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浜崎 智幸の部屋  〜 新着順表示 〜


[159] 【海峡】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]

海の記憶を拭い去りたい
ひたすら自由を求めていたい

海鳴りからは背中を向けたい
みじめで卑しい笑顔は見せまい

原始の海は
母につながり
やがて静脈になる

深く澱(よど)んだ静かな呪縛を 
誰も解毒できない



海の匂いを中和してくれ
僕の悪意を暴露してくれ

君の涙が両手に溢れ
偽りの神ここに鎮まれ

ここは海峡
いまなら間に合う
命をゆさぶる

強く重い確かな禁忌を 
回避できないままに

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─────

2026/03/03 (Tue)

[158] 【あなたとはいつも】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]



とれたての葡萄
口にしたような
すがすがしい朝
青空に笑顔

響きあうでしょ
街と人が
風を集め うまれかわる
明日を探し うまれかわる

あなたとはいつも
ここで会っています



まどろみの丘で
歌を作りました
ありふれた言葉
なつかしい旋律

気づかないでしょ
私の愛
小さすぎて 声にならず
形がなく 目に見えない

あなたとはいつも
夢で会っています

────

2026/03/02 (Mon)

[157] 【angel hair】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]



星が降らすものは
angel hair
輝きながら癒す罪

人から人へと
伝われ meme
善きも悪しきもあるがまま

 隔てある雨はないように
 こころをすべて解かしあえ

夜を満たすものは
angel hair
苦い痛みに似た記憶

島から島へと
伝われ meme
歪みを増幅させたまま

 正しいものを求めるなら
 それこそが誤りと知れ

星が降らすものは
angel hair
無垢の隙間を埋めていけ

人から人へと
伝われ meme
歌われる価値を産み出せ

────
────

meme(ミーム)……文化遺伝子と訳される。

2026/02/25 (Wed)

[156] 【village】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]



遠くに行こうと
思いながら
そんな勇気も
ないままに
この町に甘えて
生きてきた

どこかにあるはず
私のvillage
あるべき姿で
生きていく
死んでいく
理想郷

旅に出るべき時に
思い出が邪魔になるのだ

孤高の強さを
保てない



明るい昼間に
いざなうvillage
言葉にできない
原罪(つみ)がある
鍵がある
──帰りたい

地上にあるとは
言い切れなくとも
渇望するほど
近くなる
見えてくる
理想郷

人を愛する時は
風向きが意味を持つのだ

寡黙と欺瞞が
混ざりあう

────
────

2026/02/22 (Sun)

[155] 【乖離】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


思い出に残るなら
なんだって許せると
思ってた……

甘すぎた……

愚かしい自分だけは
許せない

僕は
こんなつまらない
時間のなかを泳いでる

君は
高く高く飛んで
僕を評価しなくなる

こうして時だけが
流れ果てゆく

悲しむことだけが
僕に許される

2026/02/12 (Thu)

[154] 【水菓子】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


輝く 静物
絵描きを魅了するもの

あなたは モチーフ
私を黙らせるもの

窓辺の 水菓子
うるおう日々にするもの

あなたの 優しさ
私が乗り越えるもの

法則 あるいは慣性

誰もが自分に恥じ入る 
 

2026/02/12 (Thu)

[153] 【たびだち】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


【たびだち】

いつまでも
いつまでも
手を振るひとに

さようなら
さようなら
元気でいてね

 狡猾な奴らの
 無作法な奴らの
 射程距離からの
 離脱だとしても



もうすこし
もうすこし
留まりたかった

しかたなく
しかたなく
錨を揚げるよ

 横着な奴らも
 忘恩の奴らも
 生きていくんだろう
 勝手にしろよ

ありがとう
ありがとう
元気でいてね

────────
────────

芸術を趣味にすると、自分が成功するか、他人に利用(搾取)されるかのどちらかになるようです。

僕は、そう、後者でした。

足を洗うという選択は大正解でした。

2026/02/05 (Thu)

[152] 【薔薇ノ樹ニ薔薇ノ花咲ク】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]



薔薇ノ樹ニ薔薇ノ花咲ク
何事ノ不思議ナケレド

人の心の弱さをかばい
薔薇の花咲く

花が終われば実がなることに
不思議なけれど

私の恋
ひとつ花となれ



春の日に春の雨降る
何事の不思議なけれど

身じろぎもせず 雨音を聞く
時満ちるまで

夜の間に雨やむことに
不思議なけれど

私の恋
ひと雫となれ

───
───

2026/02/02 (Mon)

[151] 【モザイク・ハート】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


秘密にするのは
ばれてほしいから
わかりますか
モザイク・ハート
乙女の本懐

困らせましたか
突然の告白
あなただけに
許せること
まだまだ増やせる

 なんていい季節
 生まれ変わるよう
 なんていい気分
 言葉にしたくない

砂糖を入れれば
コーヒー飲めます
すこしずつの
進歩ならば
できちゃいそうです 



「恋に恋してる
それが女子だよ」と
さすがですね
先輩方
まさに私です

 なんていい季節
 風も味方になる
 なんていい気持ち
 クレープ食べたい

未来はどうなる
勇気をください
覗いてみて
モザイク・ハート
乙女の本質

────
────

ラノベ/アニメ「負けヒロインが多すぎる」より。
主人公に告白した唯一(8巻現在)の少女・馬剃天愛星[ばそり・てぃあら]のイメージソング。



     

2026/01/25 (Sun)

[150] 【引き潮】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


風が海を渡っていく
一番星が光るまで
あと少し

もやい綱の影絵越し
三毛猫の鳴く声が
いみじい

テトラポッドの白線に
潮の高さはあまりに
足りない

そうだ 今は引き潮
夕まずめの町に
赤とんぼ

心は誰かを求め続けて
張り裂けるような秘密を叫ぶ

引き潮の悲しさ
知ってしまった

今は石のように
黙りこみたい



風が君を削っていく
面影さえなくなるまで
あと少し

何度だって繰り返す
行き先だけ見えないままでの
道行き

罪は無言で積もるから
償うため生きていると
言えるね

はやく 鎖をちぎれ
さもなくば身を任せてしまえ
流れに

心は救いを求め続けて
あくせくもがいて消耗していく

引き潮の悲しさ
知ってしまった

今は水のように
こぼれ落ちたい

────
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2026/01/23 (Fri)
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