瞬く間に過ぎ行く
時が行き
月日が行き
季節が行き
年が過ぎても
僕はまた同じ事を願うだろう
たとえ叶わなくとも
また今日も
君のとなりで…………
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見上げるばかりの
雲も想いも
掴むことのできない
星も願いも
気付けば
いつもそこにある
見上げてばかりの
空も夢も
掴むことのできない
月も望みも
気付けばいつも
そばにある
今という一瞬が
永遠ともいえるほど
大切に想える時が
きっと来るよね…………
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風吹く夜空に
手をかざし
月の光を掴もうと
握り締めた掌
そっと開き
零れ落ちたのは
いつかの夢の欠片
拾い挙げる事も
触れる事すら
もう出来ない
零れ落ちた夢に
背を向けて
見上げた空は
とても高く
優しい風が吹いていた
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声を枯らして
鳴いているよ
淋しいと
切ないと
誰にも聞こえない声で
声にならない声で
鳴いているよ
愛しいと
愛してと
届くことのない声で
心のなかで
鳴き続けているよ
苦しいと
助けてと
伝える事のできない声で
今もずっと
鳴いているよ
気付いてと
見付けてと
風に消されてしまう声で
鳴き続けるよ
生きたいと
愛したいと…………