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里雨夜の部屋  〜 投稿順表示 〜


[91] 都会
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高速を走る車の後部座席で

じっと外を眺めた


ービルやマンションなどの建築物を敷き詰めた街




人々は日光を嫌い
建物に身を潜めた


壁やアスファルトも
日光を拒絶している





日光を受け入れるものなどここにはいない






受け皿を失った日光は

それを奪った人々を

苦しめ始めた、という

2007/08/14 (Tue)

[92] 青春ー切ない恋
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抱く想いは同じはずなのに



どうして

すれ違ってしまうのだろう





ただ



傍にいたいだけなのに

2007/08/17 (Fri)

[93] 夜の涙
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闇に浮かぶ街の灯りが

寂しく思えて


夜空に散る星が

大きく感じた日



心を満たしたのは


鮮やかな記憶



モノクロの現実

だった

2007/08/21 (Tue)

[94] 
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薄い雲のフィルターで
夕闇が
少しだけ優しい夏の空

くっきり浮かぶ月は
いつもより温かいレモン色


深く深く澄んでいく空と
温かさを増す月が
秋の訪れを感じさせる



8月の終わり
涼しくなる夕刻の
穏やかで幸せな一時

2007/08/27 (Mon)

[95] 世界
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いろんな人がいる

今もたくさんの人が
生をうけ
死を迎え
長い旅路を歩いている

僕もその一人だ



いろんな人がいる

今もたくさんの人が
死に怯え
生を望み
混沌と生きている

僕もその一人だ



いろんな人がいる

どの人も例外なく
世界に参加し
世界を構成し
主人公を演じている

君もその一人だ

2007/09/01 (Sat)

[96] 未来で
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残暑の昼
蒸し暑い廊下から
湿気と気温を吹き飛ばす風


秋の夕刻
部活で熱った体から
優しく汗をさらっていく風




僕たちの先の未来でも
大空を吹き渡っていますか

2007/09/04 (Tue)

[97] 雨の日の星
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窓の上の雨粒は

街灯に照らされて


空の上の星となった

2007/09/08 (Sat)

[98] 秋の訪れ
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肌を撫でる風

早くなる夕暮れ

小さな命の鳴き声

湿った土の香り

賑わう食卓





少しずつ

少しずつ


濃くなる秋の色

2007/09/11 (Tue)

[99] 流れていく今
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大切な今も
些細な今も
同じ速さで流れていく


忘れてしまいたい自分も
色褪せさせたくない君も
同じ速さで流れていく




流れは全てに平等で
よくも悪くも
同じ速さで流れている

2007/09/16 (Sun)

[100] ドクターストップ
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上手くなりたくて
辛いのも我慢した



もっと楽しみたくて
痛み堪えていた



なのに
どうして観ていることしかできない





抑制は身体を蝕み
無理は
好きな事を取り上げた













頑張ったのは
強くなりたかったからなのに

2007/09/21 (Fri)
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