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山崎 登重雄 の部屋  〜 投稿順表示 〜


[112] 夏の匂い @葛藤I
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


ジリジリと焼付き陽炎が立つ
天も地も熱い

一瞬の陰りとともに
ボタボタと雨粒が染み始める

情熱と冷静が如く
熱と水とが交差し

土ぼこりの匂いを纏いながら
染めては渇き
渇いては また染めてゆく

やがて一面のグレーと染め抜いて
夏の雨の匂いは消ゆ

夏の匂い

2009/11/10 (Tue)

[113] 恋心 @葛藤J
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亦、心なり 恋心。

変わるかもしれない気持ち。
気持ち次第の心。

誰が好きなのか。
初恋の人。
思春期の想い。

生きるか死ぬかの時に暢気です。

青年期の憧れ。
未来を望んでの妻子。

夢破れての、夜の華々。
言葉が紡ぎし人々。

誰が好きなの恋心。

2009/11/10 (Tue)

[114] 蝉の声 @葛藤K
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セミが鳴く

早くあなたに会いたいと
全身を震わせて

セミが泣く

何故 あなたは約束を破ったのかと
命のすべてを投げ出して

あの夏の日の約束は
生まれ変わっても巡り逢う約束は
叶ったのか 果されたのか

猛り鳴くセミの声は
どうしても悲恋の叙情詩に聞こえて

やがては鳥に食まれ
やがては力尽きてポトリと落ち
やがては虫に食まれ そして消ゆ

口々に 愛しき者の 名を呼びて 夏・巡恋歌 セミの声消ゆ

2009/11/10 (Tue)

[115] 真風 @葛藤L
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雲満てリとも 雨降らず
陽満てりとも 暑気なし

一風あらば忽ちに雲猛り 雨 大地を染め抜かん
風無くば忽ちに熱気を纏い 陽光 大地を焼尽くす

精巧術策 満てりとも功薄く
多材万材 満てりとも甲斐なし

要の一風よ吹き抜けろ 人と国とをかいなに抱け

心を潤せ 魂を燃やせ
冷静と情熱を司るは 君が風ぞ

要の一風よ 出でよ
大いなる気よ

2009/11/10 (Tue)

[116] 馬鹿 @葛藤M
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今までを 今この時を この先を
    これが答えか これですべてか

たかくくり 無理くり括り おごりたかぶり
     おっかなびっくり 自首 締め括り

自らの 業刈り取るは 因果の理
   見て見ぬ振りは まかり通らじ

さにあれど 浅はかなるかな 浮世の身
     のらりくらりと 生き恥さらして

自らの 尾を追い駆けて 廻る犬
   滑稽なれども 今の我が身か

在りし日の ひたぶるな汗 悔し涙
     今 いずこにと 生あくびせり

何も知らない子供が銃を暴発させるのとは、全く訳がちがう。
弾丸が出る、危険、その構造から致死の可能性まで熟知しているにも拘らず、
愚かな命はそこから弾丸の出てくる瞬間が見たくて、覗き込む。

($・・)/~~~はい、さようなら。

2009/11/10 (Tue)

[117] 無音 @葛藤N
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ブレーカーを落とす

闇と同化する

深い世界に目を閉じる

潜ってゆく

音だけの世界

走り抜ける車

夜更かしの近隣のテレビ

不意に揺れる木の葉

遠くで微かにサイレン

ひとつひとつ消してゆく

意識で外す

集中すると外れていく

そして片耳を塞ぐ

もう片方も塞ぐ

最後に残る

呼吸と鼓動

一番のノイズ     CUT THE BEAT…

2009/11/10 (Tue)

[118] 夢 @葛藤O
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夢を見るべし
見た夢忘れるべからず

夢に 色をつけよう
夢に 香りをつけよう

華やかにデコレーションを

すべて君の夢だ
がんばってカタチにしよう

無から有を生むのは
自分にしかできないのだから

人に左右されて
幻にしてはいけない

台無しにしてはいけない

自分が夢を見
育み
涙も
笑いもして
実現するのだから

2009/11/10 (Tue)

[119] 抽選 @葛藤P
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どんなに雨が降っても
森林の中、木々に挟まれ
一滴も被らない木がある

どんな流れが起こっても
社会の中、人々に紛れ
何も被らない人がいる

被らないのは 被害か 恩恵か
関わらないのか 交わらないのか

それは アタリ なのか
それとも ハズレ なのか

アタリか?
ハズレか?

俺はどっちだ?

2009/11/10 (Tue)

[120] きみと そして きみよ @葛藤Q
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きみと めぐり逢えて
きみと 好きになって

きみと 歩き出して
きみと 見つけて

きみと 何かを作り
きみと 何かを壊し

きみと 立ち止まり
きみと 別れた

きみと笑った
きみと泣いた

きみとケンカした
きみと愛しあった

きみよ 幸あれ

2009/11/10 (Tue)

[121] 道とは何ぞ @葛藤R
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願わくは
わが道は直道なれ

大道でなくてよし

細き道なれど
辿り着ければそれでよし

己が道なり

決着を違えねば
それでよし

吾人 その道に 迷いました

2009/11/10 (Tue)
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