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剛田奇作の部屋  〜 投稿順表示 〜


[166] 願わくばサボテンの埃に
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

君は、会うたび私の知らないことを話す


お蔭さまで
こっちは妄想のスパイラル


まがりなりにも張り付くプライドのせいで


君に真実を確かめることもできず


君に感づかれないよう、そっと歳をとってく


いつも初めて見る服を着ている君


私たちが会ってない、新鮮な証拠


「仕事は上手くいってる?」

「そうなんだ」


「君のお嫁さんて、相当風変わりなはずだよね」


君のアパートのユニットバス

漂泊剤…ツンとした匂い だった


殺風景な部屋の冷蔵庫の上に

私が気まぐれにあげたサボテンが枯れずにちゃんとあった


来れなくなるならメールくらいちょうだい


でなきゃこんな遠い街のパーティーなんかにこないわよ


弱くて、私からは聞けない


君だけに会いに行くほど強くもない


ねえ、


君の部屋の


願わくば、私は


サボテンの埃になりたい





2009/01/24 (Sat)

[167] 好きだ。
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好きだ

鼻垂らしながら

好きだ

うたた寝しながら

好きだ

一人の都会で

好きだ

目をそらして

好きだ

トースト食べながら

好きだ

強く手を引いて

好きだ

歌えずに

好きだ

空港で

好きだ

キッチンで

好きだ

海で、森で、アジアで、世界で、宇宙で、身体でで、心臓で

好きだ、 好きだ

好きだ、


好きだ。


2009/01/23 (Fri)

[168] ただいま
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言葉を、探した


やっと、見つかって
解った


私が探したのは、言葉じゃない


心だ


おかえり。



2009/01/24 (Sat)

[169] 懇願
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好きな人に
腕が触れた


隠そうとする息切れ
力が抜けてく


頭が、黒目が
ぼわっとなる


心臓がづきんってなる


もっと、もっと、もっと

全然、足りない


君に泣き縋ったら、嘘でも僕を抱いてくれるだろうか

温かいなら偽りで充分


愛し合いたいなんて
言わないから


きっと、正しくはない


罪悪感じゃ救えない


傷つく準備はいつでもできてる


だから永遠の中の
君の一瞬を
僕に分けて


今すぐに


愛されようと悠長に努力できる心境ではないんだ


大人にはなれない

思考なんて

最初からどこにもない






2009/01/24 (Sat)

[170] 太陽の証人
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大通りの人込みを抜け
風通し穏やかな公園にたどり着く


強くあるために、
できることを探した


子供の華奢な背中に
大きな未来が在る

泣く強さも

笑う弱さも、見当たらず

肩を寄せ合う
夕暮れの乗客


生きてもいい場所が在りますか


寂しさはどれほどだったろう


何も知らなくて
全て知りたかった


あてもなく感じる事も
いつか


誇れるような日々
生まれる事信じて


生きる証明をしたから
どうなる訳でもないけど

ただ、それは
見届けるため


笑顔に繋がる運命でなくても


歓迎できる事
学ぶため




2009/01/24 (Sat)

[172] 愚独論
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哲学や
数学や
論理学は

人間が世界を解ったつもりになるために必要だ

人間は高等生物だというプライドが非常に高く

理由がなければ、行動できない不自由な生き物なのだ

そのチンケなプライドを満たす手段として

自己の置かれている世界を、文字という二次元的なものを駆使して分析する という方法が取られた
よって文字は、人間の思考を別の人間に伝える場合においてのみ、有効な道具であり

現実世界を説明するツールとしては、お粗末この上ない代物だ

その事実を忘れ
人間が文字を組み替えることで、現実世界を説明しようと試みるならば

いわば猿がマスターベーションしている行為と同等である

昆虫や動物の方がはるかに人間より世界の核に近づいている

我々は二次元の情報伝達の便利さに馴れ過ぎ
結果、逆に二次元の世界に支配される身となった

二次元の論理の獄中から逃れる唯一の方法は、

物事の有りのまま
自然の有りのままを
ただ受け入れる事

自然を五官で感じるだけでいい

到達しえない世界の核に少しだけ寄り添えるはずだ



2009/01/25 (Sun)

[174] 
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

自分の持ち物は大切にしよう


使うも使わないも本人の自由だけどさ


せっかく翼を持って生まれたんだもの


飛んでみるのも悪くないんじゃない




2009/01/25 (Sun)

[175] ナチュラリズム
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気付いたら


自由でありたいと願う
不自由に


がんじがらめになっていた


自由を求めないほうが
自由だった


そっか

追い掛けて得るものじゃないんだな


自由って




2009/01/25 (Sun)

[176] 解禁
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なんだかんだいって


大好きなんだよね


なんだかんだ


満たされなくても


なんだかんだ


満たされても


なんだかんだ


ねぇ、もう


はっきり言っちゃっていい?


大好きなんです!


スマートさなんて


要らないや




2009/01/25 (Sun)

[177] 帰還
詩人:剛田奇作 [投票][編集]



天才たちに会ってきました


臆病者の塊でした



2009/01/25 (Sun)
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