詩人:雪 刀寿 | [投票][編集] |
朝日がやってくる
雨をなだめながら
今日の始まり歌いつつ
スイッチョン・・鳥の仲間を引き連れて ぶっ飛ばしてくる
きれいな涙がにじみ出る 泉が沸いて、
出来た恋とリングで繋いで、輪をかけ 七色の橋渡しを 空向こうまでするのよ
陽射しの散歩に混ざろう
愛を広げるレッスンを受けながら
夕日が帰ってった
恋を作るところへ
また明日 ときめきを見せようと リボンかけてる小部屋だ
まぶしい喜びがしみ出る絹で 編んだ衣を身にまとい、
優しい風に撫でられながら、
あまずっぱいくちづけを交わす相手を見繕うのさ
星が落ちてゆく
地球が休む 夜の深くへ
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今日という日を待っていたはず
もう前から
明日のことなど考えられない
君を奪ってどこかへトンずら
優しい君はそれでも許すだろう
昼が終わるまで待てない
今愛し合おう
全てをこの瞬間に集めろ
心底 寂しさに うずもれた宙を浮くふっくり
砂山を転げ落ち、泥だらけのミュージカル
明日が意味を持たなくなる
何もない音楽・・・
ただ静かな無声
天の使いは冷たく背を向け
闇の果てに取り残された
尽きない音楽 ただ静かな無声
あの世からの流星
地獄1のスターの、、闇だらけの音楽
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さみしかった
悲しかった
泣きたくて泣けた日
くやしがる胸ふるえ
なだめるように雨降り
のどの嗚咽 いっぱい
とける湯気 耳すじを這い、
闇に浮かぶ ほの白い歯ぎしりが、
不意に 赤く燃えた
一緒に泣いてくれる人 大切に・・
たっぷり落ち込んだ
崩れ落ちた
泣く以外 なにも見えなかった
あの夜も この夜も
一緒に泣いてくれた君を こよなく いとしく思う
君なしでは ゆけなかった 渡り廊下や広いロビー
今も 僕からの「ありがとう」が、若葉風に揺れてる
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覚えてる?
二人して大人びてたとき
なんか、 なんとなく、
得も知れぬ自信が湧いてきて、
調子づいたリズムに乗ってた
背伸びでなく、伸びやかに け伸びした
胸膨らませた
少うし、ときめく
ほのかに きらめき
ちょっと まばゆく
ギクシャク ぎこちなかったけど
励ましあいつつ、がんばってたよね
大人の真似が しっくりいってて、
若枝の青葉が、まばゆく ひかってた
チャグリロ・チュッパ
キスのマネなんか しようとしちゃってさ
笑顔たたえ、ほめ合うぼくらを、太陽が後押ししてくれた
空・海・山が、
草いきれ・運び、
そよ吹く潮風の ささやき口笛よ、声たからかに
雲は白く、湾岸ロードのドライブが軽快!
あの頃を 今また思い出し、
うれしさ・抱き かかえて、
胸に入れ、 あっためよう
つまさきが、建物の天井に くっつきそうなほど、
はねっかえるくらい、元気づくために
け伸びして、昼も、星ぞらに広がるまで、
世じゅうの言葉をあさってみる
もっと この涙がうれしくって、熱くなる響きはないのかー?
光うごめく たまりみずが、ドバーッと、大海へ注ぐように、 広がれ、ぼくらの きらめき
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のどごし さりげない
愛を招くブルービール
砂浜に打ち寄せる波しぶき
さわぐ胸 スローダンスさせ
すんなり酔わせる 涼しげな青
二人の関係は、交互に風と海かな?
君が吹けば、ぼくが わめくし
ねむりぐすりの こもりうた ささやきつつ、
くすぐって、ぐっすり寝かせない
ロマンたゆたい、愛路の道行き
ハミングは 揺れたて
ともに惚れぞんで、ねたみさえ感じながら
次々に生まれ沸く、ときめきを飼い馴らすの
それにしても しょっぱく かおる 潮騒
肩から腰を ふるえ しびれさせ、
ジャスト わたしに はまってるね!
ときどき 髪の毛をつねって、
このまま しばらく ただよってみる
フワリ・フワリ・・・ 地上から少し浮いて、 さまよいつ・・・・・
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もしかして 君の母さんは月なの?
なぜか、君は 月に似てる
優しげで悲しそうなところも そっくり
じっと見つめてると、まろやかな涙がにじんでくるから
夏から秋の夜に吹く、すずしげな風に揺らめいてる
なぜ 神様は、 切なさを この世に残したの?
切なさは美しげで ・・・ ひどく、むごい
たのしいことばかり
あれば いいのに
天寿を全うして、
死んだら
ぼくも、
君のふるさとに 行くのかも しれないね
だとしたら、一つ、 今から とっても たのしみだなぁ
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日に焼けた素肌、
眩しい太陽の下で
キャミソールから覗く
色気にうっとり
気にかけた砂浜、
楽しい快報の知らせ
かき氷溶けだし
キミもうっかり
夏だから・・なんて、言わないで
ひとりじゃないのよ
こっちを向いて!
灼熱なふたりには
肌寒いほどの
エアコンガンガンのなかで、
ホットコーヒーも
いいんじゃない?
(いまどき 夏の香味焙煎)
目にまぶしい笑顔、
歌が流れる
夏空のニュース
浜べはにぎわい、
家族ごっこの準備は万端
かき氷忘れて、おしゃべりに夢中
夏だから・・・だってさ、
すぐそうくるんだから
ひとりじゃない、し、
空が待ってる
熱波をまにうける、ふたりが、
逆境ガンガンを押し返し、
すんなり、爆宙回転も いいだろう?
(まっぴるまの 夏の、熱愛宣言)
歌をついばむ、
君のてのひらは しっとり汗かいて、
海は最大に ファンファーレかき鳴らし、
怒濤の白波が沸き立つ
ミッドサマー
かき氷とけた?
そんな、おしゃべりも
セクシーくちびるに 似つかわしく
シャワーのまにまに
落雷が確かめる、
ふたりの絆の熱さ
夏だけど・・
ひとりじゃないことを
また聞き返し、
互いに照れる
太陽も照る
空が待ってる
やっぱりふたりは まだまだ熱いよね
(トロピカルキッスに夢中、
空中・レインボウ
投げ輪ふうの、ボイスタッチ)
夏だから、そんなふたりだから
闇も踊る、影が伸びる
夏の せい、じゃない から!
あっつぅ〜・・・
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「ワルツ・ラビャ」
その胸に住んでる可愛い天使を
ピクニックへ連れていってあげたい
クールな湖のほとりに佇むワルツ喫茶へ
三ツ星の馳走を振る舞うよ
ママ・シェフは詩ごころも分かる人なんだ
しゃべる言葉はポエム・ワーズ
声で音だししたって
何も話さなくたって
靴の足踏みで恋の催促が出来る、
オカワリも、たんまり
そんな自由。
文字の世界の不思議さ、伸びやかさ
三角関係もすんなり踊れる、
スムーズに変身の、舞い上がり方
ワルツ・ラビュ
ワルツ・ラビャ
僕は、うなずきも首振りもせずに
一人流れに逆らって
君ピエロの あどけないスマイル真似た
二つの手つなぐより、心をむすんで、
いけいけムード
三角関係
四角
五角・・・
百角!!?
誰も彼も
そのメロディにまいっちゃって、
とんがりの角が取れて丸くなる関係
限りなく円に近づくのよ
あぁ、まるで、一つの草木のよう
めぐる星まわりのよう
芳しい人いきれの香り
ざっくばらんながら、アーティスティックに 渋みたたえ、
言の葉の 枕
音の葉の 布団
ワルツ・ラビュ
ワルツ・ラビャ
キュートぷりりんな わななきは、
君たちの こめかみに 震え 響き、
うれしがる ときめきを 一目みたいと、
浮いて飛んで 待ってる輪だよ
ランダムに 髪振り乱し、
ナイトスペース・ワイルド・トラベリュー
今日も 詩の足踏みが聞こえる
君も おいでて、
書いて、
読ませてくれなよ・・・
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「初恋を 追いかけて」
見知らぬ土地で
初恋の面影を 探して回る
あなたがいたから 夢があった
すれ違う学生服に
ボタンの白は まぶしく
あなたもどこかで
読んでくれることを願う
ぼくの青春に似た小説は
本屋のかなしみロマンスのコーナーに
ひっそり置いてあります
細い、華奢な人の手が届きやすい片隅に
静かに笑い合える時間を
何度か持てる秋を待ちたいな
たとえ読みきらない初恋でも、
シオリは挟まないよ
千もの辛い夜が
悲しく泣くから、
ぶれてにじんだ文字と
揺れる乙女の姿を
小憎らしくも かわゆさのリーダーで闘わせたい
読みきりの初恋を一気に読み上げた、
夏の炎の、思い上がりの懐かしさ
いつだって最初で最後の恋だ
どの一冊にも温度があって
ページをめくるたびに景色が巡るから
おいしいドリンクや
花束クッキーと同じ甘さだね
でも、逢いたいよ
切なく、
春も
夏も
秋も、
君も
懐かしさと
新鮮味の共存
セピア色した、新しい朝の息吹さ
透けるよな光浴びて、
君がブラウス着ると、
夏雲の白が
いつまでも背表紙に焼き付いて、
僕らは風の旅人と話し込める
今、手元のグラスの水滴に芽吹く
飲み干せる水面に
反射した風も まぶしく
あなたもどこかで
読んでくれることを願う
この、うすく 細く 長い、 ときめき
これからも、また、
何度も出会い直そうよ
きっとだよー
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歌った人 優しげで
甘さの うれしさ びびっと来る
おでこ や つめに、
しびれて ひびく
語る夢 近くに たぐり寄せ、
夏から秋いっぱいの
星ふる季節に、
流れ星グループ馬車の お迎えが、
出しゃばってくれちゃいそう
うきうきかげんも、
お菓子たべた すぐあとに
お茶で にごして、かみしめる
甘さの、うれしさ
そうね!
さわやかで、あったかい
ふれ合う暮らし
しっかり息づかせよう
詩を読み合って、励まそう
夕方から夜へ入ってゆけば、
最後は、
冬だから、寒いから、
熱の ねっとりした暖かみを
思い、感じ られるのさ
見つめ合って、
終わりまで一緒に上がってみよう
上へ上へ のぼりつめてみないか?
ねむりこむ ってことは、
飛んで ふわり、
紺色の空を ただようことだから、
喜べる
声は出なくても、思ってる
感じてるんだぞ
声なき ゆくえ どこまでも
この広い夜空いっぱいに、
豆の木を 積み重ねて、 よじ登り続けたい