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高級スプーン似の部屋  〜 新着順表示 〜


[392] 手つなぎマーチ
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

凛然と

前を行く花

手にしたい

開く瞳孔

祈りは通じ



AIKU120304

2012/03/02 (Fri)

[391] もちぐされる
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あとで
どうにかしようと
大事にとっておいた
なまもの

腐っていた

においはキツいし
見た目もグロい

これじゃあ
さっき叩いたアイツと
大差ない

もっとはやくに
気付いていれば
こうはならなかったのに

ぶつくさと道草し
同じ道を繰り返し
繰り返し何度も
繰り返し

腐乱死体が歩いているよ

2012/03/01 (Thu)

[390] 余分
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私が
私に気付いた真実は
あなた方にとって

「違うよ」
「そんなことないから」
「だから元気出して」

否定されるもので
相容れないものだから
いつまでも混ざらずに
ひとり浮いてしまう

でもね

私が
私から目を背けた時に
気付いた現実は

「私は要らない子」
「つらい」
「死にたい」

浮かんでいるのは
ひとりじゃないってこと

手を伸ばせば
届く距離に

「ひとり」
「ひとり」
「ひとり」

沢山のひとりがいた

必要なのは
ほんの少しの
勇気と努力
どちらにしても
苦しいのなら
手を

念じたけれども
ダメでした

自分自身を
追い詰めて
出来ない自分を
問い詰めて

私は今日も

「ひとり」

いっそ沈んでしまいたい

でも
その前に手を

おあいあい
おあえあい

ああ

2012/03/01 (Thu)

[389] ささやかな悲鳴
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降り積もる
枯れ葉は土に
雪溶け
芽吹く
春のあお


あんなに愛した女の顔も
思い出せなくなった頃
内臓の隙間から
聞こえてくる囁きだけが
忘れた人を
静かに告げているけれど

面影は
埋め立てられて
姿形を変えていく
貴女の知らない
春が見える

語らう人もいない
内側からの
仄かな叫びも
聞き取れないが
まだ
感じることができるのなら

ひっそりと
生き続けているんだろう


青い春
真下に眠る
蜘蛛の子
いるか
人のくろ

2012/02/29 (Wed)

[388] フォークと共にあらんことを
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日本人なら箸を持て
だけどちょっと待て

カレーを食べるなら
スプーン

パスタを食べるなら
フォーク

おにぎりは
手掴みで食べたいんだなあ

つまりはそういうこと

2012/02/25 (Sat)

[387] こっちを向いて
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四半世紀
投げ打って
帆布に絵筆を走らせる
油まみれの
キャンバスライフ

痩せこけた頬
友達のいない貴方
血管浮き出る白い細腕
見つめ合うのは
ふくよかなヴィーナス

好いねえ
一切を犠牲にして
一生苦しみ続ける行為
真正面から味わって
幸せそうな横顔見せんな

危絵の中で謳歌する春
丸みを帯びた背中に
抱く負の
鋭利な感情を
突き立てたくなる衝動
もう
耐えきれそうにないぞ



私の映らない瞳から今も
目が離せないでいる

2012/02/22 (Wed)

[386] 圧倒的な熱量をもって
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穢されても
怪我させられても
真っ暗にはなっても
真っ黒にはなれない中々

もみくちゃの
グラデーションは
どこからどう見ても
芸術とは無縁で
ただ汚いだけの画面だ

純粋な
ヨゴレとは呼べない
半端な濁り方
安定感がなく
とても不愉快

別に
穢れたくないし
怪我もしたくない
でも

もし万が一
不幸な目に遭ったら
白黒はつけたい
あと決着も

泥をつけるなら
点ではなく全で
この身心を
真っ黒にしてくれよ

ドスグロ程度じゃ
もの足りない
上辺から最深部まで
迷わず残さず塗り潰せ

そうすれば
悩まなくて済むし
躊躇わずに一撃
くれてやるのに

2012/02/15 (Wed)

[385] 69は相手の顔が見えない
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きれいはきたない
キタナイハキモチイイ

漢字を使う必要もない
刃の欠けた知性で
貪り合うなんて
とってもワイルドね
っと白く濁った
皮肉も飛び出す始末

愛する言葉を反転させて
お口
交わらせるは凹と凸
人は皆
猿の類似品だった

舌を伸ばして
舐め咥え
滑稽なウロボロス状態
象徴するのは
うすらぼけた平和か

汚れも縮れ毛も併せ呑み
羞恥心が消えた頃
ひとつになるのか
なれないのか

気持ちの良い終演の果て
綺麗に口を拭き
二足歩行に戻る二人

何も産み出さない
ただ欲求を
満たしたいだけ

馬鹿げているでしょ?

それも愛

2012/02/15 (Wed)

[384] 好奇心は蛙をくすぐる
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宇宇宇宇宇宇宇宇宇宇
宙宙宙宙宙宙宙宙宙宙
空空空空空空空空空空
空空空空空空空空空空

┏━━┓
┃けも┃ミ 井
┃のぬ┃ 〃
┗━━┛蛙

山山山山川山山山山山
山山山川川川山山山山
海海海海海海海海海海
海海海海海海海海海海
 ‖
自由?

2012/02/09 (Thu)

[383] 悪華は良心を駆逐するのか
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小説よりも
詩を書くのは簡単で
詩を書くよりも
短歌を詠む方が
それよりも俳句をと
数を減らしていけば
より
易しくなるのだろうか

シンプルに生きれば
幸せが
容易に手に入るとしても
そう
うまくはいかない
重い頭を抱えるばかり

両手が塞がっているから
明るい未来に繋げるため
必要になる荷物が
何一つ持てないし
ああ 苦しい

ない知恵を振り絞って
解決できるほど
単純じゃないよな
冗談でも虚構でもない
冒頭の
小説よりも
詩を書く云々
みたいな考えは
間違いだと気付く

いや
気付いたのか?
はっきりしない奴だな
まったく
呆れて
ものを言うしか出来ない

それでも
正解からは目を背け
血走らせながら探して
生きるしか

頑なに
そう思い込み
余計につらいし
先は未だ暗い

無意味に遠回りを重ね
深刻そうに皺を寄せる
そして
足のつく浅い泥沼の中
相変わらずの
今日を過ごした

まだ痛むのなら
そろそろ止めろよ
          な?


寝言は起きる前に言え

2012/02/08 (Wed)
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