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黒夢の部屋  〜 新着順表示 〜


[87] 絶望の場所
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逃げる所などない。

死にたいと思うことさえ許されず。

押さえつけられる、この世界に。

殺して欲しいと誰にも言えず。

些細な願いは誰にも告げることなく消えてゆく。

僕の声は届かない。

助けを求めた声も、周りの喧騒に掻き消された。

何もする気が無いのなら

何があったかなど聞かないでくれ。

話して何になるという。

話すだけで楽になれるなら、今頃僕は大声で叫んでいる。

解ってくれない者に話しても

僕という人間が惨めになるだけだ。

気休めにもなりやしない。

いつも通りの日常。

ストレスばかりどんどん溜まっていく。

悪循環の繰り返し。

憎しみだけが、心の中に蓄積される。

2005/04/14 (Thu)

[86] メロディー
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幼い子供が口ずさむ、あの日の思い出の歌。

一つ一つ、言葉を確かめるかのように唄っている。

ねえ、その言葉の意味を知っている?



本来とは異なった、スローテンポなメロディー。

一つ一つ、旋律を胸に刻むかのように唄っている。

ねえ、本当はもっとアップテンポなんだよ。



楽しそうに笑うあの子がやけに寂しく見えたのは

きっと唄っているあの歌の所為だろう。

僕の心を表すような

少し哀しく、切ないメロディー。



その歌は、僕が好きだった恋の歌。

2005/03/31 (Thu)

[85] 今は
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振り返らない勇気を。



悲しみを笑い飛ばす強さを。



今、私にそれだけあるなら



貴方のことだって簡単に忘れられるだろうに。

2005/03/31 (Thu)

[84] 思い出
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もう一度、この場所から歩き出そう。
君が望んだように、僕の道を。


いつまでも忘れないから。
共に過ごした日々も、君の声も、君の言葉も。
僕等の思い出は
写真よりも色鮮やかに僕の中に残っている。


泣いてばかりの日々も
無気力な日常も
君が望んでいたものと違うと、解ったから。


君の時は止まってしまったけれど
僕の中で、まだ優しく笑っているよ。


君の最後の言葉が
止まりかけた僕の時を再び動かしてくれた。
結局
最後の最後まで君に助けられてしまったね。


僕は生き続けよう。
ずっと、ずっと、歩き続けよう。
君がそれを望むのならば。


ああ、ほら。
そうやって君は、目を細めて笑うんだろう?


いつまでも
君の言葉を受け入れられない僕に
君はいつものように笑ってくれた。


それだけで。
それだけで。


もう一度、君と歩いた道から歩き出そうか。
隣に君がいなくても、もう大丈夫だよ。


君の言葉が、その笑顔と一緒に
まだ僕の中で生きている。

2005/03/31 (Thu)

[83] 頼み
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伝わらない言葉。
声にならない願い。
届かない想い。

失ったそれらの代わりに僕は、絶望を手にした。



伝えられた言葉。
代弁された願い。
届けられた想い。

君の手にのっている、僕が失った物達の断片。



どうか捨てないでいて欲しい。
君の手で、一つずつ繋いで。



君の好きにしたらいい。
好きなように繋ぎ合わせて、組み立てて。
君の形に変えてくれれば良い。

だって僕はもう
君が手にしている物達が、どんな形だったのか
忘れてしまったから。



僕は僕で、欠けた箇所に大鋸屑でも詰めておこうか。



君の絶望を、僕が失ったもので補って。

そうして僕は、新たな絶望を手にした。

2005/03/30 (Wed)

[82] 出逢い
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何度も、何度も。
僕等は出逢っていたんだ。


思い出せば後悔ばかり。
涙を流してばかり。


どんな言葉で伝えられただろう。
涙が止まらないほどの悔しさの中で。
冷め止まぬ興奮の中で。


言葉に出来た思いなんて、本当は何もなかった。
準備していた単語を寄せ集めて
作り物の言葉を。


不安だった。
僕の言葉が伝わったか。
こんな安っぽい言葉で、作り物の言葉で。


それでも解ってくれると。
作った言葉の意味を解ってくれると信じていた。
それを確かめる術を、僕は知らないけれど。


僕等が出逢ったのは、運命なんかじゃない。
行き着く先、目指したものが一緒だったから
だから
僕等は出逢うことが出来た。
進む道で出逢った。
それこそ何度も。
僕等の出逢いは、ただそれだけのこと。


目指した先で、行き着いた先で
僕等は何を見ただろう。
それをどんな言葉で伝えよう。
その思いを、感動を、悔しさを、喜びを、涙の理由を。


きっと僕等はこれからも出逢い続ける。
幾つもの日々と、瞬間と
別れと、思いを重ねて。

2005/03/13 (Sun)

[81] 後悔と願い事
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遠い思い出の中に置いていこうとした
微かな願いが蘇る。


中途半端に
ただ忘れようと躍起になっていた苦い願い。


あの時それを言葉にすればよかったと
今更になってから思う。
あの頃、僕が抱えていた
沢山のもどかしい思いは全部
可愛らしい、子供の願い事の領域だったことに
気付いたから。


子供ながらにその思いと闘おうとする
自分の姿を思い出し、思わず嘲笑をうかべる。


大きくなるにつれ
持っていた夢も、かざした理想でさえも
一つずつ踏み躙られて
消えていった。
そうして僕の中に残ったのは
酷い倦怠感と、軽い眩暈。
昔の自分に対する、罪悪感。


今の僕にとってはくだらない
あの頃の僕にとっては何より重要な
切実な願いを抱えた僕が
記憶の片隅に存在する。


後悔したって過去が変わらないことは知っている。
頭の中では理解しているのに。


忘れたいのに、忘れられないあの日の願い。


消したいのに、消えることない自責の念。


頭の中では、解っているんだ。


ただ、それを否定したい自分がいることも分かっている。

2005/03/13 (Sun)

[80] 卒業証書授与
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その短い一言に



私の3年間の思いを全て込める。



蘇るのは



あの日の残像。



私がこの学校にいた証として



精一杯の声で



私はここだと主張する。



私の学校生活最後の



晴れ舞台。



『はい』



そう短く



強く



思いを込める。

2005/03/10 (Thu)

[79] 意味
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『さよなら』


そう言った君を


僕は黙って見送った。


それから


君からの連絡は一切途絶え


僕からの電話も繋がらなかった。


君が言った言葉の意味を


僕は未だ理解していない。


理解しようともしていない。


なんとなく


話はわかるから


僕は


いつかまた


君に偶然会える日まで


『さよなら』の言葉を


胸に留めておくよ。

2005/03/09 (Wed)

[78] 
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夢は儚く、現実はすぐ側に。

想うは永く、現実は一瞬。

憎しみは強く、現実は脆い。

所詮、そんなもので
夢見るのは何よりもの虚無。

僕は偽物にすがらないと生きていけない。

夢という名をかりて、瞬間から逃げている。

今という現実から、目を背けたいだけ。

僕の心は弱い。

想うことで強くなる心も、終わりを迎えれば弱くなる。

心を信じられなくなり、想いを憎しみに変える。

心が真実を知れば、きっと簡単に壊れてしまう。

痛みは残るのに、安堵感は刹那に消える。

残酷なほどに優しい言葉でさえも
僕の中には残らない。

何もいらない、一つだけ。

僕の心に強く残る夢を頂戴。

2005/03/07 (Mon)
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