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ナナエの部屋  〜 新着順表示 〜


[107] つまり思いがけず起こった災難
詩人:ナナエ [投票][編集]

自分ひとりつまらなくて
部屋の隅っこで
いじいじいじいじ

なんだよみんな
遊びに行くなら僕も誘ってくれよ


なんということでしょう

僕はいつの間にか
みんなとはぐれてしまったようだ

違うんだ
ほんとはこうすることで
みんなにどうしたのって

声かけてもらえるんじゃないかって
そう考えた故の行動だったんだけどな


どこで間違った
どこから違った

いやいやこれは事故だから
事故だよこれは

みんな僕を置いて行かないで
違うよ
ただみんなと遊びたくて

ああ
意識が遠のくようで
こんなはずじゃなかったんだ
こんなのってないよ

僕はこんなの望んでないんだってば

2013/01/05 (Sat)

[106] ちょんちょんぐいーっと
詩人:ナナエ [投票][編集]

唄いたいよう
泣きたいよう

いつだって君は
溶けるような声で笑ってる

そういえば昔
オレンジ色で太陽を描いては
黒いペンで
せっせとニコニコさせてたな


みんなを笑顔で照らしてる
なんて

おこってるよ
さびしいよ

思い出してよ
仲間に入れてよ

いっしょに
ぐるぐる廻りたいよう

2013/01/05 (Sat)

[105] 祭りのあと
詩人:ナナエ [投票][編集]

雨が降ると少しひんやり

昇ったココロは
鼓動に合わせて
降りていく

そういえば

暑苦しい朝は来るけど
寝苦しい夜は来ないのか


海から風が吹き始めたら
短い夏が終わる合図

2013/01/05 (Sat)

[104] いつまで続ける気?
詩人:ナナエ [投票][編集]

世界も此処もこの星も

みんな誰もが
悲しくて泣いている

笑っているひとは
異世界の住人か
それとも宇宙人か


こんにちは
宇宙人さん

ところで
まずは泣いてみてくれませんか

そうすれば

私もあなたも
同じ私だと証明できるのです

そろそろこの星に
本当の私を曝してくれませんか

2013/01/05 (Sat)

[102] 生きているから生きたくなるんだ
詩人:ナナエ [投票][編集]

目の前に突然現れた落とし穴に落ちても
目の前の道が跡形もなく消え去っても

私は生きている
だから米を研いでご飯を炊く

たった今
米が底をついても
冷蔵庫が空になる事になっても


私は生きているから
最後の一個でしょっぱい卵焼きを作る

お腹は満たされないけど
これできっと
からだは明日も活きているだろう


終われるものなら終わらせたいさ

でも挫折も絶望も
私の命は奪わないもんだから

こんな抜け殻状態でも結局生きている


さて
明日は何を食べようか

2013/01/05 (Sat)

[101] はじまりはD
詩人:ナナエ [投票][編集]

ああもうだめだ

たった今
私の自尊心はゼロになってしまった

もう明日から私は笑えない
もう笑顔なんかつくれない

私は仕事もできないただの女

自分の思いが他人に伝わらないことが
生まれてはじめて
悔しくて悔しい

自分の思いが他人に伝わらないことを
諦めてきたことが

生まれてはじめて
憎くて憎たらしい

そして
生まれはじめた

尽きた自尊心を満たすように
『D』から始まる言葉たち

それば私を逃げ場なく取り囲み

さあ
そろそろ始まるみたいだ


どうせ
だって

もうだめだ

ほらやりなよ

2013/01/05 (Sat)

[100] 私・答
詩人:ナナエ [投票][編集]

わたし

それは

産まれてから
私が出逢った全ての集合体

産まれてから触れた
すべての環境になんとか適用しようと

私という一本の柱を覆う

教え言葉知識
敵意反発夢
現実理想
常識非常識

私が感じた痛み
誰かが味わった苦しみ

私が感じた喜び
誰かと共有した幸せ

私にむけた無数の優しさ
私がもらったたくさんの愛情

わたしを構成する物をあげるなら切りがない

私を中心とする
過去から未来全てで形創られた

それが私

これからも
出逢う全てを私に刻み込み

私が
誰のものでもない私を創っていく

2013/01/05 (Sat)

[99] あの日死んだ街から絶望を込めて
詩人:ナナエ [投票][編集]

ねぇ
あの日君はたくさんの平和な港に打ち寄せて
一瞬で全てをさらっていったけど

あれはどうしてだったんだい?

あの日を境に
君にはたくさんの毒が撒かれたわけだけども

君はなんて心が広いのか
あっという間に拡散して
今では魚も食べられるさ

人にとっては毒になる量でも
君にとっては存在しないも同然なんだろう

なんて偉大で寛大なんだ

だからつけ込まれるんだよ
愚かで狡猾な僕たちに

70億人の僕たちが
一斉に海水浴を楽しんでも

きっと砂浜ひとつ
浸かりはしないだろうね


君の大きさは途方もない
大自然とは畏れ多く

僕はあの日から

頭を深々と垂れて
君の恩恵にすがりつくふりをしながら

頭を深々と垂れて
命乞いをするようになった


ねぇ

君はこれで満足か?

これで満足したのか?

2013/01/05 (Sat)

[98] やれやれ
詩人:ナナエ [投票][編集]

近頃まったく
あきらめない事が下手になったようだ

そのわりに
いろんな事にいちいち文句を言ってみる


いつも倒す敵は唯一人
あんぱんのヒーローの物語

結局は悪いヤツなんていない
平和に満ちた世界の綺麗事

現実では
愛や勇気なんかじゃ
かなわない敵しかいないですよ


都会の平屋に住む
7人家族の時が止まった日常では

テストで60点取って怒鳴られて
バカモンなんて
そんなばかな

6割取れたら
いちを合格ラインじゃないですか


ほんとは

ただ信じる正義を携えて
勇気を持って闘いたい

6割取れたら良いなんて
そんな妥協したくない


とは思いつつも
今日もそれなりに言われた仕事で徹夜する

私は大人になったのか

それとも

2013/01/05 (Sat)

[96] これまでもこれからも、この先は
詩人:ナナエ [投票][編集]

ある日ばったり地元のスーパーで
10年ぶりに友達に出逢う



おおー
久しぶり

おー
びっくりした

げんきー?

げんきー!

えっひとりー?


んーと




あ…
こんにちわ〜




じゃあまたねー

うんまたねー



ある日ばったり地元のスーパーで
10年前の親友に出逢う

今も変わらず親友だけど
後ろ姿はママでした

2013/01/05 (Sat)
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