詩人:雨蛙 | [投票][編集] |
けだるい暑さと戯れながら流れる水に身を任せ
行く先知らぬ雲と共に
ゆらゆらゆらり流されて
夏の終わりの水遊び
二度とは来ない友との今を
ゆらゆらゆらり流れてく
また来年と契りをかわし
流れてく
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窓から見える空は絵はがきのように澄んだ青空
流れる雲は留まっているかのようにのんびり流れてく
林の木々は風を受け微かに体をゆらし
雲の下を優雅に泳ぐ鳶が降りてゆく
夏の暑さに赤とんぼ
車窓に映る太陽に眩しそうに背を向けた
今日も一日ゆるりとした時間が穏やかに流れてく
詩人:雨蛙 | [投票][編集] |
夜空に映る星光と
水面に映る螢火
静かに流れる夜の夏風
聞こえてくるのは
蛙の歌声
木々の葉音と鳥の羽音
過ぎ行く時間は
時に速く人を惑わし
時に遅く人を導く
それぞれの
道を照らす光は
小さくはかなく
螢火と似ることを
知るすべを持たず
過ぎ行く時に惑わされぬよう
体に風を受け
夜空を仰ぎ
輝く星の下
今、立つ場所を
確かめるように踏みしめる
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去年より僕は上手く笑えてるかな?
街行く人波にまた助けを求めて
弱い僕は動く事さえできず
またこの場所で膝をついて
泪を流さぬよう空を仰いでる
きっと誰かに見付けてほしくて
笑顔のままで見えない泪を流しながら僕らは進んでいくしかないのだろう?