詩人:里雨夜 | [投票][編集] |
思い出が色褪せるよりも
記憶が遠のいていくよりも
速いスピードで
僕は人間味を失っている
過ごす時間に比例して
暮れる日の如く穏やかに
僕の感情は擦れていく
いつか僕は
人間ではなくなってしまうのだろうか
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信じることの強さを教えて
僕はもう
君のように純粋ではない
僕は知ってしまったから
世界は優しくないことを
君は
一途で
人に
生きることに
一途で
疑うことを知らないみたい
どんなに傷つき
どんなに傷つけられても
君は信じ続ける
それが君の強さなんでしょ
これからもそんな君でいて
そして
信じることに臆病になった世界に
信じることの強さを教えて
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気管支が広がった
肺が呼吸を拒む
吸うよりも吐く方が楽だ
左胸が痛い
左腕が重い
立っていられない
世界が遠くなる
脳が思考を放棄する
生きることが辛い
風邪だったはずなのに
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記憶に想いを押し付けて
今日も僕は笑顔を纏う
「因果応報」だと
後悔が痛みとなって訴えても
空虚な元気で丸め込み
今日も僕は笑顔を纏う
君の想いも自分の心も
知っていて
君の手をとれなかった
だって
それ以上に知っていたから
自分の儚さと愚かさを
そして
君は僕を忘れた
君は恋を失った
僕は安堵した
僕は傷付いた
僕は知っている
自分の儚さと愚かさを
だから
君が笑っていられるように君が古い恋を思い出さないように
今日も笑顔を纏う
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君は
人が一人で悲しむのは厭うのに
独りで泣くんだね
強がって
虚勢張って
背負いこんで
ずるいよ
気付かないと思ってるの?
何も言わなきゃ分からないと
思ってるの?
分かるよ
はっきりとはいかなくても何となく分かる
君が
苦しんでいること
君が
悲しんでいること
君は勝手だね
一人でなんでも決め込んで独りで行動してる
だから
僕も勝手にするよ
君が嫌がっても
君が拒否しても
もう
君を独りにはさせないから
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僕が紡いだ言の葉は
たとえ
君のもとに届かなくても
いつか言霊となって
誰かのもとに届くのだろう
僕の心の欠片が
誰かのもとへ届く奇跡
信じて紡ぐ
信じて託す
言の葉に
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すべてを受け入れられる
なんて寂しい嘘
すべてを拒み続けられる
なんて思いあがり
人は
思っているほど
寛容でないし
思っているほど
独りじゃない
なぜなら
それが
世界の哀しいしくみだから