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山崎 登重雄 の部屋  〜 投稿順表示 〜


[102] Undiscovered @巣立ち編C
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


アスファルトに小さな影 落として

街灯の下 星を探した

綺麗なはずのこの空は

何かが邪魔をして 切ない



明日からのサイズに 戸惑い

何度も自分を 量りなおす

昨日までの綺麗さを

何かで濁してるのも 許せない



思い通りに ならなくて重い

軽い時間は 偽りで明るい

誰も知らない私を

誰よりも知りたくなかった 私



笑っちゃうね 何もかも

もう笑ってもいいよね あなたを

でも夢を見させてもう少し

誰よりも待ち続けてしまう 私

2009/11/07 (Sat)

[103] 愛 編む ラバメン @葛藤編
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愛している
この命のカタチのままに
この命の消えるまで

あなたのために何をすればいいのか
あなたのために何ができるだろうか

無限に生まれ続けるあなたへの愛
何の裏付けもない愛

ただ愛がここにある

何をもって説明すればいいだろう

この身の中にあまねく満ち
瞳はあなたの姿を捉えてはなさず
耳はその声を漏らさずに聴き
胸一杯にあなたを香り
言の葉のひとひらに至るまで愛を詠う

この五体・五感のすべてを用いて
すべてを捧げて全魂であなたを包みたい

2009/11/10 (Tue)

[104] 無題〜introduction @葛藤A
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日は沈みて 心も命も熔ける
また日は昇る 夜は明けるのだ 必ず

されど闇に捕まった 自分の狭い胸中で
もがいているだけだと 知っているが

熔けて 流れて 消ゆ
次第に深く染まりゆく闇の中

手探りで綴る文字は
目に見えず しかしおぼろげに記されていく

形にはなっていない
間違っているかも知れない

でも 記されている事実
まるで 自分の 生き様だ

見えない 何も見えない
多分こうだろう これで良いはずと

文字を連ねていく人生 闇の中で記す文字達
俺の人生 俺の人生 誰の為に 自分の為に?

溢れる言葉達を けして読み返すことはできない

日が昇れば可能だが 今の自分に
明るい日差しは あるのだろうか

読めない言葉 読めない今日 明日
多分 多分と 繰り返す 気力があれば

2009/11/10 (Tue)

[105] 風T @葛藤B
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見慣れた景色
いつもいる部屋の窓
木々の間を小鳥がすり抜ける

羽ばたきがまとう空気が
“さわ”と葉を揺らす
そこに風がある

肌に触れなくても
風が見える

小さな風
四、五本の枝を触り抜け
元の空気に戻る

桜の大樹の一葉だけが揺れる
そこに風がある

2009/11/10 (Tue)

[106] 風U @葛藤C
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風になりたい

微動だにしない 無
すべてを拭い去る 猛

心地よい 涼
人を包み 国を包み 星を包む大気

目に見えず絶え間なくそこに在る

泰然と また淡然と 優雅に舞い
変幻夢幻に駆け巡る

風は水を運ぶ
風は薫りを運ぶ
風は命を運ぶ

2009/11/10 (Tue)

[107] 風V @葛藤D
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一枝 一枝と
伝え 渡る

命を 運び
薫り 継ぐ

見る者よ
知る者よ

我は風

背に纏え されば押し上げん
心に纏え されば暗雲を吹き払おう

我は風 大いなる気

2009/11/10 (Tue)

[108] 心の扉 @葛藤E
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誰が扉を開くのか

自らが望むも好し
誰かを待つも好し

見えぬもの 感じぬもの
誰人に決められようか

そもそも開くものか

閉じているのか

誰が決め 誰ぞ従う
扉の有無さえ見え知らぬのに

在ると信じて 果敢に開き
無しと信じて 心を開き

ただ黙々と 生きればよいものを

2009/11/10 (Tue)

[109] 人生 @葛藤F
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人が生きる
生きて始めて人が生まれる

人が生き生きと 生き
人と呼べる者が生まれるのだ

では ただ生きるは恥か

誰も言い切れまい 何故なら
誰人もその代わりを出来得ないから

己しか 生き 生かせまい

万の力を与えても 己に力なくば
一言も響かず 虚しく消ゆ

生きるしかない どうすればよいのか
いつ 自分が 生まれるのだろうか

2009/11/10 (Tue)

[110] 真夏の身体 @葛藤G
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日差しはひたすらに妄想を駆り立て
何もまともに思考できぬほどに
身体を焼いてゆく

激流の如く汗がほとばしり
命を薄皮のように剥いでゆく

一日の地獄を耐え抜いた者だけが
陽が休むとともに
己に冷気を纏うを許され
闇とともに浄化されてゆく

MAXの体温と
MAXの安息

青春の縮図が如く

2009/11/10 (Tue)

[111] 自らを由とする術 @葛藤H
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自由

勝手な言葉にするまじ

このままでよいものか
いかなる術にて自らを由と

このままでよいものか
これで由

誰人が認むるのか
まして自らを由と
誰人に問う

一生一死
全うするが自由

日々 己に問えた者こそ自由

2009/11/10 (Tue)
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